【ビールde バトンリレー】 RIOT BEER 江幡 貴人さん

【ビールde バトンリレー】  RIOT BEER 江幡 貴人さん

ビールを愛する人にインタビューする連載企画です。2021年3月に終了したビール専門の姉妹サイト「ビアパレット」の好評連載記事をたのしいお酒.jpで紹介します。今回は、TAP&GROWLER 金井さんからご紹介していただいたRIOT BEERの江幡さんを取材しました。取材日:2019年6月

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ビールを愛する、 RIOT BEER 江幡さん

ビールを愛するRIOT BEERの江幡さん

ビールを愛するRIOT BEERの江幡さん

ビールにはまったきっかけは、ビアパブでイギリスのビールを飲んで衝撃を受けたこと

20歳になってお酒を飲み始めてから、ビールばかり飲んでいてビール党になりました。日本の大手ビール以外を飲むようになったのは、2004年にイングリッシュパブでサッカー観戦をしている時。

「スピットファイアー」というイギリスのビールを飲んでいて「日本のビールと全然違う!」と驚いて、それから海外のビールに興味を持ちだし、海外ビールにはまるようになりました!

ビールを飲みに行くときは単純に美味しいビールを楽しみます!

普段ビールを飲むときにこだわっていることは、“分析しないようにすること”です。

ビール醸造の仕事をしていると、ビールを飲んでいる時に「どうやって作っているのだろう?なにを入れているのだろう?」と分析してしまいがちですが、そうすると飲んでいても面白くないんですよね。

分析しないように一人で飲みに行かないようにもしています。美味しいビールは単純に楽しむように飲むことを心がけています。

2018年4月にRIOT BEERを世田谷にオープン

店内の様子

10年間IT企業でサラリーマンをしていましたが、十条すいけんブルワリーさんに訪れた際に、小規模ブルワリーとしてのビール造りに衝撃を受け、心機一転してビール造りをしようと決意しました。

十条すいけんブルワリーさんで修行し、永代ブルーイングさんの立ち上げを手伝わせていだたいた後、2018年4月に東京都世田谷区にRIOT BEERをオープンしました。

オープンする前は、2018年の酒税法改正がある直前に免許を取ろうとしていたので、とても忙しかったですね。ビール醸造設備も一部海外から輸入していたので、手続きも大変でした。

日本には設備関係の物は届いているのですが、一週間くらい手元に入ってこなくて。それが届かないと設備が揃わないし、食品衛生法の申請で必要な書類を海外とやりとりしながら揃えたり…と急ピッチで準備を進めました。お店の内装は、RIOT BEERのお隣さんの内装屋さんにお願いしました。

RIOT BEERオープン当時から、ビール醸造支援を行っている山田泰一さんと一緒にビール造りに取り組んでいます。

山田さんとは、3年前頃にビール勉強会で出会ってから意気投合して今に至ります。毎週火曜日に、TAP&GROWLERさんの金井さんと山田さんと3人でビールを醸造しています。

左:山田さん 右:江幡さん

左:山田さん 右:江幡さん

今は、「二回仕込み」という1日に2回ビールを仕込む方法でビール造りを日々おこなっています。造るビールのタイプとしては、IPAが多いのですが、最初から造っているイングリッシュ系のビールも美味しくしていきたいと思っています。

今後は、これからRIOT BEERをもっと盛り上げていくのと同時に、少し手狭なのでもっと大きいところでビール醸造をしたいです。小さいスペースでいろんなビール醸造を試せるのは良いですよね。

今、同じビールレシピはそんなに造っていなくて、どんどん新しいレシピにチャレンジしています。目指したいビールを造る、というよりはとにかく自分が面白くて美味しいと思うビールを造っています。

人生で一番美味しく感じたビールは、チェコの“ピルスナーウルケル”

人生で一番美味しかったビールはチェコの「セガフレード」というカフェで飲んだピルスナーウルケル。いまだにそれを超えたビールを飲んだことがないくらい美味しく感じました。

