焼酎とレモンのおいしい関係!レモンサワーとレモン割りの違いは? レモン果汁を使ったレシピを徹底調査
焼酎とレモンは相性抜群の組み合わせ。缶酎ハイなどのRTD(Ready To Drink)飲料はもちろんですが、居酒屋さんでもレモンサワーやレモンハイ、レモン割りなどのメニューが人気を博しています。今回は、レモン果汁に合う焼酎の種類や定番の飲み方、おいしいアレンジレシピなどを紹介します。
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目次
焼酎にレモン果汁を加えたおいしい飲み方をみていきます。
焼酎とレモンは相性抜群
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料理やドリンクにプラスするだけで手軽に味変がたのしめるレモン。焼酎との相性も抜群で、カットした生レモンを搾り入れたり、濃縮還元レモン果汁をプラスするだけでさわやかな香りと酸味が加わることから、焼酎×レモンのさまざまな飲み方が支持を集めています。
レモン果汁を加えた焼酎の人気の秘密はなんといっても、さわやかな飲み口。アルコール独特のにおいをほどよく抑えてくれるうえ、さっぱりとして飲みやすく、和洋中を問わず幅広い料理に合わせられるのも魅力です。とりわけ脂っこい料理との相性は格別で、レモン果汁のさわやかさが口のなかをさっぱりとさせ、味覚をリセットしてくれます。
レモン果汁を加えて飲むなら甲類焼酎がおすすめ
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レモン果汁は本格焼酎(乙類焼酎)にも甲類焼酎にも合いますが、レモンならではの香りや味わい、料理との相性を心ゆくまでたのしむなら、「宝焼酎」や「キンミヤ焼酎(亀甲宮焼酎)」をはじめとする甲類焼酎がおすすめです。
本格焼酎といえば、芋や麦、米など原料の個性が生きたお酒。原料独特の風味にレモンの香りや酸味が足された味わいを好む人もいますが、どんな銘柄にも合うというわけではありません。
一方、甲類焼酎は、総じてクセのないクリアな味わいが特長。割り材を選ばず、互いに引き立て合うので、レモン果汁のさわやかな香りと酸味、すっきりとした味わいを堪能したいときに重宝します。
焼酎にレモン果汁を加えた定番の飲み方は? 作り方も確認
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焼酎×レモン果汁の定番の飲み方といえば、居酒屋さんでおなじみのレモンサワー(レモンハイ)と、本格焼酎ファンにもおすすめのレモン割りが有名です。
両者の違いを作り方とともにみていきましょう。
レモンサワー(レモンハイ)はさわやかなのどごしが人気
焼酎にレモン果汁を加えた飲み物といえば、居酒屋さんの定番メニューとしておなじみの「レモンサワー」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
ここでの「サワー」とは、焼酎やウォッカなどの蒸溜酒を酸味のある果汁や炭酸で割った和製カクテルのこと。柑橘類の甘味を生かしたものもあれば、砂糖などの甘味成分を加えることもあります。
「レモンサワー」は果汁にレモンを使用したサワーです。
地域やお店によっては「レモンハイ」とも呼ばれますが、こちらはレモン果汁を加えた焼酎ハイボールのこと。焼酎ハイボールは焼酎とソーダ(炭酸水)を混ぜ合わせて作るので、これにレモンを加えた「レモンハイ」は、基本的には「レモンサワー」と同じもの(厳密には「レモンサワー」の一種)と考えて問題ありません。
「レモン酎ハイ」「レモンチューハイ」と表記される場合もありますが、いずれも焼酎などの蒸溜酒をベースにレモン果汁と炭酸を加えたものを指します。
「レモンサワー」の魅力は、レモン果汁の酸味と炭酸の爽快なのどごしにあります。氷を加えて飲まれることが多く、のどの渇きを潤したいときの「最初の1杯」に選ぶ人もいるようです。
「レモンサワー」の作り方はとてもかんたん。
氷を入れたグラスに甲類焼酎を注ぎ、炭酸水を加えてステアしたら、レモン果汁をプラスするだけ。くし形にカットしたレモンを搾り入れる、市販のレモン果汁を数滴垂らす、グラスに輪切りのレモンを飾るなど、レモンの加え方は自由です。
酸っぱい味が苦手な人は、ガムシロップなどで甘味を加えてもOK。アルコール度数やレモンの量もお好みで調整してみてください。
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焼酎のレモン割りはアイスでもホットでもたのしめる
「焼酎のレモン割り」は、焼酎の水割りやお湯割りにレモン果汁を加えた飲み方。といっても、「焼酎のレモン割り」は全国的に浸透した呼び方ではありません。メニューにない場合は、「焼酎の水割り(またはお湯割り)にレモンを入れてください」とオーダーしてみましょう。
「焼酎のレモン割り」と「レモンハイ」との違いは、炭酸ではなく水やお湯で割っている点にあります。
また、おもに冷たい状態で飲まれる「レモンハイ」に対して、「焼酎のレモン割り」はアイスでもホットでもおいしく味わえる飲み方。アイスならレモン果汁ならではのさわやかな味わいが、ホットならほのかに立ち上がるレモンの香りがたのしめます。
お好みの濃度で焼酎の水割りやお湯割りを作ってレモン果汁を加えるだけと、作り方はいたってシンプルです。
なお、「レモンハイ」はクセのない甲類焼酎をベースに使用するのが一般的ですが、「焼酎のレモン割り」の場合は甲類焼酎の代わりに本格焼酎を使う人もいます。焼酎の個性をよりたのしみたいときは、レモン果汁の量を少し減らしたり、市販のレモン果汁のなかでも酸味が少ないタイプを選んでみてください。
レモンサワー&焼酎のレモン割りアレンジレシピ3選
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レモンサワーや焼酎のレモン割りのアレンジレシピを紹介します。
はちみつレモンサワー|レモンサワーにはちみつを加えるだけ!
