ダークラムの特徴と樽熟成が織りなす奥深い魅力に迫る

ダークラムの特徴と樽熟成が織りなす奥深い魅力に迫る
出典 : Valentyn Volkov/ Shutterstock.com

ダークラムは、オーク樽で長期熟成させた濃褐色のラム酒。豊かな風味と深いコク、幾重にも重なる複雑な香りを持つその雫は、ロックやストレートで飲まれるだけでなく、高級洋菓子の材料に使われることもあります。ここでは、ダークラムの特徴や代表銘柄、おいしい飲み方などを紹介します。

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目次

  • ラム酒の定義と特徴をチェック
  • ダークラムとは? 代表銘柄も紹介
  • ダークラムのおいしい飲み方

ラム酒の定義と特徴をチェック

ラム酒の定義と特徴をチェック

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ラム酒とは? 原料とおもな製法を知ろう

ラム酒は、サトウキビの廃糖蜜や搾り汁を原料とする蒸溜酒。ウォッカやテキーラ、ジンとともに世界4大スピリッツのひとつに数えられています。日本の酒税法上もスピリッツに分類されます。

ラム酒は廃糖蜜を使用するか搾り汁を使用するかで、大きく以下の2つに分けられます。

◇トラディショナルラム(工業ラム)
サトウキビの廃糖蜜に酵母を加えて発酵させ蒸溜したラム酒。ラム酒のほとんどがこちらのタイプです。「モラセス(糖蜜)スピリッツ」とも呼ばれます。

◇アグリコールラム(農業ラム)
サトウキビの搾り汁を発酵させ蒸溜したラム酒。こちらは廃糖蜜と違って保存が効かないため、生産時期がサトウキビの収穫期に限られます。

なお、蒸溜にはおもに連続式蒸溜機が使用されますが、単式蒸溜機で手間隙をかけて蒸溜されるタイプもあります。

ラム酒は色によって風味が違う

ラム酒は原料・製法のほか、風味や色によっても複数のタイプに分類されますが、「ダークラム」は色による分類のひとつです。色の違いによって用途や飲み方が変わってくるので、それぞれの傾向を覚えておくとよいでしょう。

◇ダークラム
濃い褐色のラム酒。カクテルに使われることもありますが、ロックやストレートでたのしむのが一般的です。

◇ホワイトラム
活性炭などでろ過して雑味を取り除き、無色透明に仕上げられたラム酒。カクテルベースによく用いられています。別名シルバーラム。

◇ゴールドラム
ダークラムとホワイトラムの中間的な色をしたラム酒。別名アンバーラム。さまざまな飲み方がたのしめます。

ダークラムとは? 代表銘柄も紹介

ダークラムとは? 代表銘柄も紹介

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ダークラムは洋菓子作りに使われる風味の強いラム酒

ダークラムは、内側を焦がしたオーク樽で3年以上長期熟成させて造られます。内側を焦がさないオーク樽で短期熟成させるホワイトラムに比べて、風味や香りが強く、深いコクとまろやかな口当たりがたのしめるのが特徴です。

ラム酒のなかでも芳醇でコクのあるダークラムは、お菓子作りの材料として世界中のパティシエに愛されています。独特の甘味と苦味がお菓子の風味づけに適しているのはいうまでもありませんが、ほかにも味や食感をマイルドにしたり、しっとりした口当たりにしたり、保存性を高めたりといった効果があるといわれています。

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