北海道のビール【ニセコビール】雪景色が似合うクラフトビール
「ニセコビール」は、北海道ニセコ町を代表する個性的なクラフトビール。スキーやスノーボードを目当てにたくさんの観光客が訪れる町で、新しい産業として注目されています。そんな「ニセコビール」の特徴と魅力を探ってみました。
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「ニセコビール」は、スキーリゾート地、ニセコ発の地ビール
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「ニセコビール」は、スキーリゾート地として国内外に名を知られるニセコ町の地ビールです。
もともと地域の人々に愛されてきた地ビールブランドでしたが、残念ながら2010年頃に醸造場が閉鎖。これを惜しんだ地域の人々が、その名を継ごうと、次々に手を挙げたそうです。
そんななか、ニセコビールの大ファンだった地元デザイナーが、2014年に醸造免許を取得し、復活を果たしたのです。
新生「ニセコビール」のブルワリーは、もともと商工会議所だった建物を、地元の協力で借り受けたもの。1階はオフィスのようなスペースに醸造タンクが並んでいますが、2階はデザイナーならではのセンスが光るビアレストラン「NISEKO TAP HOUSE」として、地元の人々が集まる場となっています。
「ニセコビール」は道産素材を使った個性派ビール
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「ニセコビール」を再建するにあたっては、甲府のビール醸造所で、日本でも有数の醸造エンジニアからビール造りを学んだといいます。
そこで身につけたのは、ビール醸造のための基本的な技術に加え、地ビールに欠かせない、地域ならではの個性の出し方でした。道産素材を使った個性派ビールの数々は、この経験を活かして造られたものです。
その代表例が、北海道産の鮭節や昆布、しいたけを使用したポータービール「蝦夷(えぞ)」です。
ニセコ発のビールを造るにあたって考えたのは、北海道の海の幸にしっくりくるクラフトビールが望ましいということ。海の幸をメインにした和食と一緒にたのしめるビールを造るべく、地元の産物でとったダシの風味を利かせた「蝦夷」を生み出しました。
こうして生まれた「蝦夷」は、北海道加工食品コンクールで奨励賞を獲得するなど、高い評価を得ています。美食の宝庫である北海道のお墨付きを得たビールとして、地元はもとより、全国的に名前が知られる有名醸造所の仲間入りを果たしました。
「ニセコビール」各種を飲みくらべ
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「ニセコビール」の定番は、前出の「蝦夷」に加え、「山吹」「残照」「ロゼ撫子」の4種類です。それぞれの特徴を紹介しましょう。
山吹(やまぶき)
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