芋焼酎の飲み方と、女性にもおすすめの銘柄

芋焼酎の飲み方と、女性にもおすすめの銘柄
出典 : Brent Hofacker / Shutterstock.com

芋焼酎といえば、かつては独特の臭いが敬遠されがちでしたが、原料や製法の改善が進んだ現在では、上品な甘い香りが愛好家をとらえて離しません。そんな芋焼酎の魅力を、焼酎初心者でもたのしめる、おすすめの飲み方や銘柄を紹介しましょう。

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芋焼酎の魅力を改めて知ろう

芋焼酎の魅力を改めて知ろう

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芋焼酎の原料となるサツマイモは、「薩摩」の名が付いていることからもわかるように鹿児島県の名産品です。
それだけに、芋焼酎の蔵元も、鹿児島県や、隣接する宮崎県南部に集中しており、とくに鹿児島では100軒を数える蔵元のうち、日本酒を造るのは1軒ほどで、ほとんどが芋焼酎の蔵元。このため、鹿児島で「酒」といえば、日本酒ではなく芋焼酎を指すのだとか。

それだけ芋焼酎が地元から愛されている理由のひとつに、鹿児島の土地柄があります。桜島から吹き出す火山灰に覆われたシラス台地は、米などの栽培に適さないことから、江戸時代の中ごろから、サツマイモの栽培が奨励されるようになりました。やせた土地でも育つサツマイモは、薩摩藩の特産品となり、米や雑穀に代わって焼酎造りの原料として定着するようになったのです。
現在、鹿児島で地元産原料を用いて造られる芋焼酎は、世界貿易機関(WTO)の協定にもとづく産地指定銘柄として「薩摩焼酎」と呼ぶことが許されています。まさに、この地を象徴する食文化のひとつといえるでしょう。

そんな芋焼酎の魅力といえば、サツマイモ由来のやさしい甘味。かつては、「独特の臭いが苦手」という人も多かったようですが、「コガネセンガン」や「ジョイホワイト」をはじめ、焼酎向けのサツマイモの品種改良が進んだ現在では、クセの少ない上品な甘さと香りが大きな魅力となっています。
かつての芋焼酎しか知らない人が、現在の芋焼酎を飲んで「これが芋焼酎? 」と驚くことも少なくないのだとか。

芋焼酎のさまざまなたのしみ方

芋焼酎のさまざまなたのしみ方

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芋焼酎の魅力のひとつが、さまざまな飲み方でたのしめること。サツマイモ特有の甘い香りと味わいをたのしむなら、やはりお湯割りがおすすめですが、食事と合わせるなら、すっきりした味わいの水割りがおすすめ。トロリとした舌触りときりりとした後味を堪能するならロック。最近では、爽快感あふれる炭酸割りも人気のようです。

このように、いろんな飲み方でたのしめる芋焼酎ですが、芋焼酎の本場、鹿児島で人気の飲み方が「前割り」です。
「前割り」とは、その名の通り、あらかじめ焼酎に水を加え、しばらく寝かせてから飲む方法です。ひと晩も寝かせれば、水と焼酎がしっかりなじみ、より口当たりのよいまろやかな味わいがたのしめます。そのまま味わってもいいですが、ぬる燗で飲むのがおすすめです。

芋焼酎初心者でも飲みやすい飲み方は?

芋焼酎初心者でも飲みやすい飲み方は?

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芋焼酎の飲みやすい飲み方を調べてみようと、焼酎初心者も含めた女性4名に、芋焼酎の代表的な銘柄「黒霧島」を用いて、芋焼酎のさまざまな飲み方を試してもらいました。

まずは定番の飲み方として、ロック、水割り、お湯割りを試してみたところ、飲み慣れている人にはロックや水割りが好評でしたが、芋焼酎の香りに慣れていない初心者は、あまりお酒が進みませんでした。

次に、ソーダ割りやレモンサワーを試してみると、炭酸やレモンに対する好みの違いからか、大きく評価が分かれました。

全体的に「飲みやすい! 」と好評だったのが、ウーロン茶割りです。芋焼酎独特の臭いをやわらげるだけでなく、ウーロン茶の香ばしさと芋焼酎の甘味がうまくマッチしたようです。

最後に、コーラ割り、牛乳割り、トマトジュース割りといったちょっと変わった飲み方を試したところ、「全部イヤ!」という人もいれば「トマトジュース割りがイチオシ! 」という人も。

好みや慣れによって評価の差が激しいようですので、この結果はあくまで参考ととらえていただき、みなさんもさまざまな芋焼酎の飲み方を試してみてください。あなただけの最高な飲み方が見つかるかもしれませんね。

