青森のビール【奥入瀬(おいらせ)ビール】本場チェコの技術と自然の恵みが育むこだわりのビール

青森のビール【奥入瀬(おいらせ)ビール】本場チェコの技術と自然の恵みが育むこだわりのビール
出典 : Valentyn Volkov/ Shutterstock.com

「奥入瀬ビール」は、青森県十和田市にある奥入瀬ブルワリーが造るクラフトビール。八甲田の伏流水を使ったビールは、四半世紀にわたって多くの人に親しまれています。今回は、「奥入瀬ビール」の特徴やこだわり、おすすめ銘柄などを紹介します。

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「奥入瀬ビール」のおいしさの秘密は、八甲田連峰の世界有数のブナの森から湧き出す良質な水とこだわりの醸造技術。その魅力を余すところなく紹介します。

「奥入瀬ビール(OIRASE BEER)」はチェコの醸造技術で醸されるビール

チェコの醸造技術で醸されるビール

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「奥入瀬ビール」とは、どのようなビールなのでしょう。まずは特徴などの基本情報からみていきます。

「奥入瀬ビール」とは?

「奥入瀬ビール」は、青森県十和田市にある開放感のある道の駅、「奥入瀬ろまんパーク」内の「奥入瀬ブルワリー(OIRASE Brewery)」で造られるクラフトビールです。

醸造所のスタートは、1994年に酒造法が改正され「地ビール」という言葉が使われはじめてから3年後の1997年のこと。小規模醸造者を中心に紡がれてきた地ビールの歴史と、地ビールがクラフトビールとして再注目されてからの年月を考えれば、「奥入瀬ビール」は先駆けといっても過言ではないでしょう。

地ビールの歴史やクラフトビールとの違いについては、以下の記事も役立ちます。

「奥入瀬ろまんパーク」の設立当初からビールを造り始めておよそ四半世紀。多くのビール愛好家ののどを潤し、ときには国際的なコンペティションで金賞に輝いた「奥入瀬ビール」。ここからは、その特徴やこだわりについて解説していきます。

「奥入瀬ビール」の特徴とこだわり

「奥入瀬ビール」は、ヨーロッパスタイルのビール。ヘッドブルワーの鈴木洋さんは、「奥入瀬ろまんパーク」のオープンにあたり、当時の勤め先の一般財団法人十和田湖ふるさと活性公社からビールの造り方を学ぶというミッションを担い、ドイツやチェコへ醸造技術を学ぶ旅に出ます。

本場で飲んだビールの味に魅せられた鈴木さんは、チェコ仕込みの技術を引っ提げ、十和田市に戻って「奥入瀬ブルワリー」でビール造りをスタート。4つの定番ビールを中心に、ブレない味とクオリティを追求しているそう。

全国のクラフトビールをインターネットで入手できるようになった今も、ブルワリーで「奥入瀬ビール」を味わうために、県外から足繁く通う人もいるといいます。

「奥入瀬ビール」の醸造場「奥入瀬ブルワリー(OIRASE Brewery)」とは?

奥入瀬ビールのおいしさの秘密は奥入瀬の源流水

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「奥入瀬ビール」のおいしさは、「奥入瀬ブルワリー」を抱く青森県十和田市の自然の恵みにありました。

八甲田、十和田湖、奥入瀬川、大自然に囲まれたブルワリー

「奥入瀬ブルワリー」がある青森県の十和田市は、火山活動によって生まれた八甲田、十和田湖、奥入瀬渓流といった豊かな自然に恵まれた土地。付近には、ブナなどをはじめとする日本有数の広大な針葉樹林の森や湧水地あり、縄文時代から人々の生活を支えてきました。

「奥入瀬ブルワリー」は八甲田連峰の雄大な自然に抱かれた醸造所。そこで働くブルワーたちは、祖先からその恵みを受け継ぎ、「Good Nature, Good Beer!」の想いでおいしいビールを育んでいます。

「奥入瀬ブルワリー」の強みは付近に湧き出す伏流水

ビールの主原料として思い浮かぶのは「大麦麦芽(モルト)」や「ホップ」ですが、「水」もまた、大事な構成要素。ビールの製造工程では大麦を浸して麦芽を造るための「浸麦用水」や、麦汁を造る「仕込み水」など、ビール造りには大量の良質な水が必要です。

