ウイスキーとトウモロコシの関係って?

ウイスキーとトウモロコシの関係って?
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「ウイスキーの原料はトウモロコシや大麦、ライ麦などの穀物」ということは広く知られていますが、トウモロコシを使ったウイスキーにはどんな種類があるのでしょうか。今回はトウモロコシを使ったウイスキーについて紹介します。

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ウイスキーとトウモロコシの関係。そもそもウイスキーって何でできてるの?

ウイスキーとトウモロコシの関係。そもそもウイスキーって何でできてるの?

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そもそもウイスキーってどんな飲み物?

ウイスキーとトウモロコシの関係を説明する前に、まずはウイスキーについて改めて確認しておきましょう。

ウイスキーとは、大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を発酵させ、蒸溜、熟成させたアルコール飲料の総称です。日本では焼酎や泡盛、ブランデー、ウォッカなどと同じく蒸溜酒のカテゴリーに分類されます。

主要な生産国はスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本の5か国。これらの国で造られたウイスキーは「世界の5大ウイスキー」と呼ばれています。

大麦やトウモロコシなど、ウイスキーの原料をおさらい

ウイスキーの原料には、さまざまな穀物が使われています。おもに使用されているのは以下の原料です。

【大麦麦芽(モルト)】

モルトウイスキーをはじめ、ウイスキーの原料としてもっとも多く用いられている材料です。発芽させた大麦を使用します。

【トウモロコシ】

バーボンやグレーンウイスキーなどの原料として使われているトウモロコシ。おもに「デントコーン」という種類のトウモロコシが使用されます。

【ライ麦】

胡椒のようなスパイシーな香りを持つライ麦も、ウイスキーの原料として使用されます。ライ麦を使ったウイスキーは、少し辛味のあるシャープな味わいが特徴です。

【小麦】

パンやお菓子、パスタなどに使用されている小麦もウイスキーの原料のひとつです。小麦を使うことでやさしい味わいのウイスキーに仕上がるといわれています。

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ウイスキーにトウモロコシを使うとどんなお酒になる?

ウイスキーにトウモロコシを使うとどんなお酒になる?

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トウモロコシを主原料としたコーンウイスキー

トウモロコシを使ったウイスキーのなかには「コーンウイスキー」というお酒もあります。「コーンウイスキー」とはその名のとおり、コーン(トウモロコシ)をおもな原料とするウイスキーです。コーンウイスキーの本場アメリカでは、以下のように明確な定義が定められています。

◇原料の80%以上がトウモロコシであること
◇アルコール度数80%以下で蒸溜したものであること

コーンウイスキーの味わい

コーンウイスキーは、荒々しいアルコール感のあとに甘いコーンの味わいが残る、無色透明に近い色合いのウイスキーです。これには、トウモロコシを主原料としたコーンウイスキーの製法に、熟成期間が定められていないことが関係しています。

ウイスキーは、蒸溜したての液体をバーボン樽などで熟成させ、琥珀色のまろやかな味わいに仕上げるのが基本ですが、コーンウイスキーは熟成させずに瓶に詰めて出荷するのが一般的。そのため、液体に色はほとんどつかず、荒々しい味わいが特徴のウイスキーになります。

ただし、「ストレートコーンウイスキー」を造る際は、内側を焦がしていない新樽か古樽で熟成させる必要があります。樽熟成を行うので、コーンウイスキーでありながら琥珀色をしているものや、まろやかでクリーミーな味わいに仕上がっているものもあります。

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ウイスキーにトウモロコシを使っているのはコーンウイスキーだけ?

ウイスキーにトウモロコシを使っているのはコーンウイスキーだけ?

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コーンウイスキーとバーボンとの違い

トウモロコシを原料とするウイスキーとして真っ先に思い浮かぶのが、アメリカン・ウイスキーの代名詞「バーボン」です。おもな原料がトウモロコシ、という意味ではコーンウイスキーの一種ともいえますが、アメリカの法律でははっきりと区別されています。

バーボンの定義は以下の3項目です。コーンウイスキーの定義と比べてみましょう。

◇原料の51%以上がトウモロコシであること
◇アルコール度数80%以下で蒸溜していること
◇内側を焦がしたオークの新樽で2年以上熟成させていること

マイルドな風味のカナディアン・ウイスキー

カナディアン・ウイスキーのほとんどは、トウモロコシなどを主原料にしたクセのない「ベースウイスキー」と、穏やかな香りを持つ「フレーバーリングウイスキー」をブレンドさせた「ブレンデッドウイスキー」です。

両者の比率はベースウイスキーが70~90%、フレーバーリングウイスキーが10~30%というのが一般的。この組み合わせによって、初心者にも飲みやすいライトな風味のウイスキーが造られます。

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大麦麦芽を加えたグレーンウイスキー

トウモロコシや小麦、ライ麦などの主原料に大麦麦芽を加えて糖化、発酵させたものが「グレーンウイスキー」です。連続式蒸溜器で蒸溜して造られるグレーンウイスキーは、モルトが主原料の「モルトウイスキー」よりも、クセが少なくて飲みやすいウイスキーとして知られています。

その特徴から、個性の強いモルトウイスキーを「ラウド(声高な)スピリッツ」、穏やかで静かな味わいのグレーンウイスキーを「サイレント(寡黙な)スピリッツ」と呼ぶこともあります。

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“トウモロコシを使ったウイスキー”、といってもさまざまな種類があります。今回紹介したウイスキーのそれぞれの個性を感じながら、好みのウイスキーを探すのもたのしそうですね。

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