福岡の焼酎【豪気(ごうき)】老舗蔵元・杜の蔵が昔ながらの製法で造る麹の旨味が活きた本格焼酎シリーズ

福岡の焼酎【豪気(ごうき)】老舗蔵元・杜の蔵が昔ながらの製法で造る麹の旨味が活きた本格焼酎シリーズ
出典 : 杜の蔵インスタグラム

「豪気」は、日本酒「杜の蔵(もりのくら)」などで知られる福岡県久留米市の蔵元・杜の蔵の本格焼酎銘柄。「Kura Master」などのコンクールでも高い評価を受けています。ここでは、「豪気」の特徴やラインナップ、造り手が手掛けるおすすめの焼酎銘柄などを紹介します。

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「豪気」は、福岡県の蔵元・杜の蔵が昔ながらの製法で造る本格焼酎シリーズ。まずは、蔵元の歴史やこだわりをみていきましょう。

「豪気」は福岡・筑後地方で育まれる本格焼酎銘柄

福岡の蔵元・杜の蔵の外観

出典:株式会社杜の蔵公式サイト

本格焼酎シリーズ「豪気」の蔵元・杜の蔵について紹介します。

「豪気」の造り手は明治31年創業の杜の蔵

「豪気」の造り手、杜の蔵は明治31年(1898年)創業の老舗蔵元。酒粕焼酎の製造からスタートしましたが、その後、別の原料を使った焼酎や日本酒の製造も開始します。

大正9年(1920年)に良質な水を求めて現在操業している場所へと移り、昭和27年(1952年)に森永酒造を設立。平成4年(1992年)に杜の蔵に社名を変更して現在に至ります。

平成17年(2005年)には、日本酒のラインナップをアルコールを添加しない純米酒のみとし、九州初の純米酒蔵になりました。

杜の蔵は九州初の純米酒蔵

masa44 / Shutterstock.com

「豪気」の蔵元・杜の蔵の酒造り

「豪気」を手掛ける杜の蔵は、「杜の蔵」や「独楽蔵(こまぐら)」といった日本酒銘柄で知られる蔵元です。どちらも米と米麹、水だけを原料にした純米造りのお酒として親しまれています。

杜の蔵が純米酒にこだわる理由は、日本酒の伝統と醸造酒としてのあるべき姿を追求し続けているから。米と水だけで醸す純米造りのお酒は旨味や個性が豊かです。幅広い食とともにたのしめるうえ、酔い覚めもよいといわれています。なにより、造り手が飲みたいお酒が純米酒だったという理由も、説得力があります。

杜の蔵は「独自の旨さの創造をとおして『旨い』の先にある幸せを提供し、豊かな食卓作りに貢献する」という理念のもと、日本酒や本格焼酎、リキュールなど多彩な酒造りに取り組んでいます。そんな杜の蔵がすべてのお酒に活かしているのが、地元の恵み。とりわけ酒米は地元で契約栽培されたものを使い、酒質を左右する水は蔵の地下から汲み上げたやわらかな水を使用しています。

酒造りへの情熱はそれだけにとどまらず、創業当初から造られてきた粕取り焼酎に対しても、「地元焼酎文化と自社の原点を守る」との思いから、現代版の粕取り焼酎「吟香露」を開発しました。
「豪気」も同じ思いから生まれた銘柄で、おもに地元福岡県産の大麦を使用し、麹の旨味を活かした個性あふれる商品を展開しています。

「豪気」は個性的な力強さを持つ芳醇な味わいの焼酎シリーズ

福岡の蔵元・杜の蔵の本格焼酎「豪気」シリーズ

出典:杜の蔵オンラインショップ

「豪気」シリーズの製法や特徴をみていくとともに、ラインナップを紹介します。

「豪気」は昔ながらの製法で造られる本格焼酎

「豪気」は、昔ながらの製法で造られる本格焼酎シリーズ。個性的な力強さを持つ芳醇な味わいが特徴で、麦焼酎と米焼酎、そば焼酎がラインナップされています。

なかでも代表的なのが、福岡県内で栽培された二条大麦を使って造られる麦焼酎。大麦麹のみで仕込み、昔ながらの製法で抽出した雫をじっくり熟成させた全麹麦焼酎や、吟醸酒用の麹酵母で仕込んだ麦100%の吟醸麦焼酎など、こだわりの商品がそろっています。

「豪気」シリーズは、米焼酎やそば焼酎もていねいな製法で造られる逸品ぞろい。麹の旨味が存分に堪能でき、原料の特性を存分に活かした個性が光ります。

「豪気」のラインナップ

「豪気」シリーズのおもなラインナップを紹介します。

豪気 歌垣(うたがき)

杜の蔵「豪気 歌垣」

出典:杜の蔵オンラインショップ

大麦麹のみで仕込まれ、最大限に旨味を引き出す製法で醸造された全麹麦焼酎。専用の甕(かめ)で3年以上熟成させることで、深く厚みのある風味を生み出しています。香ばしくて甘い香りと豊かなコクが特徴です。
専用の甕で5年以上熟成させた「歌垣 原酒」もおすすめ。

「Kura Master 2022年度 本格焼酎・泡盛コンクール」麦焼酎部門でプラチナ賞受賞。

原材料:麦麹
アルコール度数:25度
容量:720ml、1,800mlの2種

豪気 うすは音(うすはね)