奥入瀬渓流からほど近いところにある「奥入瀬ブルワリー」では、太古の昔から森の命の源となってきた八甲田の伏流水「奥入瀬の源流水」を使用。長い年月をかけて湧き出した、この土地ならではの「おいしい水」が、のどごしのよいビール造りのベースとなっています。

「奥入瀬ビール」を飲み比べ

奥入瀬ビールを飲み比べ

Brent Hofacker/ Shutterstock.com

1997年の立ち上げから25年もの間、愛され続ける「奥入瀬ビール」のラインナップから、「奥入瀬ビール クラシック」シリーズの4つの定番商品を紹介します。

奥入瀬ビール クラシック ピルスナー

チェコ発祥のピルスナービールは、ラガービール(下面発酵ビール)の一種で、日本ではもっとも親しまれている黄金色のビールです。

スッキリとしたのどごしと、マイルドな味わいが特徴。モルトの風味、ホップの香りと苦味をバランスよく味わうことができます。

奥入瀬ビール クラシック ヴァイツェン

ドイツのバイエルン地方で発展したスタイル「ヴァイツェン」は、ピルスナーより淡い色のビールで、ドイツ語の「白」を意味する「ヴァイス」や、「白ビール」とも呼ばれます。

多くのビールは大麦麦芽(モルト)を主原料としていますが、ヴァイツェンは原料の麦芽のうちの50%以上に小麦麦芽を使用。

フルーティーで苦味が少なく口当たりが軽いので、ビールの苦さが好みではない人にもおすすめです。

奥入瀬ビールを飲み比べ

Rido/ Shutterstock.com

奥入瀬ビール クラシック アンバーラガー

オーストラリア発祥のウィンナー(ウィーン)スタイルの琥珀色のビール。ピルスナーとダークラガーを独自の製法でブレンドした、上品な味わいが魅力の1本。

モルトとホップのバランスがよく、マイルドなモルトの香りと芳醇な味わいがたのしめます。苦味とコクのバランスのいいビールです。

奥入瀬ビール クラシック ダークラガー

ローストモルトを使用したシュバルツスタイルの黒ビール。モルトの香りでラガーらしい、スッキリとした後味のなかにも甘味も感じられる。香ばしさとコクが魅力の黒ビールに仕上がっています。

ブルワリー直営レストラン「OIRASE BEER Brewery&Restaurant」もおすすめ

奥入瀬ブルワリー直営レストランの一押しは青森の素材を使った石窯料理

Hans Geel/ Shutterstock.com

「奥入瀬ブルワリー」がある道の駅「奥入瀬ろまんパーク」には、ブルワリー直営のレストランがあり、料理と一緒に「奥入瀬ビール」を味わえます。

ブルワリー直営レストラン「OIRASE BEER Brewery&Restaurant」

「奥入瀬ブルワリー」のある道の駅は、1995年に誕生。そして97年に「奥入瀬ビール」の製造が開始され、2022年5月29日に「道の駅 奥入瀬ろまんパーク」としてリニューアルされました。現在は、青森の食が集うフードマーケットに、ブルワリー、レストランが入り、青森が誇る食とビールを一度にたのしめる施設となっています。

このレストランというのが、「奥入瀬ビール」ファンも通うブルワリー直営の「OIRASE BEER Brewery&Restaurant」です。

「奥入瀬ビール」と相性のよい料理が用意されている

「OIRASE BEER Brewery&Restaurant」に設置されているのは、津軽金山焼(青森県五所川原市)の職人による手作りの石窯。焼き立ての各種ピザやハンバーグ、ステーキなど肉料理や、生ハム、生ウィンナーの盛り合わせとともに、「奥入瀬ビール」を堪能できるという、ビール好き垂涎の場所でもあります。

「奥入瀬ビール」の持ち帰りやテイクアウトもでき、夏には屋外でのバーベキューも可能。ビールのおいしさを最大限に引き立てる、最高の環境が用意されているのです。

「奥入瀬ビール」それ自身に、本格派に愛される魅力が詰まっています。通販も可能ですが、機会があれば、「OIRASE BEER Brewery & Restaurant」を訪れ、広大な自然を感じながら味わいたいもの。その土地ならではの豊かさから生まれるビールと開放感あふれる景色とのマッチングで、きっと特別な思い出となるはずです。

製造元:奥入瀬ビール
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