「ウルフバーン」はスコットランド新進気鋭の蒸溜所が造るシングルモルト!味や飲み方、日本との接点を紹介

「ウルフバーン」はスコットランド新進気鋭の蒸溜所が造るシングルモルト!味や飲み方、日本との接点を紹介
出典 : スコッチモルト販売株式会社

「ウルフバーン(WOLFBURN)」は、スコットランド本島の最北の街ソーサーで造られているスコッチウイスキー。19世紀に稼働していた蒸溜所の名を冠し、ブランドロゴには伝説のオオカミが採用されています。今回は、「ウルフバーン」の特徴や飲み方、日本との接点などについて紹介します。

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2013年に蒸溜を開始した新進気鋭のウルフバーン蒸溜所。シングルモルトウイスキー「ウルフバーン(WOLFBURN)」の誕生の背景や魅力とともに、種類や味わい、おすすめの飲み方も紹介します。

「ウルフバーン」とは? 誕生の背景と蒸溜所の特徴

ウルフバーンのロゴは伝説のオオカミ

出典:スコッチモルト販売株式会社サイト

スコットランドのシングルモルトウイスキー「ウルフバーン」の概要や名前の由来、誕生の背景、蒸溜所の特徴などについてみていきます。

「ウルフバーン」はスコットランド産シングルモルトウイスキー

「ウルフバーン(WOLFBURN)」は、スコットランド北部のハイランド地方で造られるシングルモルトウイスキーです。生産を手がけるウルフバーン蒸溜所は、元イギリス海軍兵のアンドリュー・トンプソン氏によってケイスネス州サーソーに設立されました。サーソーはスコットランド本島の最北に位置し、スコットランド鉄道最北のサーソー駅を有する街としても知られています。

ウルフバーン蒸溜所が操業を開始したのは2013年のこと。比較的新しい蒸溜所ですが、伝統を重んじた製法を守り、クラフトマンシップを大切にした小規模生産にこだわっています。「可能な限り人の手で」をモットーとしたていねいなアプローチが、「ウルフバーン」ならではの個性と品質を生み出しています。

スコットランド本島最北の街サーソー

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サーソーの街に蘇ったウルフバーン蒸溜所

ウイスキーブランド「ウルフバーン」の名は、19世紀にサーソーで稼働していたウルフバーン蒸溜所に由来します。「ウルフバーン」には「オオカミの小川」という意味がありますが、かつて街の周辺には野生のオオカミが生息していて、水源にちなみ「ウルフバーン」と呼ばれるようになったといわれています。

このウルフバーン蒸溜所は、ウィリアム・スミス社が設立し、1822~1860年の約40年間操業していました。当時のウルフバーン蒸溜所は、州で最大の蒸溜所だったといわれています。

サーソーの街中を流れる川

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現在のウルフバーン蒸溜所は、旧蒸溜所跡地の近くに佇みます。創業者のトンプソン氏はケイスネス州の出身で、いにしえの蒸溜所「ウルフバーン」に敬意を払い、自ら立ち上げた新しい蒸溜所にその名をつけたのです。ちなみに、社名はオーロラブリューイングで、オープン間近までこの名前しか公開されていませんでした。蒸溜所名が明らかになったとき、地元の人々が驚いたであろうことは容易に想像できますね。

現代に蘇った蒸溜所では、仕込み水や冷却水には旧蒸溜所と同じ水源を使用し、伝統を受け継ぎながら、「ウルフバーン」の新たな歴史を刻んでいます。なお、「ウルフバーン」のラベルや外箱に描かれているオオカミのロゴは、姿を見ると幸運が訪れるといわれる伝説のオオカミ「シーウルフ」をイメージしたものです。

スコッチウイスキー「ウルフバーン」の味わいは?

ウルフバーンの味わい

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新進気鋭の蒸溜所が造る「ウルフバーン」は、華やかなスペイサイドモルトに特徴的な、甘くフルーティーな味わいをめざして造られています。新しい蒸溜所なので熟成期間は短いながら、完成度が高くバランスのよい味わいで、世界中のモルトファンに評価されています。リンゴやマスカットのフルーティーさや、バニラを想わせるクリーミーな甘い風味も魅力です。

また、「ウルフバーン」では基本的にノンピートの麦芽が使われていますが、かすかなピート香をまとわせているボトルも存在します。その理由は、強烈な個性を放つアイラモルトの空き樽を熟成に使用しているからです。
さらに、1年に2カ月間だけピーテッドモルトを使った原酒が造られているため、ピーティーな風味をたのしめるボトルもあります。とはいえ、採用しているのはフェノール値10ppm程度のライトリーピーテッドなので、アイラモルトのような強烈なスモーキーさはありません。

