クラフトビールが集う岩手。実はビール王国ドイツと気候が似ている?
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ドイツより醸造設備を移設し、伝統的な製法でビールを造る「べアレン醸造所」。「べアレン」とはドイツ語で熊のことです。移設した設備は100年以上前の銅製の仕込み釜やクールシップ(麦汁冷却槽)などで、伝統ある設備を使い、丁寧なビール造りを行っています。
定番のビールは、ドイツ伝統スタイルの「クラシック」「アルト」「シュバルツ」の3種類。伝統的なスタイルにこだわった「クラシック」は、コクと苦味のバランスがよいドルトムンダースタイル。ドルトムンダーとは、ドイツ最大級のビール生産地ドルトムンド発祥のスタイルです。喉ごしがなめらかで、飲み飽きない味わい。
このほかにも、フルーツ系などのフレーバードビールもあります。
べアレン醸造所の詳細はこちら
http://www.baerenbier.com/ourbeer.html
文化財の蔵で醸造される「いわて蔵ビール」
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江戸時代から酒造りを行っている「世嬉の一(せきのいち)」内にある「いわて蔵ビール」。ビールの醸造は、大正時代に建てられた有形文化財指定の蔵で行わています。ビールの醸造は1995年に立ち上げられ、世嬉の一の酒造りの経験と知識を使い多くの受賞歴のあるクラフトビールを生み出しています。
いくつか銘柄がありますが、とくに人気なのが「ヴァイツェン」。日本初のモンドセレクションを受賞しています。クローブやバナナのような上品な香りと甘味、若干の苦味と酸味が心地よい味わいです。
また、北里大学と共同開発した「東北復興支援ビール 福香」は、岩手県の石割り桜の酵母を採取して醸造したビール。売上の一部を、三陸漁業の復興に役立てています。
いわて蔵ビールの詳細はこちら
http://sekinoichi.co.jp/beer/
今回20回めを迎える「全国地ビールフェスティバルin一関」などクラフトビールのイベントも盛んな岩手。ぜひ、訪れて本格的なビールを味わいたいですね。
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