山梨県勝沼町『くらむぼんワイン』/体にも地球にも優しい…。古民家でサステナブルなワイン造りを実践

山梨県勝沼町『くらむぼんワイン』/体にも地球にも優しい…。古民家でサステナブルなワイン造りを実践

近年地球環境に配慮するサステナブルへの関心が高まっていますが、山梨県・勝沼町の老舗ワイナリー『くらむぼんワイン』では、15年も前から基本的にブドウ畑に肥料を与えず、 化学合成農薬を用いないブドウ栽培に取り組んでいます。“雑草の絨毯”と称される畑を実際に訪れ、醸されたワインを味わってきました。

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現在は座敷の見学はできませんが、新型コロナウイルスが落ち着いたら、試飲会などのイベントが開催されることでしょう。

じつは母屋と同じタイミングで、ワイン貯蔵庫も「くらむぼんワインセラー」として、国の登録有形財に。1階はもちろん、地下にも多くのワインが保管されていました。

「地下は、昔ブドウの貯蔵に使用していたんですよ。ひんやりとした温度のもと、ゆっくりとワインの熟成が進んでいく環境です」。

地下へと続く通路の両壁は石垣という、独特な造り。

専用のサーバーを導入して、試飲を再開

常時6種類の試飲ができるようになりました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ワイナリーツアーと試飲は休止していましたが、試飲は専用サーバーを活用するスタイルで再開。勝沼のワイナリー巡りをたのしみにしてきたワイン好きを喜ばせています。

専用サーバーに並ぶ6種のワインは、どれも一杯100円。テイスティングしたいボトルのノズルに自らプラカップをセットし、100円硬貨を投入してボタンを押すというシステムです。

適切な温度に保たれたワインを味わうことができます(撮影用にグラスをお借りしましたが、実際はプラカップとなります)。

試飲スペースには、大正時代に使用されていた貴重な醸造用具も展示されています。

ここからはラインナップの紹介ですが、その前に野沢さんにどんなコンセプトでワインを造られているのかをお聞きすることに。

「ブドウの風味をできるだけ多く残すように醸すことを心がけています。濾過は最小限、ワインによっては無濾過の場合も。樽の風味はあくまで味わいに奥行きを与える存在として、果実の風味を補う程度に留めています」。

試飲すると、ラインナップごとに特徴があるものの、共通していたのは“穏やかで優しい”味わい。まるで陽だまりの縁側で過ごしているような温かい気持ちにさせられる、自然体のワインばかりでした。

古民家のショップで、すべてのワインが購入できます。※在庫切れのアイテムを除く。

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