「ウルフバーン」のおすすめの飲み方

ウルフバーンのおすすめの飲み方

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「ウルフバーン」はどんな飲み方でもたのしめますが、とくにストレートに少しずつ加水していく飲み方や、ウイスキーを同量の水で割るトワイスアップハイボールなどがおすすめです。バランスがよく風味が崩れにくいため、ミネラルウォーターやソーダ(炭酸水)で割っても、その魅力を存分に堪能できます。

また、ビギナーにも親しみやすい甘くフルーティーな味わいで比較的飲みやすいため、「ウイスキー通でないと飲みにくそう」と敬遠されがちなストレートやロックも試す価値ありです。

ウイスキー初心者もぜひいろいろと試して、お好みの飲み方を見つけてみてくださいね。

「ウルフバーン」の種類とその特徴

「ウルフバーン」のおもな種類と、それぞれの特徴を紹介していきます。

「ウルフバーン ノースランド」|最初のボトル

ウルフバーンノースランド

出典:saketryサイト

「ウルフバーン ノースランド」は、蒸溜開始から3年後の2016年にリリースされた定番ボトル。アイラ産の樽由来のかすかなピート香やスモーク香、フルーツやナッツの香り、バニラやレーズンのようなどっしりとした甘い香りが感じられます。マスカットやリンゴのフルーティーさや甘くナッティな風味が重なり合う、バランスのよい味わいも魅力です。

国際的なウイスキーのコンペティション、「The World Whiskies Awards 2022」で金賞を受賞しています。

「ウルフバーン モーヴェン」|ピーティーな第三弾

ウルフバーンモーヴェン

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「ウルフバーン モーヴェン」は、ウルフバーン初のピーテッドモルトを使用したピーティーな1本。銘柄名には、生産地ケイスネス州にそびえ立つ山の名、「モーヴェン(MORVEN)」を冠しています。

第三弾としてリリースされた「モーヴェン」の香りの第一印象は、やわらかく心地よいピート香。そのあとにレモンやハチミツ、熟したリンゴのような香りが続きます。口当たりはオイリーで、メープルシロップの甘さやほのかなスパイシーさがあり、バランスのよい味わいが魅力です。

「The World Whiskies Awards 2022」で銀賞を受賞しています。

「ウルフバーン10年」|待望の10年熟成

ウルフバーン10年

出典:saketryサイト

「ウルフバーン10年」は、生産開始年2013年の原酒のみを使用した、ウルフバーン蒸溜所初の熟成年数表記のあるシングルモルトウイスキー。マスターディスティラーの高い技術とこだわりから生み出された、芳醇な甘さをもつ贅沢なボトルです。

オロロソシェリー樽で熟成しているため、やわらかなシェリーの甘い香りが鼻腔をくすぐり、さらにレーズンやいちじくのフルーティーな香りや、オーク、バニラの甘い香りも感じられます。チョコレートやダークフルーツの深みのある味わいや、キャラメルやバニラの味わいも魅力で、甘い余韻がたのしめます。
赤いラベルとパッケージを目印に、ぜひ手にしてみてください。

日本との接点も! 「ウルフバーン」は三峯神社ボトルもリリース

ウルフバーン ジャパン・エクスクルーシブ 7 2017 7年 カスク No.245

出典:saketryサイト

「ウルフバーン」は、日本とつながりのあるウイスキーブランドです。オーナーのトンプソン氏は、蒸溜所の創業前に、「イチローズモルト」で有名なベンチャーウイスキーの秩父蒸溜所を訪れています。その際、三峯神社を参拝したそうで、縁あって三峯神社とコラボした「三峯神社ボトル」をリリースしました。三峯神社の神の使いは、オイヌサマと呼ばれ崇められてきたオオカミです。

このほかにも、東京の立川商工会議所とコラボした「立川ボトル」や、年に1度発売される「ジャパン・エクスクルーシブ」シリーズなどの日本限定品もリリースされています。

なお、第7弾となる「ウルフバーン ジャパン・エクスクルーシブ7」は、能登半島地震のニュースを受けて造られたもので、特別な思いのこもったボトルとなっています。

「ウルフバーン」は、2013年に操業を開始したウルフバーン蒸溜所が造るシングルモルトウイスキー。バランスがよく飲みやすい味わいで、初心者にもおすすめできます。日本との関係も深い「ウルフバーン」を、ぜひ味わってみてくださいね。

国内販売元:スコッチモルト販売株式会社
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