ジンジャーエールにウイスキーが合うってほんと?

ジンジャーエールは、生姜の風味が香る炭酸入りの清涼飲料水です。キリッとした爽快感とコクのある味わいのジンジャーエールは、ウイスキーとの相性も抜群です。今回は、ジンジャーエールの種類や、ウイスキーのジンジャーエール割りの作り方などを紹介します。
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ウイスキーとジンジャーエールは相性抜群!

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そもそもジンジャーエールってどんな飲み物?
ウイスキーとジンジャーエールの関係に触れる前に、まずはジンジャーエールとはどんな飲み物なのかを確認しておきましょう。
ジンジャーエール(ginger ale)は、その名のとおり、生姜(ginger)の香りや味がする清涼飲料水です。19世紀に英国で飲まれていた「ジンジャービール」を参考にして生み出された飲み物といわれていますが、ジンジャーエールにアルコール分は含まれていません。
ジンジャーエールは、生姜のスパイシーな風味が人気で、「洗練された大人のための炭酸飲料」として世界中で親しまれています。ただ、ジンジャーエールに必ずしも生姜が含まれている必要はなく、生姜風味がついていれば「ジンジャー」と名乗ってもよいようです。
ウイスキーのジンジャーエール割りとは?
「ウイスキーのジンジャーエール割り」は、ウイスキーをジンジャーエールで割った爽やかな飲み物です。使用するジンジャーエールの種類によって、異なる味わいをたのしめるのも魅力のひとつ。
呼び方はお店や人によってさまざまで、「ウイスキージンジャー」や「ジンジャーハイボール(ジンジャーハイ)」と呼ぶこともあります。
とはいえ、バーなどで注文する際に、「ジンジャーハイボール」というのは控えたほうがよいかもしれません。日本では「ハイボール=ウイスキーのソーダ割り」を指すのが一般的なので、「ウイスキーのジンジャーエール割り」と伝えたほうが、誤解されにくいでしょう。
なお、「ハイボール」はそもそも、蒸溜酒をノンアルコール飲料で割ったカクテルの総称なので、本来は「ジンジャーハイボール」という呼び方も間違いではありません。
好みのジンジャーエールをウイスキーに合わせよう

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ジンジャーエールの「甘口」と「辛口」の違いって?
じつは、同じジンジャーエールといっても、メーカーや銘柄によって味わいが少しずつ異なります。ここでは「甘口」と「辛口」にわけて、特徴を見ていきましょう。
【甘口】
「ドライタイプ」と呼ばれる甘口のジンジャーエールは、刺激の弱いすっきりとした甘さが特徴です。生姜のピリッとした刺激はやや控えめで、マイルドな甘さが際立ちます。ウイスキー独特のクセが苦手な人や、ジンジャーエールの辛味が苦手な人は、甘口のジンジャーエールを使ってみるとよいでしょう。
なお、ビールなどで「ドライ」といえば辛口のことですが、ジンジャーエールでは甘口のことを指すので注意してください。
【辛口】
生姜のスパイシーさと辛味が前面に押し出されているのが、「ゴールデンタイプ」と呼ばれる辛口のジンジャーエールです。辛口タイプは甘味が少なく、お酒の味が糖分に左右されにくいため、ウイスキーらしさを損なわずにたのしみたいときにおすすめです。
なお、辛口ジンジャーエールのなかには、唐辛子やクローブなどのスパイスを使用しているものもあります。
国内で発売されているジンジャーエールの代表銘柄
国内で手に入りやすい「甘口」「辛口」の2銘柄を紹介します。
【カナダドライ(コカ・コーラ社)】
「アルコールの入っていないシャンパン」として開発された「カナダドライ」。生姜の刺激が少なく、すっきりとした甘さに仕上げられているカナダドライは、甘口のジンジャーエールに分類されます。
「ウイスキーの香りがちょっと苦手」という人は、カナダドライで割ってみるとよいでしょう。ペットボトルや瓶、缶など豊富なラインナップも魅力です。
製造元:日本コカ・コーラ株式会社
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【ウィルキンソン(アサヒ飲料)】
刺激的なハイボールをたのしみたいという人には、アサヒ飲料が提供する「ウィルキンソン」がおすすめです。本格ジンジャーの力強い味わいが、ウイスキーの風味をより一層引き立てます。
のどにピリッとした辛さがくる辛口タイプのウィルキンソンは、バーや飲食店などで使用されることの多い銘柄です。辛口のドライビールが好きな人にもおすすめです。
製造元:アサヒ飲料
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ウイスキー初心者にもおすすめのジンジャーエール割り

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ウイスキーのジンジャーエール割りの作り方
好みのタイプのジンジャーエールを見つけたら、さっそくウイスキーのジンジャーエール割りを作ってみましょう。
【用意するもの】
◇ウイスキー:適量
◇ジンジャーエール:ウイスキーの3~4倍量
◇氷:適量
◇タンブラーグラス
◇マドラー、もしくはバースプーン
【作り方の手順】
冷やしたグラスに氷を詰め、ウイスキーを適量注ぎます。その上から冷やしたジンジャーエールをゆっくりと注ぎ、マドラーやバースプーンなどで静かに混ぜれば完成です。
【作り方のポイント】
◇ウイスキーとジンジャーエールの比率を1対3~4程度にする
バーなどでもよく使われている1対3~4の比率は、ウイスキーが濃くなりすぎず、生姜の香りにウイスキーのフレーバーがかき消されることのない、黄金比といわれています。
◇最後の仕上げでかき混ぜすぎない
かき混ぜすぎると、ジンジャーエールの炭酸が必要以上に抜けてしまいます。やさしくゆっくりと混ぜましょう。
ウイスキーにジンジャーエールを加えたカクテルもある
ジンジャーエールとウイスキーを掛け合わせた飲み物には、「ウイスキーのジンジャーエール割り」のほかに「マミーテイラー」というカクテルもあります。
「スコッチ・バック」とも呼ばれるこのカクテルは、スコッチウイスキーをベースに、ジンジャーエールとレモンジュースを加えた口当たりのよいカクテル。「ウイスキーを使ったカクテルってちょっとハードルが高そう」、そんなイメージをよい意味で裏切る、爽やかな飲み口が特徴です。こちらも試してみてはいかがでしょう。
ウイスキーのジンジャーエール割りは、いつもと違ったハイボールをたのしみたい人にぴったりの飲み物です。ウイスキーとジンジャーエールの比率を変えてみたり、さまざまな銘柄を使ってみたりして、自分好みの味を探してみましょう。
ウイスキーの味わいを、ジンジャーエールで広げてみよう!