函館山の天然水100%「はこだてビール」など美味しい北海道のビール

函館山の天然水100%「はこだてビール」など美味しい北海道のビール

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ビールにとって水とは?

ビールにとって水とは?

Andrii Koval/ Shutterstock.com

ビールの原料は、基本的に「麦芽」「水」「ホップ」の3つ。ビールの原料は、日本の酒税法で定められています。これに酵母と、おもにビールの味を調整するために決められた副原料(米、とうもろこしなど)が加わる場合があります。

その中でも、「水」はビールの9割を担う原料です。水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの含有量によって、ビールの味が変わるのを知っていますか?

一般的に、カルシウムやマグネシウムなどの含有量が多い硬水はビールの色を濃くし味わいを深く、カルシウムやマグネシウムなどの含有量が少ない軟水は、色を薄くしシャープな味わいのビールに適しているといわれています。土地が変われば水質も変わり、水は各地のビールに個性を与えてくれる大切な原料なのです。

原料や醸造技術にこだわりを持つ北海道のブルワリーの中から、とくに水にこだわりを持つところを紹介します。

函館山の天然水100%「はこだてビール」

函館山の天然水100%「はこだてビール」

Sean Pavone/ Shutterstock.com

はこだてビールは1996年創業、函館のクラフトビール第一号で、創業以来、水への強いこだわりを持ったブルワリーです。ミネラルを豊富に含む良質な硬水の函館山の地下水だけを仕込み水に使っています。毎朝、この水をくみに行くことからブルワリーの仕事が始まるのは、創業から続いている伝統だそうです。良質な天然水で仕込まれるエール(上面発酵)ビールは、まろやかなコクを持ち、評判を呼んでいます。

「五陵の星」「明治館」「北の夜景」といった地元に関連のある銘柄名の中、「社長のよく飲むビール」というインパクトのある銘柄のビールが評判です。通常の2倍量のモルトを使って1カ月間熟成させたビールは、アルコール度数が10度とハイアルコール。フルーツのような香りとコクが味わえます。

天然アルカリイオン水で仕込む「大沼ビール」

天然アルカリイオン水で仕込む「大沼ビール」

Payless Images/ Shutterstock.com

新日本三景のひとつに数えられる大沼の湖畔にある大沼ビール。仕込み水の横津山麓の天然水は、ビール造りに適したミネラルバランスを持つアルカリイオン水。鉱泉水ではなく真水である点も珍しく、分析を行った北海道立工業試験場が水質検査をした結果、“おいしい水”として太鼓判を押しています。天然アルカリイオン水が酵母が生きた無濾過のビールに、キレとマイルドな口当りを与えてくれています。この水は販売もされています。

銘柄は3種類ですべてエール(上面発酵)ビール。とくに、インディア・ペールエールは、柑橘系のホップが香り、フルーティーで苦味の少ない味わいが人気です。

独自の味わいのビールを醸造しているブルワリーでは、水ひとつとってもこだわりを持って探求し、ハッとする味に出会えそうですね。

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