【人気の地ウイスキー】「サンピースウィスキー」は三重県の老舗蔵が造るウイスキー

【人気の地ウイスキー】「サンピースウィスキー」は三重県の老舗蔵が造るウイスキー
出典 : Brent Hofacker / Shutterstock.com

「サンピースウィスキー」は、日本酒や焼酎を造る三重の老舗蔵元、宮﨑本店によって生み出されました。鈴鹿山系の名水を使用しているというこのウイスキー、いったいどのような味わいなのでしょうか? おすすめの飲み方とともに紹介します。

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「サンピースウィスキー」の造り手は日本酒や焼酎の蔵元

「サンピースウィスキー」の造り手は日本酒や焼酎の蔵元

Picotan/ShutterStock.com

「サンピースウィスキー」を造る宮﨑本店は、江戸時代も末期の弘化3年(1846年)、三重県は四日市市にて誕生した老舗蔵元です。鈴鹿山系の豊かな水源に恵まれたこの地は、酒造りに適した環境を活かして、最盛期には30もの蔵元があったのだとか。現在も残るのは宮﨑本店のみで、廃業した蔵を受け継いだ結果、8000坪もの規模を有しています。

宮﨑本店では、日本酒や焼酎、みりんなどの製造を幅広く手掛けていて、なかでも甲類焼酎の「亀甲宮焼酎」は、通称「キンミヤ焼酎」と呼ばれ、全国各地の酒場で人気を博している銘柄です。ソーダ割りやホッピーと一緒に飲んだことがあるという人も多いのではないでしょうか。

そんな宮﨑本店で、「サンピースウィスキー」が誕生したのは終戦後のこと。焼け野原からの復興がすすめられるなか、「Sun(太陽)」の輝きと「Peace(平和)」への願いを込めて、「サンピース」と名づけられました。
すでに「キンミヤ焼酎」や清酒「宮の雪」などの銘柄で、全国的にも知られていた宮﨑本店ですが、ウイスキー造りは初めての試みでした。戦後日本の「前を向いていこう」という力強いムードが、新しい分野へのチャレンジスピリットにつながったのかもしれません。

「サンピースウィスキー」の味の決め手は鈴鹿山系の伏流水

「サンピースウィスキー」の味の決め手は鈴鹿山系の伏流水

jweller/ShutterStock.com

「サンピースウィスキー」は、厳選したモルト原酒とグレーン原酒を独自のバランスでブレンドし、5年の貯蔵期間を経て出荷しています。近年では、モルト利用率を高めて「サンピースウィスキーエキストラゴールド」として販売。全国の地ウイスキーファンの声に応えて、手頃な600ミリリットルサイズでも提供しています。

「サンピースウィスキー」の味の決め手となるのは、味に定評のある日本酒「宮の雪」や「キンミヤ焼酎」で使用しているのと同じ、鈴鹿山系の伏流水を加水していること。この水は粒子がきめ細かいため、ブレンドした原酒となじみやすく、ウイスキーの味を引き出しながらも、口当たりをまろやかにしています。
さらに、加水によりアルコール度数を37度まで下げるとともに、ウイスキー特有のクセを抑えて、誰でも飲みやすい味わいに仕上げています。

「サンピースウィスキー」は水割りやハイボールがおすすめ

「サンピースウィスキー」は水割りやハイボールがおすすめ

Basico/ShutterStock.com

「サンピースウィスキー」の持ち味は、飾り気のないシンプルな甘味とライトな飲み心地です。ロックでじっくり時間をかけて味わうというよりは、水割りやハイボールで爽快なのどごしをたのしむのがおすすめ。甘味のあるサワーが好きな人や、ウイスキー初心者でも、安心して飲める1本です。

また、「サンピースウィスキー」は食事にも合わせやすく、飲み口のよい鈴鹿山系の伏流水が加水されているためか、あとに残りません。

色合いはやや明るめの琥珀色。香りはかぐわしい花のように華やかで、どこかスパイシーさを感じるのが特徴。アクセントとしてレモンを搾れば、さらに鼻腔をたのしませてくれます。

「サンピースウィスキー」は、同じ蔵元のポピュラー銘柄「キンミヤ焼酎」ほどの知名度はないかもしれませんが、かつての地ウイスキーブームを知る世代にとっては今も人気の銘柄です。当時を知らない若いウイスキーファンにも、ぜひ、一度はためしてほしい1本です。

製造元:株式会社宮﨑本店
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