熊本の焼酎【どぎゃん】骨太でインパクトのある麦焼酎
「どぎゃん」はキリンビール傘下のメルシャンが熊本に構える「八代不知火蔵」で製造される麦焼酎。インパクトのある名前と、「一醪三釜仕込み」と呼ばれる独自製法が特徴的な「どぎゃん」の魅力を紹介しましょう。
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「どぎゃん」の魅力は、麦焼酎のイメージを変えるインパクト
出典:キリングループサイト
「どぎゃん」を製造する八代不知火蔵は、キリングループ傘下のメルシャンが熊本県八代市に構える焼酎蔵です。メルシャンといえば、ワインメーカーとして知られていますが、かつての社名は三楽酒造といって、焼酎の蔵元としても長い歴史をもっています。
球磨川からの伏流水をはじめ、焼酎造りに適した環境がそろった熊本の地に、八代不知火蔵が誕生したのは、戦後間もない昭和21年(1946年)のこと。以来、70年以上にわたってこの地で焼酎造りを続けています。
八代焼酎蔵では、米焼酎や芋焼酎、黒ごま焼酎など、いずれも独自の個性をもった焼酎を幅広く造っていますが、なかでも大きなインパクトを与えるのが、「どうですか?」と訴えかける熊本弁を銘柄に冠した麦焼酎「どぎゃん」です。
麦焼酎といえば、軽やかですっきりとした飲み口というイメージがありますが、「どぎゃん」はそのイメージを一新する、ガツンとした芯のある味わいと独特な香りが特徴。名前のインパクトとあわせて、一度飲めば忘れられない焼酎です。
「どぎゃん」の独自製法「一醪三釜仕込み」とは
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「どぎゃん」の唯一無二の味わいを生み出しているのは、八代不知火蔵独自の「一醪三釜(いちろうさんかま)仕込み」と呼ばれる製法です。この製法は、「どぎゃん」を開発する過程で、伝統的な蒸溜方法に、斬新なアイデアを加えて誕生したものです。
「一醪三釜仕込み」とは、使用する醪(もろみ)は1種類ながら、それを3つの釜に分けて蒸溜する方法です。個性の異なる3つの釜を使い分けてこそ、「どぎゃん」の旨味が引き出されるのです。
ステンレス製の常圧蒸溜釜では芯の強い香りが生まれます。銅製の常圧蒸溜釜では豊かな甘味、そしてステンレス製の減圧蒸溜釜ではスムースなあと味が育まれます。これら3つの原酒をブレンドすることで、それぞれの特徴が活かされた焼酎「どぎゃん」に仕上がるのです。
「どぎゃん」のラベルに隠された秘密
出典:キリングループサイト
「どぎゃん」の力強いラベルをよく見ると、左上に色と大きさの異なる3つの円が描かれています。
この3種類の円は、「どぎゃん」を製造する「一醪三釜仕込み」で使う3つの釜を表しています。色の違いは釜の素材を、そして大きさの違いは、それぞれの原酒のブレンド比率を表現しており、これこそが「どぎゃん」の黄金比です。
3つの円は、いずれも黒い大きな円のなかに納まっています。これは個性の異なる3つの原酒を包み込み、ひとつの焼酎「どぎゃん」としてまとめていることを意味しています。
特徴的な製法や味わいだけでなく、こうしたラベルの意匠からも「どぎゃん」に込められたこだわりが感じられるでしょう。
「どぎゃん」の蔵元、八代不知火蔵では、ほかにも米焼酎と麦焼酎をラインナップする「白水(はくすい)」など、さまざまな焼酎を提供しています。いずれも、独自の個性をもった焼酎なので、飲みくらべてみてはいかがでしょうか。
製造元:メルシャン株式会社 八代不知火蔵
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熊本の焼酎【白水(はくすい)】湧き出でる泉の如く清らかに