バーボンだけじゃない! アメリカンウイスキーの味わい

バーボンだけじゃない! アメリカンウイスキーの味わい

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アメリカンウイスキーとはどんなもの?

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アメリカンウイスキーの始まりは、スコットランドやアイルランドから海を渡った移民たちがペンシルヴァニアやメリーランドで造り始めたもので、当時はライウイスキーが主流でした。

ところが建国間もないアメリカ合衆国政府は、財政確保のため1791年にウイスキー税を導入。それに反対した移民たちが暴動を起こし、課税を逃れるために当時まだアメリカに属していなかったケンタッキーやテネシーに移住してウイスキー造りを再開しました。

移住先の特産品はトウモロコシ。その偶然がトウモロコシを主原料としたバーボンウイスキーを花咲かせることにつながり、アメリカンウイスキーの代名詞ともなりました。

アメリカンウイスキーは多種多様で、バーボンの一種で同じくトウモロコシを主原料としたテネシーウイスキー、ライ麦を主原料としたライウイスキー、小麦を主原料としたホイートウイスキー、大麦麦芽を主原料としたモルトウイスキー、ライ麦麦芽を主原料としたライモルトウイスキー、トウモロコシを80%以上つかったコーンウイスキー、そしてこれらを混ぜたブレンデッドウイスキーなど、穀物が豊かに実るアメリカらしいウイスキーが作られています。

テネシーウイスキーについて

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アメリカンウイスキー最大の産地として知られるケンタッキー州とテネシー州。建国間もない頃から200年以上の時をかけて、この2州でバーボン文化がじっくりと育まれました。なかでもテネシー州でつくられているバーボンは製法が一部異なり、「テネシーウイスキー」として区別されています。

一番の違いは、“チャコールメローイング製法”と呼ばれる独自の工程で、蒸留直後の原酒をサトウカエデの炭の層にくぐらせてろ過する工程を経ること。

約3メートルの深さに敷き詰められた炭の層に1滴ずつ丁寧に原酒を落とし、10日間ほどかけてゆっくりとろ過。この工程をふむことで、バーボン独特の荒々しいフレーバーを取り除き、やわらかい口当たりがうまれます。

テネシーウイスキーは、法律上の規定はバーボンと同じですが、“テネシー州においてチャコールメローイング製法で作られている”ことがテネシーウイスキーと名乗る条件となっています。

テネシーウイスキーの代表格「ジャックダニエル」

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テネシーウイスキーを代表する銘柄であり、単独銘柄としては世界でもっとも売れているウイスキーが「ジャックダニエル」。創業者はジャスパー・N・ダニエル、通称ジャックダニエル。7歳のときから蒸留所で働き始め、その蒸留所のオーナーであった牧師から13歳のときに蒸留所を譲られ本格的にウイスキーを開始。1866年に政府登録第一号となるジャックダニエル蒸留所を設立しました。

ジャックダニエルの特徴は、甘味のあるフルーティーな味わいと芳醇で華やかな香り。これはテネシーウイスキー特有の“チャコールメローイング製法”によるもの。まろやかなでスムーズな飲み口、爽やかな後口はクセも少なく、ウイスキー初心者から愛好者まで幅広くたのしめる銘柄です。

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