高級ウイスキー入門! 日本が誇る高級ウイスキーを知ろう
「高級ウイスキーをたのしみたい」というウイスキー愛好家のなかで、ジャパニーズウイスキーの人気が高まっています。一部には入手困難な銘柄もあるなど、高級ウイスキーとしての存在感を高めつつあるジャパニーズウイスキーの魅力に迫ります。
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高級ウイスキーとは? 世界で高まるジャパニーズウイスキーの評価
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「高級ウイスキー」と一口にいっても、その定義は定かではありません。
50年もの、40年ものなど熟成年数の長いウイスキーを「高級」と感じる人もいれば、年間に数本しか出荷されない限定品を「高級」と感じる人もいるように、「高級ウイスキー」の定義は曖昧です。
とはいえ、比較的、熟成年数の浅い10年程度のものでも「高級ウイスキー」として喜ばれるウイスキーも少なくありません。
それらが「高級」とされるのは、いずれも世界中のウイスキー愛好家たちの鋭敏な感性によって、その香りや風味、味わい、口当たりなど、ウイスキーそのものの価値が「高級」だと認められたからにほかなりません。
そうした意味で、近年、高級ウイスキーとして世界的な評価が高まっているのが、日本が生んだジャパニーズウイスキーです。
「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」や「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」など、世界の名だたる酒類コンペティションにおいて、ジャパニーズウイスキーは受賞の常連となっています。
これは、世界5大ウイスキーのなかでも後発のジャパニーズウイスキーの実力が、世界に認められた何よりの証といえるでしょう。
高級ウイスキーの魅力は、蒸溜所ごとに培ってきた匠の技
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「高級ウイスキー」として世界から認められるジャパニーズウイスキー。その魅力の理由は、どこにあるのでしょうか?
その大きな要因として、日本ではウイスキーメーカー間での原酒売買を行っていないということが挙げられます。
欧米では、各メーカーがそれぞれの蒸溜所所で造った原酒を互いに売買し、それらをブレンドして商品化しています。
一方、日本では各蒸留所が複数の原酒を造り分けて、独自にブレンドすることで、深い味わいを生み出しています。
こうした日本ならではのウイスキー造りによって、各蒸溜所において原酒造りの技術が磨かれるとともに、蒸溜所ごとの個性が際立ってきたのです。
このため、ジャパニーズウイスキーは、シングルモルトであれば、ブレンデッドであれ、いずれも個性に秀でた味わいをたのしめます。
ウイスキーを口にすれば、そのウイスキーを育んだ蒸溜所の特徴やこだわり、さらには蒸溜所を取り巻く風土や環境などが、ありありと目に浮かぶ。まさに「造り手の顔が見える」ことが、ジャパニーズウイスキーが高級ウイスキーとしてよろこばれる理由なのです。
高級ウイスキーとして世界から注目される、ジャパニーズウイスキーの銘柄
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高級ウイスキーとして世界的な評価を獲得しているジャパニーズウイスキーのなかでも、代表格といえる銘柄をいくつか紹介しておきましょう。
「山崎」サントリー
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