愛媛の焼酎【桜うづまき】蔵元・桜うづまき酒造の名を冠した看板銘柄の本格焼酎シリーズ

愛媛の焼酎【桜うづまき】蔵元・桜うづまき酒造の名を冠した看板銘柄の本格焼酎シリーズ
出典 : f4nikon / Shutterstock.com

「桜うづまき」は、愛媛県松山市の蔵元、桜うづまき酒造の看板銘柄。社名と同じ「桜うづまき」を冠したお酒は、日本酒から焼酎まで幅広くラインナップされています。今回は本格焼酎「桜うづまき」シリーズの魅力を、蔵元の歴史やこだわりとともに紹介します。

  • 更新日:

「桜うづまき」は、150年以上の歴史を持つ愛媛県松山市の老舗蔵元、桜うづまき酒造が造るお酒。地域の特産品である「はだか麦」を原料にした麦焼酎をはじめ、本格焼酎「桜うづまき」シリーズの魅力を紹介します。

「桜うづまき」は150年以上の歴史を誇る、愛媛県松山市の老舗蔵元が生んだお酒

「桜うづまき」の造り手は愛媛県松山市の老舗蔵元

KPG-Payless / Shutterstock.com

「桜うづまき」を手掛けるのは、銘柄と同じ社名を持つ桜うづまき酒造。まずは造り手の歴史から紹介しましょう。

「桜うづまき」を手掛ける桜うづまき酒造とは

桜うづまき酒造の初代当主、篠原半十郎氏が酒造りを始めたのは明治4年(1871年)のこと。蔵を構える愛媛県松山市八反地(はったんじ)は、古社・國津比古命(くにつひこのみこと)神社で知られる町。古来、酒造りと神事は深い関係にあるといわれていますが、篠原家も國津比古命神社の宮司を起源とする家柄です。

創業時の製造場は、明治19年(1886年)の台風による水害で流失してしまいましたが、2年後には現在の地に再興され、150年以上にわたる酒造りの歴史を積み重ねてきました。

おもに日本酒を醸してきた蔵元ですが、昭和34年(1959年)には焼酎の酒造免許も取得し、焼酎造りでも50年以上の歴史を数えます。

「桜うづまき」という個性的な名前の由来

「桜うづまき」という屋号は、昭和26年(1951年)に3代目の当主が命名したもの。この屋号がそのまま酒銘となって、現在まで続いています。

「桜うづまき」の「桜」は、同社が所有していた八竹山が桜の名所だったことに由来します。毎年、春になると地元の人々が花見に集まり、たのしく酒を飲み交わしていたのだとか。その賑わいを屋号に込めたところに、「地域の人々と共にありたい」という造り手の気持ちがうかがえます。

また、「桜うづまき」の「うづまき」は、3代目当主が感銘を受けた、当時の新聞小説の題名に由来するといわれています。現代仮名遣いでは「うずまき」ですが、あえて当時の表記「うづまき」を守り続けているのも、昔ながらの酒造りにこだわる姿勢の表れかもしれません。

「桜うづまき」は「天と地と人の恵み」から生まれた酒

桜うづまき酒造の清酒「桜うづまき」

Natasha Breen / Shutterstock.com

「桜うづまき」は、日本酒と焼酎からなる、桜うづまき酒造の看板銘柄。いずれも「酒は天と地と人の恵みによりできあがる」という桜うづまき酒造の信念のもとに造られています。ここからは、そのこだわりを支える3つの恵みについて紹介します。

「桜うづまき」を生む「天の恵み」、高縄山の伏流水

桜うづまき酒造が酒造りに用いる水は、松山市内にそびえる高縄山の伏流水。高縄山は山頂一帯が県立自然公園に指定され、古くから地元住民の信仰を集めてきた霊山です。

地下50メートル以上の深さから汲み上げる水は、ミネラル分の少ない超軟水。酵母のはたらきを活性化し、発酵を促すには高度な技術が求められますが、この水にこだわることで、口当たりのやさしいお酒を醸しています。

桜うづまきは水にこだわった酒

VarnaK / Shutterstock.com

「桜うづまき」を生む「地の恵み」、良質な原料

桜うづまき酒造の水源である高縄山の中腹・立岩地区は、古くから豊かな水源を活かした米栽培が盛んな地域。桜うづまき酒造では、この地域の農家と提携し、立岩産山田錦を原料とした日本酒を醸しています。
良質な米の旨味を引き出した芳醇な味わいは、国内外で高く評価され、2021年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の純米大吟醸酒部門でゴールドメダルを受賞。2022年も純米酒部門で2品目がブロンズメダルを獲得しています。

また、愛媛県は大麦の一種である「はだか麦」の生産量日本一を誇り、桜うづまき酒造が位置する松山市もその産地のひとつ。はだか麦は、産地が少なく希少価値が高いものの、味噌や醤油、麦茶などに用途が限られていました。
桜うづまき酒造は、地元特産品の魅力を高めるべく、はだか麦を原料とした麦焼酎を開発。「桜うづまき」ブランドのラインナップに加えています。

