ハイボールのアルコール度数はどのくらい? 飲みすぎにならないための基礎知識

ハイボールのアルコール度数はどのくらい? 飲みすぎにならないための基礎知識
出典 : Brent Hofacker / Shutterstock.com

ハイボールはウイスキーを炭酸水で割った、軽やかな飲みごこちが魅力の飲み物です。アルコール度数の高いウイスキーを飲みやすくした、誰もが親しめるドリンクメニューとして人気を集めていますが、気になるそのアルコール度数について、詳しく調べてみました。

  • 更新日:

ハイボールはアルコール度数が低いので初心者にもおすすめ

ハイボールはアルコール度数が低いので初心者にもおすすめ

Brent Hofacker / Shutterstock.com

ハイボールといえば、ウイスキーを炭酸水で割った飲み物。飲みやすさや手軽さから、最近では居酒屋などの定番メニューとなって世代を問わず親しまれています。

じつは、ハイボールとは、もともスピリッツ(蒸溜酒)などアルコール度数の高いお酒をノンアルコール飲料で割った飲み物全般を意味していました。現在の日本では、ハイボールといえばウイスキーの炭酸割りとして定着しています。
ウイスキーはアルコール度数の高さもあってか、“年配の男性の飲み物”というイメージがありましたが、ハイボールにすることで、世代や性別に関わらず誰もがたのしめます。そこで近年では、各ウイスキーメーカーでもCMや広告などでハイボールを前面に押し出し、缶入り商品としても販売しています。

ウイスキーの飲み方としては、そのまま飲むストレートや、氷の入ったグラスに注ぐロックなどが代表的ですが、アルコール度数が高いうえに、香りや刺激が強くて、飲み慣れないうちは敬遠されがちなもの。そこで水割りやお湯割り、ウーロン茶割り、炭酸水で割ったハイボールといった、ウイスキーをさまざまなノンアルコール飲料で割る飲み方が登場しました。
アルコール度数とは、飲み物全体に占めるアルコール分の比率なので、ノンアルコール飲料で割れば、それだけ度数は低くなるのは当然。飲みやすさが増すのはもちろん、たくさん飲んでも酔いが回りにくくなり、飲みすぎや悪酔いを防ぐことができそうです。

これら各種の割り方のなかでも、ハイボールならではの魅力は、炭酸によるスッキリしたのどごし。ビールのようにぐいぐいと飲めることからも、最近では若者を中心に「とりあえずビール」ではなく、「とりあえずハイボール」が広がりつつあるようです。

ハイボールのアルコール度数はどれくらい?

ハイボールのアルコール度数はどれくらい?

Bogdanhoda / Shutterstock.com

ハイボールはアルコール度数の高いウイスキーを飲みやすくする飲み方として定着していますが、実際のところ、ハイボールのアルコール度数はどのくらいでしょう。

まず、ウイスキーそのもののアルコール度数ですが、銘柄によって異なるものの、おおむね40~43度くらいが一般的。このウイスキーを炭酸水で割ると、アルコール度数はどこまで下がるでしょうか?
ベースとなるウイスキーのアルコール度数や、炭酸水との比率によって変わりますが、大手居酒屋チェーンなどでは、ハイボールのウイスキーの量は30ミリリットルと設定されており、アルコール度数は7~9度くらいと、ウイスキーの1/4にまで下がることになります。

一方、市販されている缶入りのハイボールのアルコール度数はどのくらいでしょうか? こちらも商品によって異なりますが、度数が低いものだと、バーボンウイスキーの「ジムビーム・ハイボール缶」(サントリー)で5度、度数の高いものだと、「角ハイボール缶 濃いめ」(サントリー)や「ブラックニッカクリアハイボール」(アサヒ)で9度と、居酒屋で飲む場合とアルコール度数は同等か、やや低めということになります。

もっとも、居酒屋で提供されるハイボールがグラスに氷が入っていますので、時間とともに氷が溶けて、さらにアルコール度数が低くなります。それを計算にいれれば、むしろ濃いめの缶入り商品のほうが、アルコール度数が高いといえるかもしれません。

ハイボールのアルコール度数を他のアルコール飲料と比較

ハイボールのアルコール度数を他のアルコール飲料と比較

New Africa / Shutterstock.com

ハイボールのアルコール度数は、飲み方にもよりますが、おおむね5~9度ということがわかりました。とはいえ、数字で聞くだけではピンと来ないかもしれません。ハイボールのアルコール度数は高いのか、低いのか、他のアルコール飲料と比較してみましょう。

