「京都醸造」 国際色豊かなメンバーが造るクラフトビール【京都のビール】

「京都醸造」を立ち上げた３カ国のビール好きの仲間たち

出典：京都醸造サイト

「京都醸造」は、今、京都でもっとも話題となっているクラフトブルワリーのひとつです。その始まりは、日本を訪れていた3人の外国人が、たまたま青森県で出会ったのがきっかけなのだとか。
その3人とは、ウェールズ出身のベン・ファルク氏、アメリカ出身のクリス・ヘインジ氏、カナダ出身のポール・スピード氏。出身国もバラバラですが、共通するのは大のビール好きということ。そんな3人がクラフトビールブームに沸く日本で偶然に出会い、ビール片手に語り合ううちに「日本で自分たちが飲みたいビールを造ろう」と意気投合したことから、クラフトビール造りを始めることになったのだそうです。

ブルワリーを構える場所として京都を選んだのは、留学生として京都大学に在籍したことのあるファルク氏、当時、立命館大学の事務の仕事をしていたヘインジ氏と、3人のうち2人までが京都に縁があったことから。加えて、この地が「職人気質の町」であることも、大きな理由なのだとか。
こうして2015年に京都・十条の住宅街にブルワリーを開設し、国際色豊かなメンバーによる本格的なクラフトビール造りがスタートしました。

「京都醸造」のビールスタイルはアメリカとベルギーの融合

出典：京都醸造サイト

「京都醸造」が造るクラフトビールのベースとなっているのは、アメリカとベルギーのビールです。
近年の世界的なクラフトビールブームを牽引してきたアメリカの新しいビール造りと、ベルギーの歴史や伝統を重視したビール造り。この両方の魅力を取り入れることが、京都醸造のユニークなビール造りの根底を支えています。

では、アメリカとベルギーのビール造りを、具体的にどのように融合しているのでしょう？ その秘密は、原料の組み合わせにあります。京都醸造で造るビールの酵母は、おもにベルギー産、ホップはおもにアメリカ産を使用。この組み合わせをベースに、仕込みや発酵など各工程に両国の技術を活かすことで、醸造法や、今までになかった独特の味わいのビールの数々を生み出しています。

京都・十条の住宅街にある京都醸造のビール工場では、このようにして毎日のように新しいクラフトビールが誕生しています。醸造所には試飲も可能なタップルームが併設されているので、ぜひ一度訪れてみてください。

「京都醸造」自慢の定番ビールを紹介

出典：京都醸造サイト

「京都醸造」が造るクラフトビールのコンセプトは「自分たちが飲みたいビールを造る」こと。こうした考えから、さまざまな個性的なビールを開発しています。
ちなみに、京都醸造の造るビールは、味だけでなくネーミングも個性的。初めて造ったビールに「はじめまして」という名前をつけるなど、ストーリー性のあるユニークなネーミングが多いのも特徴です。そんなラインナップのなかから、ここでは京都醸造を代表する3種の定番ビールを紹介します。

【一意専心 (ICHII SENSHIN)】

アメリカとベルギーのビールスタイルを融合した京都醸造を代表するIPA（インディア・ペールエール）。華やかな柑橘系のホップ感とスパイシーな酵母感が組み合わさり、ドライで苦すぎない味わいが特徴のビールです。
他のことに心を動かされず、ひとつのことにこだわることを意味する「一意専心」というネーミングは、ビールの造り手である京都醸造のビール造りへの情熱を表しています。

【一期一会 (ICHIGO ICHIE)】

京都醸造の看板ビールのひとつである「一期一会」は、ベルギーの「セゾン」というスタイルを踏襲したビール。ホップの香り豊かなドライでさっぱりとした味わいが特徴で、とくに蒸し暑い京都の夏にはぴったりの1杯です。

【黒潮の如く(KUROSHIO NO GOTOKU)】

黒色麦芽由来のロースト感とベルギー酵母由来のフルーツ感がバランスよく感じられ、深い味わいのする飲み飽きないスタウトビールです。世界でもっとも強い海流のひとつである「黒潮」をイメージして造られた力強い1杯です。

紹介した3種の定番ビール以外にも、さっぱりとした味わいの小麦ビール「なごり雪」や、アルコール度数が低くて飲みやすい「週休6日」などの準定番ビールや、さまざまな季節限定のビールもたのしむことができます。

日本を訪れた3人の外国人の偶然の出会いから誕生した「京都醸造」のクラフトビール。その国際色豊かなビール造りを、ぜひ一度味わってみてはいかがですか。

製造元：京都醸造株式会社
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