「桜うづまき」を生む「人の恵み」、蔵人の技

桜うづまき酒造の杜氏を務める篠原靖典氏の酒造りにおける信念は、「すべての過程を手作業で」。
自らの手で原料に触れ、目と耳で醪の発酵具合を確かめるなど、五感を駆使して酒と向き合うことで、はじめて思い描いていた酒質を実現できるもの。
確かな信念を持った蔵人たちが、苦楽をともにしながら醸すことで、「桜うづまき」の磨き抜かれた品質を守っているのです。

桜うづまき酒造は、これら「天と地と人の恵み」への感謝の気持ちを忘れることなく、今後も酒造りに励み続けます。

「桜うづまき」の焼酎シリーズを飲み比べ

「桜うづまき」の焼酎シリーズを飲み比べ

KPG-Payless / Shutterstock.com

桜うづまき酒造の焼酎は、愛媛県産はだか麦を原料とした麦焼酎をはじめ、芋焼酎や米焼酎など多彩な商品をラインナップしています。ここからは「桜うづまき」シリーズの代表的な焼酎を紹介します。

「桜うづまき」焼酎の定番、麦焼酎シリーズ

まずは、「桜うづまき」のおすすめ麦焼酎を紹介します。

桜うづまき 麦焼酎 はだか麦

「桜うづまき 麦焼酎 はだか麦」は、その名のとおり、愛媛県産はだか麦を100%使用した麦焼酎です。独自の醸造方法と、原料の持つ特性を強く引き出す常圧蒸溜との組み合わせにより、個性的な風味と濃厚なコクをたのしめます。

原材料:はだか麦(愛媛県産)
蒸溜方法:常圧蒸溜
アルコール度数:25度
内容量:1,800ml、720ml

桜うづまき 麦焼酎 百点まんてん

「桜うづまき 麦焼酎 百点まんてん」は、原料となるはだか麦の収穫から焼酎の製造まで、すべて愛媛県内で行われた、まさに愛媛県産の麦焼酎です。はだか麦特有の香ばしい香りと深いコクを特徴としながら、減圧蒸溜によりスッキリとした風味に仕上がっています。

原材料:はだか麦(愛媛県産)
蒸溜方法:減圧蒸溜
アルコール度数:25度
内容量:1,800ml、720ml

桜うづまき 麦焼酎 三年熟成

「桜うづまき 麦焼酎 三年熟成」は、愛媛産はだか麦を原料に、減圧蒸溜でスッキリとした味わいに仕上げた麦焼酎を、ホーロータンクで3年間寝かせたもの。じっくり熟成した焼酎ならではの、淡い香りとまろやかな風味が特徴です。

より長期間、熟成された「八年熟成」もラインナップされているので、飲み比べてみてはいかがでしょう。

原材料:はだか麦(愛媛県産)
蒸溜方法:減圧蒸溜
アルコール度数:25度
内容量:1,800ml、720ml

桜うづまき 麦焼酎 のんで

「桜うづまき 麦焼酎 のんで」は、異なる蒸溜方法で造られた麦焼酎をバランスよくブレンドした商品です。減圧蒸溜による口当たりのよいまろやかな風味の麦焼酎と、常圧蒸溜による原料の風味を活かした麦焼酎、双方の特徴が融合した独特の魅力を味わえる逸品です。

原材料:麦(豪州産)、はだか麦(愛媛県産)
蒸溜方法:常圧・減圧ブレンド
アルコール度数:25度
内容量:1,800ml、720ml

桜うづまきの焼酎シリーズ

kai keisuke / Shutterstock.com

「桜うづまき」は麦焼酎だけじゃない、芋焼酎や米焼酎も

「桜うづまき」の麦焼酎以外の本格焼酎もおすすめです。

桜うづまき 本格芋焼酎 十年熟成

愛媛県産のサツマイモを原料に仕込んだ芋焼酎を、ホーロータンクで10年間じっくりと熟成させました。原料芋の「小金千貫(コガネセンガン)」に由来するまろやかな甘味に加えて、長期熟成ならではの風味とコクがたのしめます。

原材料:芋(国産)
蒸溜方法:常圧蒸溜
アルコール度数:25度
内容量:720ml

桜うづまき 米焼酎 松山城レギュラー

「桜うづまき 米焼酎 松山城レギュラー」は、地元・松山市の象徴である松山城の名を冠した米焼酎。樫樽で長期貯蔵したコクのある原酒を、透明な米焼酎とブレンドし、原酒のよさを最大限に活かすためにアルコール度数40度で仕上げました。

飲みやすさを重視してアルコール度数25度で仕上げた「桜うづまき 米焼酎 松山城25度」もラインナップしています。

原材料:米(国産)
蒸溜方法:減圧蒸溜
アルコール度数:40度
内容量:720ml

「桜うづまき」は、愛媛の地で150年の歴史を重ねてきた老舗蔵元が、愛媛の水と原料で醸す酒。愛媛の酒は「いやしの酒」といわれているように、穏やかな気候・風土に育まれた焼酎に身も心もいやされてみてはいかがでしょう。

製造元:桜うづまき酒造株式会社
公式サイトはこちら
公式フェイスブックはこちら

おすすめ情報

関連情報

焼酎の基礎知識

日本ビール検定(びあけん)情報

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事