デキャンタ(デカンタ)の目的や効果は? デキャンタージュの秘密に迫る

デキャンタ(デカンタ)の目的や効果は? デキャンタージュの秘密に迫る
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デキャンタ(デカンタ)とは、ワインをさらにおいしくする魔法のアイテム。ホームパーティーなどでデキャンタージュ(デカンタージュ)すれば、おおいに盛り上がります。具体的にはどんな効果があるのか、デキャンタの秘密と魅力に迫ります。

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デキャンタが必要なワインと不要なワイン

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デキャンタージュは、長期間の熟成を経ていないワインを飲む場合や、栓を抜いたワインが思ったよりも若かった場合などに行うもの。熟成しているワインをデキャンタージュするのは、かえって逆効果になる場合があります。
すでに開いているワインをデキャンタージュすると、酸化が進みすぎて、せっかくの香りが飛んでしまうことにもなりかねません。

また、どのワインでもデキャンタージュすればおいしくなるというものではありません。一般に、デキャンタージュが必要とされるのは、酸味やタンニンが強くなりがちな赤ワイン。デキャンタージュによって酸化を促進させることで、酸味やタンニンをやわらげ、華やかな香りをたのしむことができます。
タンニンを感じることが少なく、澱も生じにくい白ワインやスパークリングワインの場合は、基本的にデキャンタージュの必要はありません。ただし、本来の香りが出ていなかったり、ヴィンデージものの白ワインで澱があるときなど、まれに行うこともあります。

赤ワインであっても、ブルゴーニュタイプのワイン、とくにピノ・ノワールなどは、デキャンタージュをすると酸味がきつくなる傾向があるため、一般的にはデキャンタージュに向かないといわれています。
一方、渋みが強いボルドータイプ(アメリカ、チリ、オーストラリア産のカベルネ・ソーヴィニヨン種の赤ワインなど)のワインは、デキャンタージュに向いているといわれます。このタイプのワインは、デキャンタージュすると、香りが華やかになり、味もマイルドになるので、ぜひ試してみてください。

デキャンタの形状と選び方

デキャンタの形状と選び方

Leigh Loftus/ Shutterstock.com

デキャンタの素材にはガラス、耐熱ガラス、ステンレスなどがあり、形状も広口のもから細口のもの、デザイン性の高いものなど、じつにさまざまです。また、デキャンタの大きさは400~1,500ミリリットルが一般的ですが、200ミリリットル程度の小さなものもあります。

これだけの種類があるため、いざデキャンタを選ぼうとすると、どうしても迷ってしまいがち。そこで大切なのが、どのようなワインに用いるかを考えること。
まだ熟成年月が浅く、いわゆる「ボトル内熟成」が進んでいない若いワインほど、デキャンタージュで空気に触れさせることで「開かせる」ことができます。若いワインをデキャンタージュすることが多いなら、空気に触れさせやすい、胴体が広いタイプのデキャンタを選ぶとよいでしょう。

逆に、ボトル内熟成が十分に進んだヴィンテージもののワインの場合、デキャンタージュの際に空気に触れさせるよりも、おもに澱を取り除くことが目的になります。この場合は細口のデキャンタを用いるとよいでしょう。

テーブルを華やかに演出する、優雅なデザインがほどこされたものや、ユニークな形状のものなど、目にもたのしいデキャンタも。ただし、デザイン性の高いデキャンタは、その分値段も高くなりがちなうえに、デザインによっては破損しやすいという恐れもあります。
また、形状によっては洗いにくく、管理が大変なものもあることは理解しておきたいところ。お手入れの手間を考えるのなら、オーソドックスで安定感のあるデザインを選択した方がよいかもしれません。

どうしてもデキャンタが用意できない場合は、あまりスタイリッシュではありませんが、清潔な空き瓶に漏斗などを使って移し替えたり、グラスの中のワインを回して空気に触れさせるスワリングをしてからフタをして待つなど、さまざまな代用手段を工夫してみましょう。

お気に入りのデキャンタを見つけて、気軽にワインをデキャンタージュしてみましょう。ホームパーティーにも、一人の至福のひとときにも、魔法のアイテムであるデキャンタが、ワインの味わいと雰囲気をより豊かに、より味わい深くしてくれるでしょう。

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