フレッシュさが人気の日本酒!火入れを行ってない生酒を味わう
- 更新日:
火入れをしない日本酒とは?
KPG_Payless/ Shutterstock.com
日本酒を造る工程のひとつに火入れ(加熱処理)があります。貯蔵中に腐ってしまうことを防ぐため、加熱殺菌する必要があるからです。通常火入れは2回行われています。1回目は日本酒を搾った後で、その状態で倉庫にて貯蔵し、瓶詰めする直前に2回目の火入れをするのが一般的です。ちなみに、製造から店頭に並ぶまで一切火入れ(加熱処理)を行っていない日本酒のことを「生酒」といいます。安定した製品造りには欠かすことのできない火入れですが、味や香りが生酒の状態と変わってしまうのは否めません。火入れを行っていない生酒は、フレッシュな味わいをたのしむことのできるお酒です。
フレッシュ&フルーティーな生酒の味わい
KPG_Payless/ Shutterstock.com
生酒の醍醐味は、なんといっても出来立てのような新鮮でフルーティーな味をたのしめることです。毎年11月〜3月の時期に登場する「搾りたて」の日本酒は生酒のひとつで、フレッシュな爽快感を味わうことができます。中には酵母が生きて発酵を続けたりするため、微量の炭酸ガスを含んだものもあります。口の中に広がるシュワッとした味が癖になるおいしさです。
殺菌処理をしていないため、とてもデリケートで安定した流通と保存が難しいため、多くが地元で消費されてしまいます。この時期だけの生酒を確実に飲みたい、と思ったら酒蔵や地元に訪れたほうがよさそうですね。
今人気の生酒3銘柄
gontabunta/ Shutterstock.com
◆「生冷 KIREI」 やわらか、するする/福光屋(金沢)
1625年創業の福光屋は、金沢で最も長い歴史をもつ酒蔵。おいしい時間を演出するために「旨くて、軽い」味わいを大切に、「生冷 KIREI」は、やわらかで軽い飲みごこちに仕上がっています。石川県産の五百万石を使用した純米吟醸酒の生酒で、アルコール度数は14%と比較的低め。オイルサーディン、だし巻き卵など、塩や出汁のきいた食材やお料理によく合います。
◆「生冷 KIREI」 からくち、するする/玉乃光酒造(伏見)
玉乃光酒造は、純米吟醸と純米大吟醸だけをつくり続ける、全国でも珍しい「純米吟醸蔵」。昔ながらの酒づくりを継承。「生冷 KIREI」は、ふわっと香る、若々しい味わい。京都府産の「祝」と「京の輝き」という酒米を使用した純米吟醸酒の生酒で、アルコール度数は14%と比較的低め。クリームチーズ、シーザーサラダなど、やや酸味がありクリーミーな食材やお料理によく合います。
◆「生冷 KIREI」 あまくち、するする/萬屋醸造店(山梨)
萬屋醸造店は、地元・山梨県産の米と水にこだわり、手間を惜しまない杜氏の技が光る酒蔵。「生冷 KIREI」は、米の甘みと酸味のハーモニーが感じられます。山梨県産の「玉栄」と「あさひの夢」という酒米を使用した純米吟醸酒の生酒で、アルコール度数は14%と比較的低め。生春巻き、塩鶏など、あっさりした味の食材やお料理によく合います。
以前は酒蔵や、その近所、特にこだわりを持つ専門店でしか飲めなかった生酒。見つけたら、すばらしい香りを感じながら、ゆっくり飲みたいですね。
「生冷 KIREI」ブランドサイト
ご購入はこちら