ネーミング公募で名づけられた焼酎の魅力

ネーミング公募で名づけられた焼酎の魅力
出典 : focal point/ Shutterstock.com

焼酎のネーミングは、誰が行うものでしょう? 多くの場合は、造り手がその焼酎への想いを込めて命名しますが、なかには一般公募によって決定するケースもあります。ここではネーミング公募により名づけられた、センスや地域愛が光る焼酎銘柄を紹介します。

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ネーミング公募で命名! おすすめ焼酎銘柄①〜呑鷹(のみたか)〜

ネーミング公募で命名! おすすめ焼酎銘柄①〜呑鷹(のみたか)〜

出典:西吉田酒造サイト

「呑鷹」は筑後の焼酎蔵が手掛ける芋焼酎

「呑鷹」の造り手は、福岡の穀倉地帯、筑後地方で明治26年(1893年)から焼酎蔵を営む西吉田酒造。フルーティーな香りとやわらかな口当たりが特徴の「つくし」や、黒麹・無ろ過で造る深みのある味わいが人気の「釈云麦(じゃくうんばく)」、焦がし麦のような独特な香味を持った「金太郎(きんたろう)」など、麦焼酎を中心に手がけています。
そんな西吉田酒造が、地元・筑後産のサツマイモを原料に、米麹で醸した本格芋焼酎が「呑鷹」です。

「呑鷹」は筑後を愛する市民が名付けた芋焼酎

「呑鷹」は2016年、筑後市にソフトバンクホークスのファーム球場「HAWKSベースボールパーク筑後」が竣工したことを記念して、開発された芋焼酎。地元の名産品として親しんでもらうため、ネーミングコンテストを実施したところ、1,000通以上の応募があり、筑後弁の「飲みたか(飲みたい)」と、ソフトバンクホークスの「鷹」を掛けた「呑鷹」に決定しました。
「呑鷹」は現在、「紅はるか」と「コガネセンガン(黄金千貫)」の2種類の原料芋で展開していて、“筑後を愛する筑後もんのための焼酎”として愛されています。

製造元:西吉田酒造株式会社
公式サイトはこちら

福岡の焼酎【つくし】商品ごとの個性が光る、新しいイメージの麦焼酎

ネーミング公募で命名! おすすめ焼酎銘柄②〜いいちこ〜

ネーミング公募で命名! おすすめ焼酎銘柄②〜いいちこ〜

出典:三和酒類サイト

「いいちこ」も「下町のナポレオン」も公募で決定したネーミング

「いいちこ」は、三和酒類が昭和54年(1979年)に発売した大分県が誇る麦焼酎。第2次焼酎ブームを牽引し、今もなお絶大な人気と知名度を誇る銘柄です。
「いいちこ」とは、大分県の方言で「いいですよ」を意味し、地元・大分で一般公募し、採用されたネーミングです。その愛称として用いられてきた「下町のナポレオン」もまたネーミング公募によるもの。いずれも高級感と親近感をあわせ持った、耳馴染みのよいフレーズで、多くの人々に親しまれてきました。

「いいちこ」の特徴

「いいちこ」は、厳選した大麦と大麦麹、良質の天然水で醸したまろやかな口当たりの麦焼酎。クセのないすっきりとした味わいと安定した品質から、世界各国で愛飲されているベストセラーです。
澄んだ香りとコク、深みを追求した「いいちこフラスコボトル」や長期熟成でまろやかな深みを増した「いいちこスペシャル」など、味わいを極めた逸品が多数。機会があったら飲み比べてみたいものです。

「下町のナポレオン」の愛称でおなじみ大分麦焼酎【いいちこ】

ネーミング公募で命名! おすすめ焼酎銘柄③〜今川桜〜

ネーミング公募で命名! おすすめ焼酎銘柄③〜今川桜〜

taka1022/ Shutterstock.com

地域のシンボルとなる風景を冠した米焼酎

「今川桜」は、福岡県行橋(ゆくはし)市が、地元産の米「夢つくし」を原料に、地域ブランドとして開発した米焼酎。2015年に行われたネーミング公募で多数の応募作品の中から採用されたのが「今川桜」という美しい名前でした。
行橋市は周防灘に面し、市内を3本の河川が貫く自然に恵まれた地域。なかでも、多くの橋を抱く今川の土手では、1,000本以上もの桜とコスモスが四季を彩り、行き交う人々の心を和ませています。
今川沿いの絶景を思わせる「今川桜」は、甘味のあるすっきりした味わいの米焼酎。2016年に同市内の酒屋さんなどで1,000本限定販売されたレアな焼酎なので、味わうチャンスがあったらラッキーですね。

ネーミング公募で名付けられた焼酎には、蔵元や販売元の願い、応募者の地域愛がぎゅっと詰まっています。ここで紹介した焼酎を飲む機会があったら、その由来や背景に思いを馳せてみてください。

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