大阪のビール【天保山ビール】 「大のビール好き」が造るこだわりのクラフトビール
「天保山ビール」は、大阪の人気スポットとして知られる天保山に店舗を構えた米屋の主人が、ビール好きが高じて、自らビール造りに挑んだのが始まり。今回は、そんな「天保山ビール」と、兄弟ブランドとなる「大阪港ビール」について紹介します。
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「天保山ビール」のアイデアは大阪港に沈む夕日から?
Atiwat Witthayanurut/Shutterstock.com
「天保山ビール」は、「天保山マーケットプレース」や「海遊館」といった人気スポットが集まる大阪市港区で、昭和3年(1928年)の創業以来、長年にわたって「地元のお米屋さん」として親しまれてきた築港米穀店が提供するクラフトビールです。
築港米穀店の現当主、保喜博(たもつ・よしひろ)氏は大のビール好きで、全国各地の地ビールを飲み歩くうちに「もっとおいしいビールが飲みたい、ほかにないなら自分で造ろう」と地ビール造りを決意。2013年に開発をスタートし、わずか1年で自前のクラフトビールを完成させました。
行動力に富んだ保氏ですが、ビール造りも個性的。理想のクラフトビールのイメージをふくらませようと、大好きな大阪港の夕日を眺めていたときに、どんなビールにするかというアイデアが浮かんだのだとか。「天保山ビール」のラベルに夕日の写真があしらわれているのには、そんな理由があったからです。
「天保山ビール」と「大阪港ビール」、それぞれの特徴とは
出典:天保山ビールサイト
「天保山ビール」と、兄弟銘柄にあたる「大阪港ビール」は、いずれも厳選されたホップと麦の旨味を最大限に活かしたクラフトビールをめざして開発されたもの。それぞれの特徴を紹介します。
【天保山ビール】
天保山サンセット広場から大阪湾に沈む夕日をイメージして生まれた「天保山ビール」は、通常の2倍のホップを使ったIPA(インディア・ペールエール)です。香り高く、きめ細やかさにもこだわったその味わいは、さわやかでいてガツンと飲みごたえのあるビールです。
【大阪港ビール】
キラキラと光り輝く海面をイメージしたピルスナースタイルのビールです。通常の3倍ものホップを使用し、苦味の強い辛口のビールに仕上がっています。キンキンに冷やして一気に飲むのが「大阪港スタイル」だそうです。
「天保山ビール」や「大阪港ビール」には、造り手のこだわりが随所に感じられますが、ビールの飲み方にも独特のこだわりがあり、オリジナルグラスまで作ってしまったのだとか。専用のグラスに、よく冷えたビールを勢いよく注ぎ、泡が落ち着いたら注ぎ足して飲むのが、最高においしいスタイルだそうです。
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