ちょうど喉が乾いていたことなど、色んな要因が交じり合って美味しく感じたと思うのですが、その美味しさにとても驚いたんですよね。旅をしていて、ようやくチェコに入った際の1杯目だったので、とても美味しく感じたのかもしれません。

その時までは、日本の大手ビアスタイルから離れて、イギリスやベルギービールにはまっていましたが、チェコで「ピルスナーってこんなに美味しいのか!」ということを再認識しました。

おすすめしたいビールは、モダンタイムスの「フォーチュネイト アイランド」

モダンタイムス「フォーチュネイト アイランド」

モダンタイムス「フォーチュネイト アイランド」

これからの夏の季節、アメリカのモダンタイムスというブルワリーの「フォーチュネイト アイランド」が一番好きでよく飲んでるビールです。
IPAにしては珍しく、小麦が結構使われているセッションIPAタイプのビールで、すごく飲みやすくておすすめします。

RIOT BEERでもそれを真似て作っている「ラバーズロック」という種類のビールがあるんですよ!定番でよく造っています。これもよく下北沢のTAP&GROWLERさんでつながっているので飲むことができますよ。

定休日はレシピの考案をしています

ここは月曜が定休日なのですが、火曜が醸造日なので、月曜日は大体レシピを考えています。イメージを持ってレシピを作って実際に醸造を行うのですが、上手くいく時といかない時がありますし、上手くいかない中でも、自分のイメージと違っちゃったけどこれはこれでいいね、という出来上がりの時と全然ダメな出来上がりの時があります。

ただ初めて使う酵母だと全然分からないので、イメージと異なることがあります。一回使ってみないとわからないので、初めて使うときは結構違うものが出来上がったりします。

RIOT BEERでおすすめのおつまみは“チップス&伝説のサルサソース”

チップス&伝説のサルサソース

チップス&伝説のサルサソース

RIOT BEERでビールを飲みながらぜひ味わってほしいおつまみが「チップス&伝説のサルサソース」(500円)。狛江駅に昔あったお店のメニューのサルサソースです。もう閉店してしまったので、そのレシピを知っている方につくってもらっています。フレッシュな野菜を使っているので、美味しい!と評判です。

他には、ピクルスやナッツ、ボイルソーセージなど軽食メニューがラインアップ。
仕事帰りに1,2杯飲んで、夕飯は家で食べますというお客様が多いため、軽食メニューを提供しています。

軽食のメニュー

平日は15時から、土・日・祝日は13時から開店しているRIOT BEER。ビール好きには早い時間からビールを飲むことができるのは嬉しいポイントの一つです。

【江幡 貴人さん プロフィール】

10年間IT企業でサラリーマンをしつつ、半年間ヨーロッパを旅している際にブルワリー巡りを行うなど、ビールに興味を持っていた江幡さん。

十条すいけんブルワリーさんに訪れた際に、小規模ブルワリーとしてのビール造りに衝撃を受け、サラリーマンから心機一転、ビール造りをしようと一念発し、2018年4月に東京都世田谷区にRIOT BEERをオープン。

<取材協力>RIOT BEER

RIOT BEERの外装

世田谷区祖師谷大蔵駅から徒歩6分の場所に2018年4月にオープンしたクラフトビール・ブルワリー&タップルーム。

お店に併設してある醸造所で醸造された様々なクラフトビールを楽しむことができます。

平日も15時からオープンしており、明るいうちからホップのパンチが効いたものからフルーティーで飲みやすいクラフトビールを楽しむことができます。

・TEL
050-5809-9387

・所在地
〒157-0073
東京都世田谷区砧5-11-10

・アクセス
小田急線祖師谷大蔵駅から徒歩6分
成育医療センター前バス停から徒歩7分
祖師ケ谷大蔵駅から424m

・営業時間
平日:15:00~21:00(L.O)
土・日・祝:13:00〜18:00(L.O)

・定休日
月・火

・公式HP
http://www.riotbeer.biz/

・公式Facebook
https://www.facebook.com/riotbeerbrewing/

※本記事は「ビアパレット」で掲載していた記事を再編集しています。
記事内の情報や商品の価格は取材当時の情報ですので、ご了承ください。

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