長野の焼酎【峠(とうげ)】信州の老舗酒蔵が手がける風味豊かな「そば焼酎」
「峠」は、そばどころ信州で造られる味わい豊かなそば焼酎。故・高倉健さんともゆかりのある伝統の酒蔵が醸し出す「峠」ならではの味わいは、こだわりのお蕎麦屋さんも一目置く逸品です。今回は、そのおいしさの秘密やおいしい飲み方を紹介します。
- 更新日:
「峠」はそばの産地、長野の代表的そば焼酎
welcomia / Shutterstock.com
「峠」を手がけるのは、元禄時代の創業以来、300余年にわたって信州・佐久で酒造りに励んできた老舗、橘倉(きつくら)酒造。「酒は工業製品ではなく、美しい風土と微生物がもたらす“自然の賜(たまもの)”である」を理念とする日本酒蔵で、「菊秀(きくひで)」「無尽蔵(むじんぞう)」「本菊泉(ほんきくいずみ)」などの銘柄で知られています。なかでも「無尽蔵」は、2016年に三重県で開催された伊勢志摩サミットのお土産に選ばれたことでも話題になりました。
橘倉酒造では、日本酒だけでなく、自然志向の甘酒や、洋菓子店と共同開発したスイーツなど、多彩な商品を展開しています。なかでも甘酒は、俳優・高倉健さんが長年にわたり愛飲したことでも知られています。
そんな橘倉酒造の代表商品のひとつが、そば焼酎「峠」です。信州といえば、多くの人がまず「そば」を連想するほど、国内でも有数のそばどころ。火山灰土の多い寒冷地で標高も高いことから、米よりもそばの栽培が盛んで、古くから独自のそば文化を形成してきました。
そば焼酎は宮崎県が発祥とされていますが、そばどころである信州のそば焼酎に注目が集まるのも自然なこと。なかでも「峠」は、こだわりのおそば屋さんからも絶大な支持を集め、メニューに加える店も多く、まさに長野を代表するそば焼酎といえるでしょう。
「峠」のおいしさの秘密
jazz3311/ Shutterstock.com
「峠」のおいしさの秘密は、そば由来のコクと香りにあります。「峠」は米麹と吟醸酵母以外は、国産そばだけを原料に使った本格もろみ取りそば焼酎。おもに清酒造りに用いられる黄麹を使うことで、芳醇な香りとすっきりとした飲み口を実現しています。
また、減圧蒸溜によって雑味を取り除いた焼酎が流行するなか、「峠」は昔ながらの常圧蒸溜を採用。これにより、素材本来の旨味が生きた、しっかりとした味わいに仕上がっています。
「峠」には、さまざまなアルコール度数の商品がラインナップされています。定番は「そば焼酎 峠 25°」ですが、すっきり軽やかな飲み口が好みの人には「そば焼酎 峠 21°」がおすすめ。また、滋味深いそばのコクと風味をたのしみたい人は「そば焼酎 峠 35°」が合うかもしれません。まろやかな風味を味わいたい人には、長期熟成の「そば焼酎 峠 35° 甕貯蔵」がおすすめです。
「峠」の独特の味わいを堪能するならこの飲み方
gontabunta/ Shutterstock.com
「峠」はロックでもおいしくいただけますが、そば由来の芳醇な香りをたのしみたいという人には、お湯割りがおすすめ。その際は、グラスにややぬるめのお湯を注ぎ、あとからゆっくりと「峠」を注ぐのがポイントです。
また、そば通の間で絶大な人気を誇っているのが「そば湯割り」です。そば湯とは文字通り、おそばを茹でた白く濁った茹で湯のこと。おそばを食べたあと、残ったつゆにそば湯を加えて飲むのは、そば通にとって欠かせないたのしみです。
お湯の代わりに、そば湯で割った「峠」は、そば湯に溶け出したそばの風味が、焼酎の味わいをさらに引き立ててくれます。おそばと一緒にいただく際は、ぜひ一度試してみてください。
「峠」は、信州そば好きなら一度は飲んでおきたい人気のそば焼酎。江戸時代から日本酒を造り続けた伝統の酒蔵の自信作なので、焼酎好きはもちろん、日本酒好きの舌も満足させてくれることでしょう。
製造元:橘倉酒造株式会社
公式サイトはこちら