長野のおすすめ地酒10選【長野の日本酒】
長野県は北・中央・南アルプスなどの山々に囲まれた土地。良質な水源に加えて、「美山錦」をはじめとした県産の酒造好適米や、吟醸用に開発された「アルプス酵母」といった原料にも恵まれ、80以上の蔵が切磋琢磨し、個性を競い合っています。
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長野のそのほかの注目銘柄
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長野県は全国2位の蔵元数を誇るだけに、これまで紹介した銘柄以外にも、全国から注目を集める銘柄が数多くあります。そのいくつかを紹介します。
山形の幻の酒「十四代」が目標【鼎(かなえ)】
信州銘醸は、江戸後期から明治初期にかけて創業した4つの老舗蔵が合併し、昭和33年(1958年)に誕生しました。美ヶ原高原を源とする依田川伏流水と、中山道の和田峠に湧き出る超軟水の「黒耀水」を仕込み水に、長野県産米を醸しています。
この蔵が目標としているのは“幻の酒”として全国の日本酒ファンを魅了する山形の逸品「十四代」。代表銘柄である「鼎」は、知る人ぞ知る存在ですが、甘く濃醇なメロンのような香りと米のしっかりとした旨味、甘さの後にくるキレが特徴で、いずれは「十四代」に匹敵する知名度をもつ酒になると期待されています。
製造元:信州銘醸株式会社
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350年以上続く小規模蔵の美酒【亀齢(きれい)】
寛文5年(1665年)の創業以来、350年以上も続く、信州上田の由緒ある蔵、岡崎酒造は年間の生産石高が100石程度という小さな蔵です。菅平水系の良質な水と、長野県産の酒造好適米にこだわりながら、手作業でていねいな酒造りを続けています。
この蔵を代表する銘柄が「亀齢」です。「亀の齢(よわい)のごとく長寿」という意味を込めた命名ですが、音読みにすると「きれい」になるとおり、上品で美しい味わいがたのしめる逸品です。
製造元:岡崎酒造株式会社
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長野最古の蔵で女性杜氏が手掛ける【川中島 幻舞(かわなかじま げんぶ)】
創業は戦国時代のただなか、天文9年(1540年)という、長野県最古、全国でも指折りの歴史ある蔵、酒千蔵野(しゅせんくらの)。武田信玄が「川中島の合戦」の折に、この蔵の酒を飲んだと伝えられていることが、代表銘柄の由来となっています。
現在、杜氏を務めているのは、蔵元の一人娘である千野麻里子氏。「川中島」の限定版となる「川中島 幻舞 純米吟醸 無濾過生原酒」は彼女の自信作です。長野県産の「美山錦」と県オリジナル酵母を使用して、米本来の旨味を引き出し、バランスよく仕上げています。
製造元:株式会社酒千蔵野
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