杜の蔵「豪気 うすは音」

出典:杜の蔵オンラインショップ

高精白の大麦を、吟醸酒用の麹・酵母を使ってじっくりと仕込んだ麦100%の吟醸麦焼酎で、日本酒と焼酎を手掛ける2人の杜氏の合作です。上品な香りと、シルクを思わせるきめ細やかでなめらかな味わいが魅力です。

原材料:麦・麦麹
アルコール度数:25度
容量:720ml、1,800mlの2種

豪気 麦

杜の蔵「豪気 麦」

出典:杜の蔵オンラインショップ

蒸溜の際、抽出される酒の順番に呼び方が異なり、最初に出てくる蒸溜液を「初留(はな/しょりゅう)」「初留液」などと呼びます。「豪気 麦」は初留の旨味を活かした贅沢な麦焼酎。麦本来の風味豊かな味わいとキレ味のよい後口がたのしめます。
「豪気 麦」の原酒を3年以上貯蔵熟成させた「豪気 麦原酒」もおすすめです。

「第10回福岡県酒類鑑評会」麦焼酎 常圧蒸留の部で金賞を受賞。

原材料:麦・麦麹
アルコール度数:25度
容量:720ml、1,800mlの2種

豪気 米

杜の蔵「豪気 米」

出典:杜の蔵オンラインショップ

日本酒造りも行う蔵元ならではの本格米焼酎。一口飲めば、穏やかな香りとともに旨味とコクが押し寄せ、ソフトでまろやかな飲み口がたのしめます。稲穂が描かれたラベルも風情たっぷり。

原材料:米・米麹
アルコール度数:25度
容量:720ml、1,800mlの2種

豪気 そば

杜の蔵「豪気 そば」

出典:杜の蔵オンラインショップ

米と米麹、そば、麦を原料に造る本格そば焼酎。熟成させることで、そばが持つ素朴な風味と旨味を最大限に引き出し、穏やかでまろやかな飲み口に仕上げています。
「第10回福岡県酒類鑑評会」各種焼酎の部で金賞受賞。

原材料:米・米麹・そば・麦
アルコール度数:25度
容量:720ml、1800mlの2種

豪気 宝壺(たからつぼ)

杜の蔵「豪気 宝壺」

出典:株式会社杜の蔵公式サイト

「豪気」シリーズの3年貯蔵した米焼酎の原酒が、高級感ある壺に詰められて手元に届くプレミアムな逸品。米焼酎の旨味とコク、ほのかな香りはもちろん、そのまま寝かせて熟成の時を重ねることで、さらなるまろやかさを堪能することができます。ギフトにも最適。

原材料:米・米麹
アルコール度数:40度
容量:1,800ml、5,000mlの2種

豪気 古久(こきゅう)

杜の蔵「豪気 宝壺」

出典:株式会社杜の蔵公式サイト

オリジナル陶器「古久かめ」で、「豪気」シリーズの麦焼酎原酒を旧国鉄のトンネルで5年以上じっくり熟成。深く濃厚な奥行きのある味わいがたのしめます。

原材料:麦・麦麹
アルコール度数:40度以上
容量:30,000ml
※店頭での量り売りも行っています

「豪気」が気に入ったら飲んでみたい杜の蔵のおすすめ焼酎銘柄

杜の蔵「吟香露」ほか

出典:杜の蔵Facebookページ

蔵元・杜の蔵の焼酎銘柄は、「豪気」以外にも「吟香露」や「舟(ふな)どっくり」などがあります。各銘柄の特徴をかんたんにみていきましょう。

「吟香露(ぎんこうろ)」シリーズ

杜の蔵「吟香露」

出典:杜の蔵オンラインショップ

「吟香露」は、フルーティーな香りが特徴の酒粕焼酎。写真はシリーズ定番の「吟香露」で、スッキリとした味わいが特徴です。「吟香露」の生みの親で3代目焼酎杜氏・片平健治朗氏の名を冠した「吟香露 健治朗(けんじろう)」、「吟醸酒」の特徴的な香りとキリッとした後切れがたのしめる「吟香露 The Rich 25」もおすすめです。

「弥久(やく)」シリーズ

杜の蔵「弥久 銅カブト」

出典:杜の蔵オンラインショップ

「弥久」は古式蒸溜法を再現して完成させた純粕焼酎。「吟香露」とは正反対の個性を持ち、力強く芳醇な味わいが堪能できます。写真の「弥久 銅カブト」は12年以上熟成させた芳醇な香味が際立つ逸品。ほかにも昔ながらの酒粕焼酎「弥久 純粕焼酎」や、梅酒造りに使える「弥久 特製梅酒用」があります。

「舟(ふな)どっくり」シリーズ

杜の蔵「豪気 舟どっくり 麦」

出典:杜の蔵オンラインショップ

「舟どっくり」は、日本に本格焼酎の原型が渡来した当時をしのび、より自然な旨さを追い求めて造られた本格焼酎です。ラインナップは、写真の「舟どっくり 麦」のほか、「舟どっくり 米」「舟どっくり そば」の3種類。

「豪気」の造り手は、「『旨い!』の先にある幸せ」に真摯に向き合う老舗蔵元。「豪気」シリーズが気に入ったら、「吟香露」や「弥久」といった、趣の異なる焼酎もぜひ味わってみてください。

製造元:株式会社杜の蔵
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