日本酒の生産量が多い都道府県は?

日本酒の生産量が多い都道府県は?
出典 : kitsune05/ Shutterstock.com

日本酒の生産量は、47都道府県でどこが一番多いのでしょうか?また、昨今の日本酒ブームにともない、日本酒の輸出量は増加傾向にありますが、日本酒全体の生産量は増えているのでしょうか? 日本酒の生産量についてのあれこれをまとめてみました。

  • 更新日:

日本酒生産量ダントツの1位は兵庫県

日本酒生産量ダントツの1位は兵庫県

Beeboys/Shutterstock.com

日本酒の生産量の統計によれば、日本で一番日本酒を多く生産しているのは兵庫県です。その数値は圧倒的で、2016年度の清酒生産量を見ると、兵庫県だけで日本国内の約26%を生産しています。

兵庫県一の酒処として知られる灘地区は、古くから酒造りが行われ、起源は室町時代ともいわれています。その理由は、六甲山地を源流とする良質な水源と米処に恵まれたこと、そして、冬に吹きすさぶ六甲おろしによって、酒造りに最適とされる「寒造り」の条件が整っていたことにあるでしょう。

また、大正時代に、高品質な酒造好適米として知られる「山田錦」の開発に成功したことも大きなアドバンテージになりました。
このように、酒造りを行うための好条件が見事にそろった兵庫には、優秀な人材も集まりやすく、彼らの努力によってさらに技術が磨かれ、現在も日本一の酒処としてその名を馳せています。

国税庁 都道府県別課税状況(酒税・清酒)

兵庫に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【近畿編】

日本酒の生産量トップに迫るのは京都府と新潟県

日本酒の生産量トップに迫るのは京都府と新潟県

Pack-Shot/ Shutterstock.com

日本酒の生産量が兵庫県に次いで多いのは京都府です。じつは京都の酒造りの歴史は兵庫よりも古く、弥生時代までさかのぼるとされています。
なかでも伏見は、“伏水”と書かれるほど豊かな水源をもち、京都府内でもとくに酒の生産が盛んな地域。まろやかな甘味が際立った味わいは「女酒」と呼ばれ、京都ならではの日本酒文化を築いています。日本国内でもよく知られている有名な酒造メーカーが多い点も特徴です。

京都に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【近畿編】

兵庫、京都に続く清酒生産量第3位は、日本一の米処、新潟県です。潤沢な米と清冽な雪解け水が酒造りに適していたほか、厳しく長い冬の間の仕事として酒造りが盛んに行われてきたという背景があります。
このため、新潟県は生産量こそ第3位ですが、蔵元数では全国1位(2016年)。また、新潟生まれの酒造好適米「五百万石」の特性を活かした淡麗辛口の酒はひとつのブームとなり、一時代を築きました。現在も全国的に知名度、人気の高い銘柄が多く、付加価値の高い酒造りに挑み続けています。

新潟に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【甲信越編】

日本酒生産量は減少傾向、輸出は7年連続増加中

日本酒生産量は減少傾向、輸出は7年連続増加中

AfriramPOE/Shutterstock.com

日本酒の生産量についての傾向を見ると、海外への輸出量こそ増加傾向が続いているものの、生産量自体は右肩下がりです。

その理由としては、日本酒を好んで飲む50〜70代男性の飲酒量が減少傾向にあるほか、食事の洋風化などにともない、お酒を飲む場合でもビールやウイスキー、ワインなど洋酒が選ばれやすくなっていることも考えられます。また、全体的な飲酒人口が減っているなかで、一升瓶など容量の多い日本酒は避けられてしまう傾向もあるようです。

とはいえ、和食ブームとともに、海外での日本酒人気が高まり、訪日外国人旅行者が日本土産として好んで日本酒を購入するといった、明るい材料もあります。全国各地の蔵元で、海外への出荷を積極化する傾向が見られ、こうした傾向が今後も加速すると予測されています。

さらに、日本酒生産量の内訳を詳しくみると、普通酒の減少傾向は著しいものの、本醸造酒、純米酒、大吟醸酒、吟醸酒などでは大きな減少は見られません。アルコール離れが指摘されている若者の間でも、こうした付加価値の高い日本酒は好評価。蔵元巡りや、きき酒ができるバーなども人気を集めています。

酒量を競うような飲み方ではなく、好きな量を好きなペースで飲みたい、そういったニーズに応えられるような場や、自分に合う好みのお酒は何かなど、「たのしいお酒.jp」では、情報面でサポートして、若い世代と日本酒の距離をもっと近づけていきたいと考えています。

日本酒の生産量について、産地ごとの情報とともに、日本酒業界が直面している現状と課題について紹介しました。
日本酒の新しい銘柄は次々登場し、若者や外国人は、さまざまな食事に合わせたり酒類を飲みくらべたりと、自分たちが好きな飲み方でたのしんでいます。従来の日本酒のスタイルを踏まえつつ、新しいニーズに合わせた飲み方の提案が、これからの日本酒市場に求められているのかもしれません。

おすすめ情報

関連情報

日本酒の基礎知識