【人気の地ウイスキー】「イチローズモルト」は世界が評価する埼玉発のウイスキー

【人気の地ウイスキー】「イチローズモルト」は世界が評価する埼玉発のウイスキー
出典 : 秩父蒸溜所フェイスブック

「イチローズモルト」は、国際的にも高い評価を得ている日本を代表する地ウイスキー。寒暖差が大きく、ウイスキー造りに好適な気候に恵まれた埼玉県秩父市で育まれる、イチローズモルトの魅力を誕生秘話もまじえて紹介します。

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「イチローズモルト」は国内でも数少ない専業メーカーが造る銘柄

「イチローズモルト」は国内でも数少ない専業メーカーが造る銘柄

出典:秩父蒸溜所フェイスブック

「イチローズモルト」は、埼玉県秩父市にある国内でも数少ないウイスキー専業メーカー、ベンチャーウイスキーが製造する地ウイスキーです。
品質重視の個性的なウイスキーは、まさに「クラフトウイスキー」と呼ぶにふさわしいもので、国内はもとより、世界中のウイスキー愛好家から熱い視線が注がれています。

ベンチャーウイスキーを創業した肥土(あくと)伊知郎氏は、江戸時代から続く造り酒屋の21代目です。
この会社は、日本酒だけでなくウイスキーのメーカーとしても知られていました。しかし、1980年代の第一次地ウイスキーブームが終焉を迎えてウイスキー需要が低迷すると、営業譲渡により工場はすべて他社へ渡り、譲渡先もウイスキー事業からの撤退を決定。蒸溜所には約400樽の貴重な原酒が残されましたが、肥土氏の奔走により、笹の川酒造の倉庫を借りることで、廃棄をまぬがれます。

2004年、肥土氏は再びウイスキー造りに取り組むべく、ベンチャーウイスキーを立ち上げ。笹の川酒造に預かってもらっていた原酒をもとに、自らの名を冠して「イチローズモルト」として商品化しました。

「イチローズモルト」を生み出す秩父蒸溜所とは?

「イチローズモルト」を生み出す秩父蒸溜所とは?

出典:秩父蒸溜所フェイスブック

「イチローズモルト」は、その誕生当初こそ、祖父の代から造られ、笹の川酒造が保管していた原酒を使っていました。しかし、肥土(あくと)氏がベンチャーウイスキーを立ち上げた背景には、いずれは原酒造りから取り組みたいという想いがありました。

そうしたウイスキー造りへの情熱をカタチにしたのが、2008年、埼玉県秩父市に開設された秩父蒸溜所です。
ここにはベンチャーウイスキー自慢の設備がそろっています。例えば、ポットスチル(単式蒸溜器)は、肥土氏自らがスコットランドのフォーサイス社まで足を運び、希望を伝え、特注したものだとか。

また、発酵槽は世界的にも珍しいミズナラ製、また熟成用の樽の一部には地元秩父産のミズナラ材を使ったものも使用。ゆくゆくはすべてを秩父産にしたウイスキー造りを見据えて、イチローズモルトの挑戦は続きます。

「イチローズモルト」の多彩なシリーズを紹介

「イチローズモルト」の多彩なシリーズを紹介

出典:秩父蒸溜所フェイスブック

「イチローズモルト」は、多彩なシリーズをそろえていることでも知られています。

初期の代表作、ボトルのラベルにトランプのマークをあしらった「カードシリーズ」は、生産数が少なく、現在は販売も終了されている希少性の高いシングルモルト。国内外のコレクターが探し回っているという逸品です。

定番商品「リーフラベルシリーズ」は、ミズナラの葉をデザインしたラベルがシンボル。赤ワイン樽を使って熟成させた「ワインウッドリザーブ」など、4種類がそろっています。

2011年以降、毎年、数種類がリリースされているのはシングルモルトウイスキー「秩父シリーズ」。数量限定でもあり、発売直後に完売必至といわれている人気商品です。

イチローズモルトは、いずれも人気が高く品薄ですが、一部の商品はAmazonや楽天市場など大手ネットショップでも購入できます。
また、埼玉県春日部市の酒専門店「マツバドウ」、山梨県北杜市の洋酒専門店「武川蒸留酒販売」など、首都圏・関東甲信越の酒販店でも取り扱っていますので、いろいろチェックしてみるのもおすすめです。

また、秩父蒸溜所の限定ボトルが、例年2月、秩父神社周辺で開催されるイベント「秩父ウイスキー祭」で、抽選で販売されています。
県外のウイスキーファンも多数来場するという秩父ウイスキー祭。一度、足を運んでみてはいかがでしょう。

妥協することなく、高い品質を追求しているクラフトウイスキーの逸品イチローズモルト。手に入りにくいことでも有名ですが、まめにネットショップなどをのぞいて、ぜひ、手に取ってみてください。

製造元:株式会社ベンチャーウイスキー 秩父蒸溜所
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