じゃがいも焼酎の魅力は素朴な味わいと飲みやすさにあり

じゃがいも焼酎の魅力は素朴な味わいと飲みやすさにあり
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じゃがいも焼酎と聞いて「芋焼酎といえばサツマイモでは? 」と思う人もいるかも知れません。じゃがいもはサツマイモや米、麦などと同様、発酵のもととなるデンプン質を含んでおり、立派な焼酎の原料となります。ここでは、芋焼酎とは異なるじゃがいも焼酎の魅力や、おすすめの銘柄を紹介します。

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じゃがいも焼酎の魅力は原料由来のやさしい味

じゃがいも焼酎の魅力は原料由来のやさしい味

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じゃがいも焼酎は、麦焼酎のような麦の香ばしさや、芋焼酎のようなサツマイモのふくよかな香りとも異なる、じゃがいもならではの素朴な味わいが人気の焼酎です。
その味わいは、原料に用いるじゃがいもの品種や製法によっても異なりますが、多くの銘柄は地元産のじゃがいもを原料に、その魅力を十二分に引き出す製法で、すっきり飲みやすく仕上がっています。

じゃがいも焼酎の原料となるじゃがいもは、カリウムや、熱に強いビタミンCを豊富に含む食材。じゃがいも焼酎の場合、残念ながら、こうした栄養成分の多くは蒸溜段階で失われてしまうようですが、原料由来のやさしい香味は存分に楽しむことができます。

じゃがいも焼酎の歴史

じゃがいも焼酎の歴史

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じゃがいも焼酎の主原料であるじゃがいもの原産地は南米。紀元前500年から栽培が行われてきましたが、16世紀、インカ帝国を侵略したスペイン人の手でヨーロッパへ伝わりました。
じゃがいもがオランダ人によって日本にもたらされたのは、慶長3年(1598年)のこととされています。当時、長崎の平戸へ訪れるオランダ船は、ジャガタラ(現ジャカルタ)を経由していたため、「じゃがたらいも」と呼ばれるようになり、のちにそれが短縮されて「じゃがいも」になったといいます。

じゃがいもの本場、北海道で本格的な栽培が始まったのは明治以降のこと。北海道開拓使がアメリカやイギリスなどの国々から輸入した種いもは、北海道の寒冷な風土になじみ、またたく間に定着。北海道野菜の代表格となりました。

日本初のじゃがいも焼酎が誕生したのも、やはり北海道。第1次焼酎ブーム到来間近の昭和50年(1975年)のことでした。その後、じゃがいも伝来の地であり、今も北海道に次ぐ生産量を誇る長崎県でも、じゃがいも焼酎が誕生。現在では北海道を中心に、国内各地のじゃがいも産地にある蔵元が、それぞれの個性に磨きをかけつつ、おいしいじゃがいも焼酎を造り続けています。

じゃがいも焼酎のおすすめ銘柄

じゃがいも焼酎のおすすめ銘柄

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「じゃがいも焼酎」と一口にいっても、麹の原料や製法によって味わいは異なります。ここでは、おすすめの3銘柄を紹介します。

【北海道 清里】

昭和50年(1975年)に誕生した日本初のじゃがいも焼酎。北海道斜里郡にある焼酎蔵、清里焼酎醸造所の代表銘柄で、清里町産のじゃがいもを麦麹で仕込んだ、さわやかな風味とほのかな甘みが特徴です。
じゃがいも焼酎誕生40周年を機にリニューアルしたボトルが2015年度グッドデザイン賞に輝いた、注目度上昇中の1本です。

製造元:清里焼酎醸造所
公式サイトはこちら

【じゃがたらお春】

元禄元年(1688年)から長崎の平戸で酒蔵を営んできた老舗蔵、福田酒造が手がけるじゃがいも焼酎です。平戸の地に語り継がれる混血女性の名を冠した「じゃがたらお春」は、原料に長崎県産のじゃがいもと米麹を使用。樽やタンクでじっくり熟成された、すっきり飲みやすい本格焼酎です。

長崎の焼酎【じゃがたらお春】長崎県産の馬鈴薯を原料とした本格じゃがいも焼酎

【ぽてちゅう】

沖縄県有数の泡盛蔵・久米仙酒造が、「北海道 清里」の清里焼酎醸造所から学んだ技術をもとに、地元北大東島のじゃがいも「ニシユタカ」を使って造り上げたじゃがいも焼酎。クセの少ないマイルドな味わいが人気を呼んでいます。

製造元:久米仙酒造株式会社
公式サイトはこちら

じゃがいも焼酎のさわやかな香味と、その素朴な味わいは、食事との相性も満点。北の大地に育まれた銘柄と、九州産のじゃがいもから生まれた銘柄を、食材に合わせて飲みくらべてみてください。

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