京都のビール【ウッドミルブルワリー・京都】 街中に佇むマイクロブルワリー
「ウッドミルブルワリー・京都」は、2018年の春に誕生したマイクロブルワリーです。落ち着いた雰囲気の街中にひっそりと佇む小さな醸造所では、京都ならではの繊細なモノ造りにこだわったビール造りが行われています。
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「ウッドミルブルワリー・京都」の誕生ストーリー
出典:ウッドミルブルワリー・京都Facebook
「ウッドミルブルワリー・京都」は、2018年3月に京都市上京区に開設された比較的新しいビール醸造所。街の一角にひっそりと佇む小さなマイクロブルワリーです。
ウッドミルブルワリー・京都を開設したのは、京都で友禅染めを営んできた工房の3代目となる辻本 大和(つじもと ひろかず)氏。やむなく友禅染の事業を廃業することになった辻本氏は、もともとビールが大好きだったことから新たにビール醸造にチャレンジすることを決意しました。
2014年から4年間にわたり「大阪國乃長ビール」で有名な壽酒造で働き、ビール造りをいちから学んだのだとか。そして、いよいよ2018年に満を持して自らがオーナー兼ブルワーとしてウッドミルブルワリー・京都を開設しました。
京都で育ち、京都に深い思い入れのある辻本氏がブルワリーの開設場所に選んだのが、京都市上京区の木挽町でした。近くには京都御所や裏千家の茶室として有名な「和中庵」などがある閑静な街中で、もとは同志社大学の倉庫として使われていた建物をブルワリーへと改修。海外から取り寄せた最新の醸造設備を導入したビール醸造所を完成させました。
ちなみに、「ウッドミル」というブルワリー名は、「木(ウッド)を挽く(ミル)」と書く町名が由来なのだとか。そこには地元や町内を大切にしたいという辻本氏の想いが込められています。
「ウッドミルブルワリー・京都」が追求する“京の味”
出典:ウッドミルブルワリー・京都Facebook
「ウッドミルブルワリー・京都」は、一度に造れるビールの量が500リットル程度のいわゆるマイクロブルワリーです。オーナー兼ブルワーの辻本氏によると、あくまで地元ありきのビール造りにこだわっているため、あまり規模の拡大は考えていないのだとか。地元の飲み手からの“生の声”をビール造りにフィードバックするために、小回りのきく醸造体制を維持していきたいと語っています。
また、辻本氏が考えるビールは「食中酒」がメイン。「食事とともにたのしめる、ちょっと贅沢なビール」をコンセプトに、あくまで食の街・京都にふさわしいビール造りを進めていきたいのだとか。将来的には、現在の醸造所に空きスペースがあるため、京都のいろいろな料理屋さんや食品造りをしている方々に集まっていただいてマルシェを開き、そこで“京の味”に合うビールを提供したいという夢もあるそうです。
また、ビール造りの材料についても、できるだけ地元のものを使用することをめざしており、地元の水を仕込み水に使っているほか、宇治産の八朔(はっさく)を使ったビール造りなども行っています。そして、将来的には麦芽や酵母などの材料もすべて“オール京都産”のビール造りにも挑戦したいそうです。
「ウッドミルブルワリー・京都」の4種のおすすめビール
出典:ウッドミルブルワリー・京都Facebook
「ウッドミルブルワリー・京都」では、現在、4つの醸造タンクで常時4種類のビールを製造しており、京都市内の飲食店や酒販店を中心に販売しています。ここでは、その4種類の定番ビールを紹介します。
【ペールエール】
イギリス産の麦芽・マリスオッターを主体にしたイングリッシュスタイルのペールエール。パンのような甘味とホップの苦味が絶妙に調和した味わいが特徴です。
【はっさくホワイト】
京都宇治産や和歌山産の八朔をふんだんに使ったベルジャンスタイルのホワイトエール。八朔の柑橘系の香りと柔らかな酸味がさわやかな、ウッドミルブルワリー・京都で一番人気のビールです。
【やわらぎIPA】
ビール本来の苦味がたのしめるIPA(インディア・ペールエール)。口に含むと、強い苦味と同時にキレのある味が広がって、まさにクセになるビールです。
【ゴールデンエール】
苦味や渋味、甘味のバランスにこだわったエールビール。「これぞエールビール! 」という直球ど真ん中のビールです。
上記の4種類の定番ビール以外にも、さまざまなビールがあります。詳しくは下記の公式Facebookをチェックしてみてください。
ウッドミルブルワリー・京都 公式Facebook
「ウッドミルブルワリー・京都」では、地元の農家や近隣大学などとコラボレーションしたビール造りも構想中とのこと。ますます、これからの動向に目が離せません。
製造元:ウッドミルブルワリー・京都
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