「レモンサワー」に甘味をプラスしたいときは、レモンと相性抜群のはちみつをプラスするのがおすすめ。はちみつを加えてよくかき混ぜるだけで、「はちみつレモンサワー」が完成します。
無農薬のレモンが手に入ったときは、レモンのはちみつ漬け「自家製はちみつレモン」を作り置きするのもひとつの手です。レモンの皮をよく洗って水気を取り、厚さ4ミリ程度の輪切りにし、はちみつを加えて保存容器で漬けておくと、2、3日でおいしく仕上がります。
あとは焼酎を炭酸で割って、レモンの代わりにはちみつレモンを加えるだけ。おいしい「はちみつレモンサワー」が完成します。
「焼酎のレモン割り」にはちみつを加えた「焼酎のはちみつレモン割り」もおすすめ。ホットで飲めば、体がほどよく温まります。こちらもレモンの代わりに「自家製はちみつレモン」を使うと、おいしく仕上がります。
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レモンサイダーサワー|焼酎にレモンサイダーを加えるだけと作り方もかんたん
レモンと炭酸の代わりに、レモンサイダーを加えると、水割りを作る感覚でほどよい甘味のレモンサワーがたのしめます。
レモンサイダーは銘柄によって甘味や酸味、炭酸の強度が異なるので、好みの商品を探してみてください。もちろん、無糖のレモンサイダーという選択肢もあります。
レモネードサワー|ほどよい甘味とさわやかな味わい
甘味のあるレモンサワーを微炭酸で味わいたい人には、甲類焼酎にレモネードの原液(レモンシロップ)と炭酸水を加えたレモネードサワーがおすすめ。レモネードの原液はレモンを砂糖漬けなどにして作り置きしておくと、飲みたいときに手軽にたのしむことができます。
レモネードサワーについては以下の記事で詳しく紹介しています。
焼酎とレモン、砂糖で作る自家製レモン酒なら割り方自在
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新鮮なレモンがたくさん手に入ったときは、自家製梅酒ならぬ、「自家製レモン酒」を作ってみてはいかがでしょうか。
材料はレモンと甲類焼酎(ホワイトリカー)、氷砂糖の3種類。
<材料>
◇レモン…8個
◇氷砂糖…200〜300グラム
◇甲類焼酎(35度)…1,800ミリリットル
<作り方>
密閉できる清潔な保存容器(果実酒用のものがベター)を用意し、食品用アルコールで消毒したら、皮を白いわたの部分ごとむき、2〜4等分の輪切りにしたレモンを氷砂糖とともに容器入れ、甲類焼酎を注いで漬け込みます。
3週間から1か月ほどで、おいしく飲めるようになります。
レモン2個分ほどの皮やわたを取り除いた状態で加えると、深みのある味わいになります。その場合、苦味が出ないよう、1週間ほどで取り除くのがおいしく仕上げるポイントです。
ひとつ気をつけなければならないのが、自家製リキュール作りは材料や完成後の使い方によっては酒税法に触れる可能性があるということ。以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてください。
焼酎とレモンは相性抜群の組み合わせ。焼酎と割り材の比率やレモン果汁の量、甘味として加える材料などは自在に調整できるので、お酒を飲み慣れていない人から焼酎通まで気軽にたのしむことができます。いろいろ飲み比べて、とっておきのレシピを見つけてください。