クラフトビールが集う岩手。実はビール王国ドイツと気候が似ている?
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岩手のクラフトビール
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岩手県は日本三大杜氏のひとつ「南部杜氏」が有名な酒蔵の多い地域。この南部杜氏からは多くの名杜氏が生まれ、全国的にも人気の日本酒を造っています。日本酒の醸造技術を取り入れたビール醸造も盛んで、クラフトビールも人気銘柄がたくさんあります。ここでは、注目のブルワリーを紹介します。
ドイツに学んだ「銀河高原ビール」
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日本有数の豪雪地帯で知られる岩手県西和賀町は、年間平均気温が9度とビールの本場ドイツ、ミュンヘンに近いそうです。ヨーロッパやアメリカ各地の醸造所を訪ね歩き、ミュンヘンのアウグスティナー醸造所に学びビール造りを行う「銀河高原ビール」。ドイツからブラウマイスターを招き、設備もドイツ製で統一し、麦芽もホップもドイツ産という徹底ぶりです。伝統の味を学びつつ、地元、和賀岳の天然水を使い、繊細な味わいのビールを造っています。
全国的に人気で、ブルーにイエローのラベルはどこかで見たことがあるかもしれません。南ドイツ伝統のビール「ヴァイツェン」は、ドイツでは「貴族のビール」と呼ばれているそう。熱処理をしていない生きた酵母が生むバナナやクローブのような香り、口に広がるハチミツのような甘さが特徴です。苦味は強くなく、コクとほのかな酸味がくせになるおいしさです。
銀河高原ビールの詳細はこちら
http://www.gingakogenbeer.com/
遠野産ホップで造る「遠野麦酒ZUMONAビール」
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遠野がホップの日本最大の作付面積であることを知っていますか? その遠野産のホップを使用しビールを造る「遠野麦酒ZUMONAビール」。じつは江戸時代から200年続く日本酒の蔵元でもあります。
日本酒の醸造技術を活かし丁寧に仕上げた定番ビールは4種類。バナナのような芳醇な香り、熟した果実のような甘酢っぱさを持つ「ヴァイツェン」は、とくに人気の銘柄。フルーティーで苦味もあまりないので、初心者にもおすすめです。
100年以上前の設備で醸造する「べアレン醸造所」
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