【ビールde バトンリレー】 TAP&GROWLER 金井 圭司さん

【ビールde バトンリレー】  TAP&GROWLER 金井 圭司さん

ビールを愛する人にインタビューする連載企画です。2021年3月に終了したビール専門の姉妹サイト「ビアパレット」の好評連載記事をたのしいお酒.jpで紹介します。今回はAQヘボリューション江上さんにご紹介いただいた「TAP&GROWLER」の金井さんを取材しました。取材日:2019年4月

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ビールを愛する、TAP&GROWLER 金井さん

ビールを愛するTAP&GROWLER 金井さん

ビールを愛するTAP&GROWLER 金井さん

ビールにはまったきっかけは、「パンクIPA」を飲んで感動したこと

ビール党でずっとビールを飲んでいたのですが、クラフトビールを好きになったのは3年前。

たまたま手に取ったブリュードックのパンクIPAを飲んで感動しました。それまで日本の大手ビールしか飲んだことがなかったので、「あれ⁉こんなビールあるの?美味しい!」と衝撃を受けました。

そこからクラフトビールが好きになって、いろんな種類のクラフトビールを試しました。
今でも好きなビアスタイルはIPAですね。下北沢で経営しているクラフトビール量り売りのお店「TAP&GROWLER(タップアンドグロウラー)」の18種類のラインアップも自分好みにセレクトしています。

「TAP&GROWLER」でのビール提供方法や設備にこだわっています

お店の1つ目のこだわりは、窒素を混ぜてビールを提供していること。

ギネスの泡が細かいのは、窒素が入っているからですが、当店でもその方法を取ってビールを提供しています。配合比率は、3種類あって、ビールの種類ごとに変えて提供しています。

①二酸化炭素 75:窒素 25
②二酸化炭素 60:窒素 40
③二酸化炭素 25:窒素 75

2つ目のこだわりは、ビールの提供温度と泡。

多くのお店ではビールの温度は8℃程で提供していますが、「TAP&GROWLER」では5℃で提供しています。
また、ビアバーなどでは泡なしで提供していることが多いですが、当店では強炭酸で泡付きで出しています。
「ビールは低めの温度で泡付きが美味しい!」と僕が思っているからです。

3つ目のこだわりは、「タップ」。

スタウト用のタップを使用しています。他のお店ではなかなか見かけないタップです。

こだわりのタップが並んでいます。

こだわりのタップが並んでいます。

なんといってもお店の最大のこだわりはビールを量り売りする「グロウラー」です。

グロウラーの専用装置

グロウラーの専用装置

「TAP&GROWLER」では、ビールの量り売りをしています。18種類のビールから気になるビールを選択して、「グロウラー」という専用の容器にビールをいれて、持ち帰ることができるのです!グロウラーにビールを詰める際は、酸化しないように空気を置換して入れ、泡を抑えるようなロシア製の専用装置を使っています。(写真上)

ふらっと飲みに来たお客様は、グロウラーの装置を見て「何この装置⁉」と驚きますね。

また、グロウラーの形にもこだわっていて、底で泡立たないように肩幅がはっている瓶を使って内側にビールを這わすことで泡立ちを抑えています。グロウラーはアメリカで造ったものを輸入していて、サイズは32オンスと64オンスの2種類です。
輸入しているので入荷タイミングによってお値段が代わるので、購入する際は確認が必要です。
*ご参考:取材時の価格は、400円(32オンス)/1,900円(64オンス)

グロウラーでビールを買っていく方はお土産やギフトが目的の方が多いですね。
春はお花見で飲むという人が多かったですよ!

アメリカから輸入しているグロウラー

アメリカから輸入しているグロウラー

「TAP&GROWLER」をオープンしたのは1年前

店内の様子

クラフトビールを好きになってから、「ブルワリーを立ち上げたい」という想いを持ったのですが、まずはもともと住んでいる場所だった下北沢にビールを販売するお店を立ち上げることにしました。お店のデザインと設計は自身で行いました。

今後の目標は「ブルワリーを設立する」ということですね。
「ビール造りは経験」と思っているので、今はライオットブルワリーさんと共同でビールを試行錯誤してつくっています。

ビールの様子

ライオットブルワリーさんと共同で造ったビールは毎回新しいビールを造るたびにお店に並びます。
取材時はベルジャンブロンドというビアスタイルの「RIOT BEER CHERUB ROCK」。
蜂蜜が入っているような味わいで面白いビールです。よく定期的につくるビールレシピなんです。

当店オリジナルビールだと、ブリュットIPLやマンゴーヘイジーIPLがメニューにある時もありますよ。
2019年3月でお店をオープンして1年が経ちました。
1周年記念ということで常連さんにつくってもらった「腰巻」がビール人生の中でとても嬉しかったことですね!
常連さんからの愛情を感じました!

普段、「TAP&GROWLER」が開店する前時間は別の仕事をしていて、夜はお店に立っているので、今のところ休日がありません・・・!ビールに携わる時間以外は、ラーメンを食べに行っています。

“ランドル”を通して提供されるレモンサワーもおすすめです

ランドルを通して造られるレモンサワー

ランドルを通して造られるレモンサワー

お店には「レモンサワー」のメニューもあります。

ビールをずっと飲めない、という人におすすめのレモンサワーは、ランドル(ビールに華やかなホップ風味を付けることができるホップフィルター)からでてきます。ランドルは、通常ビールを通しますが、「TAP&GROWLER」ではレモンを入れたランドルに焼酎を通しています。レモンサワーグラスで800円(税込)です。

厨房のレモン

店内では、缶や瓶のビールも販売しており、80種類もの国内・海外のクラフトビールが並びます。
ビールのショーケースをつまみにビールを飲んでいる方もいるほど。

フードメニューの提供はしていないので、おつまみは持ち込み自由です!
お店のジャンルは「酒屋さん」なので、店内は酒屋さんの角打ちとして気軽にビールを楽しむスペースとなっています。

お持ち帰りもできるビールも充実

お持ち帰りもできるビールも充実

【金井 圭司さん プロフィール】

9年前から不動産業としてシェアハウスを運営。現在も昼はシェアハウス運営会社を経営し、夜はTAP&GROWLERのオーナーとしてお店を経営。「TAP&GROWLER」は2018年3月22日にオープン。

<取材協力>TAP&GROWLER

TAP&GROWLERの外装

全国のブルワリー直仕入れの樽生専門店。常時18種類のクラフトビールをご用意しています。リユースボトルにお好みのビールをご注文ごとにお詰めします。店内スペースで角打もOK!

・TEL
03-6416-8767

・所在地
〒155-0031東京都世田谷区北沢2-33-6飯嶋ビル1F

・アクセス
小田急線・井の頭線下北沢駅北口より徒歩3分

・営業時間
平日18:00-24:00 / 土日祝15:00-24:00
※ボトルフィリングのラストオーダーは閉店の1時間前です

・定休日
なし

・公式HP
https://www.craftbeers.tokyo/

※本記事は「ビアパレット」で掲載していた記事を再編集しています。
記事内の情報や商品の価格は取材当時の情報ですので、ご了承ください。

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