芋焼酎おすすめ1:トロっとキリっと「黒霧島」

芋焼酎おすすめ1:トロっとキリっと「黒霧島」

出展:霧島酒造サイト

芋焼酎の飲み方に続いて、ここからは初心者にもおすすめの銘柄を紹介していきます。まずは「クロキリ」の愛称で全国的な知名度を誇る芋焼酎「黒霧島」です。

黒霧島の蔵元は、鹿児島との県境にある宮崎県都城市の霧島酒造です。宮崎県は、2015年から3年連続で本格焼酎の出荷量日本一に輝いている“焼酎王国”ですが、黒霧島はこの状況を牽引している銘柄です。

良質な原料芋「コガネセンガン」に、深い味わいとコクを生み出す黒麹、そして敷地内から湧き出る適度なミネラルと炭酸ガスを含んだ「霧島裂罅水」によって造られる黒霧島は、1998年の発売以来、九州全土、さらには日本全国にファンを持つ人気芋焼酎です。

その最大の魅力は、キャッチコピーである「トロッとキリッと黒霧島」が表す通り、トロリとした甘味とキリッとした後味です。
その軽やかな味わいは、女性を含めた若年層からも支持され、近年では酒屋さんはもちろん、スーパーやコンビニにも置かれるほどメジャーな存在となっています。「クロキリで芋焼酎デビュー」という人も少なくないのではないでしょうか?

黒霧島の飲み方としては、食事と一緒にたのしむなら、やはりお湯割りや水割りがおすすめですが、「トロッとキリッと」を満喫するなら、ぜひロックも試してみてください。

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芋焼酎おすすめ2:芋焼酎の王道「くじら」

芋焼酎おすすめ2:芋焼酎の王道「くじら」

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芋焼酎の“王道”として、焼酎ファンから初心者まで幅広く支持される銘柄が「くじら」です。
くじらの蔵元は、鹿児島のシンボルである桜島を望む鹿屋(かのや)市にある大海(たいかい)酒造。大海を豪快に泳ぐクジラをラベルにした「くじら」は、この蔵元の看板焼酎である「海」と並ぶ二本柱です。

定番商品である「くじらのボトル」は、厳選したコガネセンガンを原料に、国産コシヒカリで作った白麹、さらに仕込み水には天然アルカリ水「温泉水寿鶴」を使い、伝統の常圧蒸溜で醸したもの。やわらかで華やかな芋の香りと、やさしい口当たりが特徴の、鹿児島産の芋焼酎の王道を行く味です。

このほかにも、黒麹ならではの締まった味わいが魅力の「くじらのボトル黒麹仕込」や、アントシアニン豊富なムラサキイモを原料とした「くじらのボトル綾紫白麹」「くじらのボトル綾紫黒麹」、さらには蒸溜したての芳醇な香りがたのしめる「くじらのボトル新焼酎」など、さまざまな味わいの芋焼酎をラインナップしています。

「芋独特の香りを存分にたのしみたい」という焼酎ファンのあいだでは、お湯割りが主流ですが、本場、鹿児島流の「前割り」、それもぬる燗で味わうのもおすすめです。

製造元:大海酒造株式会社
公式サイトはこちら

芋焼酎おすすめ3:まろやかな味わい「尾鈴山(おすずやま) 山ねこ」

芋焼酎おすすめ3:まろやかな味わい「尾鈴山(おすずやま) 山ねこ」

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芋焼酎の原料芋としては「コガネセンガン」が代表的ですが、1994年に宮崎県で開発された品種「ジョイホワイト」は、さわやかでフルーティな味わいをもたらす原料芋として注目を集めています。

このジョイホワイトを用いた代表的な銘柄が、「尾鈴山蒸留所」の「山ねこ」です。

尾鈴山蒸留所は、麦焼酎「百年の孤独」「なかなか」、米焼酎「㐂六(きろく)」などで知られる宮崎を代表する焼酎蔵元、黒木本店の第二蔵として、1988年に宮崎県児湯郡の山中で誕生しました。
その代表銘柄である「山ねこ」は、宮崎県の版画家・黒木郁朝氏がデザインした可愛らしいデザインが印象的な一本です。

地元の契約農家によって栽培された「ジョイホワイト」を主原料に、自社培養による独自の酵母、さらに尾鈴山から湧き出る超軟水を加えて、昔ながらの常圧蒸溜で造られます。

軽やかで飲みやすく、飽きのこない味だけに、ロック、水割り、お湯割りなど、どんな飲み方でもたのしめるオールマイティさも人気を集める理由です。

製造元:株式会社尾鈴山蒸留所
公式サイトはありません

焼酎初心者も上級者もとりこにする芋焼酎。いろいろな銘柄を飲み比べて、お気に入りを探しましょう。

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