リキュールのおいしい飲み方【レモンジン編】

リキュールのおいしい飲み方【レモンジン編】
出典 : inacio pires/ Shutterstock.com

レモンジンは、「フレーバード・ジン」と呼ばれるリキュールの一種で、さわやかなレモンの風味が特徴のお酒。ここでは、レモンジンの魅力をはじめ、フレーバード・ジンの多彩な種類、スピリッツ(蒸溜酒)のジンとの違いについて紹介します。

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レモンジンは風味さわやかなフレーバード・ジン

レモンジンは風味さわやかなフレーバード・ジン

出典:ジャパンインポートシステム社サイト

レモンジンは、その名のとおり、スピリッツ(蒸溜酒)の一種であるジンをベースに、レモンやレモン果皮の香りをつけて、甘味を加えたリキュール。「フレーバード・ジン」と呼ばれるジャンルのお酒です。

フレーバード・ジンとは、ジンに果実の香りや色をつけたお酒のこと。「ジン」という名がつくものの、砂糖などのエキス分が2パーセント以上になるため、日本の酒税法上は、スピリッツではなくリキュールに分類されています。

レモンジンでよく知られているのが、イギリスのロンドンで酒類の販売業を営むブルームスバリー社が手がけている「ブルームスバリー フレーバー・ジン レモン」。
ブルームスバリーといえば、ジンの主流となる「ロンドン・ドライジン」の発祥地として有名なロンドン市内の地区名でもあります。そんなジンのメッカともいえる地名を冠した同社のレモンジンは、本場のドライジンをベースに、少量受注生産に徹して造られる、こだわりのフレーバード・ジンなのだとか。

「ブルームスバリー フレーバー・ジン」のシリーズには、このほかオレンジフレーバーも販売されており、レモンジン同様、その品質で高い評価を得ています。

レモンジンだけでないフレーバード・ジンの人気品種

レモンジンだけでないフレーバード・ジンの人気品種

Foxys Forest Manufacture/ Shutterstock.com

レモンジンやオレンジジンをはじめとするフレーバード・ジンは、その起源が定かではありませんが、これらのベースとなるジンは、17世紀のオランダで生まれたという説が有力です。
その後、イギリスに伝わったジンをもとに、前述の「ロンドン・ドライジン」や甘味を加えた「オールド・トム・ジン」といった、さまざまなお酒が生み出されますが、そうした発展のなかでフレーバード・ジンも誕生したと考えられています。

フレーバード・ジンの種類は多く、日本でも比較的ポピュラーな、西洋スモモを材料にしたスロージンをはじめ、リンゴのアップルジン、カシスのブラックカラントジン、香りが強めのビター・アーモンドを原料にしたアーモンドジンなどがあります。
材料は果実とは限らず、ミントを使ったミントジンや、生姜を使ったジンジャージンといった、香草や香辛料を用いたものも見られるのだとか。

近年、日本でも品質重視の国産クラフトジンが話題を呼んでいますが、なかには柚子(ゆず)のような日本ならではの柑橘類を風味づけに用いたクラフトジンも登場しています。
そもそもジンは、杜松(ねず)という針葉樹の実「ジュニパーベリー」をメインに、オレンジやレモンの果皮など、数々のボタニカル(草根木皮)を使って造られるもの。
一部の国産クラフトジンは、そこに柚子や山椒など、和の食材も加えて、個性あふれるテイストに仕上げています。
レモンジンやスロージンとともに手に入れて、一度、たのしんでみてはいかがでしょう。

レモンジンはシンプルに味わうのがおすすめ

レモンジンはシンプルに味わうのがおすすめ

Andrei Mayatnik/ Shutterstock.com

レモンジンは、カクテルベースの定番、ジンを原料として造られるだけに、ジンと同様、幅広い味わい方ができるリキュールです。

飲みやすいものであれば、ジンをベースに、ライムまたはレモンのジュースや果汁、砂糖、ソーダを加える、おなじみのカクテル「フィズ」がおすすめ。
また、ライムやレモンの果汁とともに、その実も加えてソーダで割るカクテル「リッキー」にすると、すっきりさわやかな口当たりをたのしめます。

お酒が好きな人であれば、レモンの風味をダイレクトにたのしめるストレートやオン・ザ・ロック。また、シンプルにソーダやトニックウォーターで割るだけでも、おいしく味わえることウケアイです。

レモンジンは、ジンの代わりに活用できるだけでなく、ジンの魅力をさらに広げてくれるリキュールです。さまざまなカクテルのベースに使って、いつもと異なる、新鮮なテイストを発見してみませんか?

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