ウイスキーと同様、日本酒やビールなど、どのお酒も銘柄によってアルコール度数が異なります。いずれも例外はあるものとして、一般的なアルコール度数を調べてみると、日本酒が14~18度程度、ワインが12~15度程度、ビールは4~7度程度と、もっとも低いことがわかります。
これらにくらべてウイスキーのアルコール度数が高いのは、日本酒やワイン、ビールが原料をアルコール発酵させた「醸造酒」であるのに対し、ウイスキーが蒸溜によってアルコール分だけを抽出した「蒸溜酒(スピリッツ)」だからです。
同じ蒸溜酒でも、焼酎のアルコール度数は20~35度程度とやや低めですが、テキーラやジン、ブランデーなどはウイスキーと同様の40度程度、ウォッカのなかには90度を超えるものもあります。

これらのお酒とハイボールのアルコール度数をくらべてみると、日本酒やワインよりも低く、ビールとはほぼ同等ということがわかります。ハイボールがビール代わりに人気を集めているのも納得というものですね。

では、カクテルと比較するとどうでしょう。カクテルは甘くて飲みやすいイメージがあり、ウイスキーベースのカクテルも豊富ですが、合わせる飲み物がリキュールなどアルコール飲料か、ジュースや炭酸水などのノンアルコール飲料かによって、アルコール度数は大きく変化します。とくに、小さなグラスで作られるショートカクテルは、お酒を混ぜるケースが多いので、アルコール度数を忘れてついつい飲みすぎないように注意しましょう。

度数だけではわからない、ハイボールの適量は?

度数だけではわからない、ハイボールの適量は?

Nishihama / Shutterstock.com

ハイボールで飲むと、アルコール度数は低くなり、酔いが回るスピードを抑えることができます。だからといって、あまりに大量に飲むのは考えもの。どのくらいが適量かを知っておくべきでしょう。

そもそもアルコールの適量はどのくらいかというと、厚生労働省が推進する「健康日本21」によれば、1日あたり20グラム程度に抑えるのが望ましいのだとか。これは、ウイスキーに換算すれば約60ミリリットルになります。
ただし、アルコールの適量は、体質によっても異なります。もともと日本人は欧米人にくらべてアルコールを分解する酵素のはたらきが弱いとされています。お酒を飲むとすぐに顔が赤くなるという人や、カラダが小さな女性は、アルコールの影響を受けやすいため、適量とされる60ミリリットルよりも、さらに控えめしたほうが無難です。

前述したように、居酒屋で提供されるハイボールでは、ウイスキーの量は30ミリリットル前後の場合が多いようです。これを2杯飲めば1日の適量に達するので、飲みやすいからといって何杯も飲むのはおすすめできません。
アルコールの過剰摂取は、健康上のリスクはもちろん、周囲に迷惑を及ぼすこともあります。お酒を飲む際は適量を意識して、節度をもってたのしみたいものです。

※厚生労働省:健康日本21(アルコール)

ハイボール人気の理由は度数の低さだけじゃない

ハイボール人気の理由は度数の低さだけじゃない

Kunlanan Yarist / Shutterstock.com

ハイボールが世代や性別を超えて人気を集めている理由は、アルコール度数の低さだけではありません。爽快な飲みごこちなど、飲んでおいしいことはもちろん、カロリーやプリン体なども低いことから、現代人の健康志向にマッチしていることも大きな理由でしょう。

また、2000年代後半から、サントリーをはじめとしたウイスキーメーカーがテレビCMやWebサイトなどで積極的にハイボールをアピールし、中高年の男性だけでなく、若者や女性の間でも知名度が高まったことも一因でしょう。

また、自宅でハイボールを飲む場合、炭酸水の比率を調整したり、炭酸水だけでなくジュースやジンジャーエール、トニックウォーターなどを加えたり、果汁を搾り入れたりと、独自のアレンジがたのしめるのも大きな魅力です。
前述のように、「ハイボール」はもともとアルコール度数の高いお酒をノンアルコール飲料で割った飲み物全般を指すため、これら自己流のレシピも立派なハイボール。おすすめのレシピを考案して、ホームパーティーなどで披露するといったたのしみ方も、これからさらに広がっていくのではないでしょうか。

ハイボールは、ウイスキー初心者がウイスキーの魅力に親しむには絶好の飲み方。ハイボールを窓口にして、ウイスキーの奥深い世界への扉を開いてみてください。

おすすめ情報

関連情報

ウイスキーの基礎知識