大分の日本酒【山水(さんすい):老松酒造】水の郷・日田(ひた)で生まれたブランド酒

大分の日本酒【山水(さんすい):老松酒造】水の郷・日田(ひた)で生まれたブランド酒
出典 : 老松酒造公式フェイスブック

「山水」は、大分県の蔵元、老松(おいまつ)酒造の日本酒ブランドです。江戸時代創業の蔵元は、「水郷(すいきょう)ひた」と呼ばれる水のおいしい自然豊かな日田で、焼酎とともに良質な日本酒を醸してきました。蔵元のあらましなども含め、「山水」の魅力を紹介します。

  • 更新日:

「山水」を醸す蔵元は江戸時代創業の老舗蔵

「山水」を醸す蔵元は江戸時代創業の老舗蔵

出典:老松酒造公式フェイスブック

「山水」の蔵元のあらまし

「山水」は、大分県の蔵元、老松酒造の銘柄酒です。

老松酒造は、江戸時代の寛政元年(1789年)に日本酒蔵として創業しました。「山水」ブランドをはじめ、愛飲家に支持される良質な日本酒を造り続けていて、全国新酒鑑評会や「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」など、国内外の品評会で高く評価されています。

その一方で、長期貯蔵麦焼酎の「麹屋伝兵衛(こうじやでんべえ)」や「閻魔(えんま)」シリーズなどの麦焼酎を中心に、米焼酎や芋焼酎を手掛ける焼酎蔵としても全国に知られています。


大分の焼酎【閻魔(えんま)】名前もラベルもその味もインパクト超ド級!

「山水」の蔵元の名の由来

「山水」を醸す老松酒造の社名には由来があります。

今から230年余り前となる江戸時代の創業当時、大分・日田地方に鎮座する、老松神社の泉から湧き出る清らかな水が酒造りに適していたため、初代蔵元が酒造業を始めました。

現在の蔵元の前身は、昭和27年(1952年)に設立された森山酒造合資会社です。昭和49年(1974年)、この創業時のエピソードにちなみ、老松酒造株式会社に社名を変更し、今に至っています。

「山水」の蔵にある「鏝絵(こてえ)」とは

「山水」を醸造する老松酒造の蔵の入口には、縁起のよい龍と虎をモチーフにした、見事な「鏝絵(こてえ)」があります。

「鏝絵」とは、日本独自の塗り壁材である漆喰(しっくい)を、左官職人が鏝(こて)という道具を使って壁などに塗り、さまざまな図柄に仕上げたレリーフです。「鏝絵」は、江戸時代の末に、左官の名工として知られる伊豆の入江長八(いりえちょうはち)という人物が始めたといわれています。

大分県内には長い歴史を有する「鏝絵」が数多く残されていますが、現代の職人が制作した「鏝絵」もあります。老松酒造の「鏝絵」もそのひとつで、大分市の鏝絵師・仁五(じんご)こと後藤五郎氏が独自の技法を用いて完成させた見事な「鏝絵」が見られます。

「山水」が生まれた大分の水の郷・日田

「山水」が生まれた大分の水の郷・日田

出典:老松酒造公式フェイスブック

「山水」のふるさと日田

「山水」の蔵元は、大分県の西部に位置する日田市に蔵を構えています。

日田一帯は、北方に英彦山(ひこさん)、南方に阿蘇や、くじゅう連山を望む、山々に囲まれた自然豊かな地域です。盆地特有の気候から寒暖の差が大きく、四季の移り変わりがはっきりしているという特徴があります。

古くから交通の要衝として知られ、蔵元が創業した江戸時代には幕府の直轄地である天領でもありました。年貢率が大名領より低かったことなどもあり、経済や文化が発展したといわれています。

JR日田駅近くの豆田町(まめだまち)などには、江戸期の町並みや建造物が残っていて、往時の面影が色濃く感じられる小京都のひとつに数えられています。

「山水」は水の郷・日田で醸される酒

「山水」の蔵元がある日田市は、周囲の山々から流れ出る水に恵まれた土地です。国土交通省の「水の郷百選」にも選出されている土地で、「水郷ひた」と呼ばれています。

市中を流れるのは、九州最大の一級河川・筑後川(ちくごがわ)の上流部にあたる三隈川(みくまがわ)です。三隈川は、四季をとおして川面に屋形船が浮かび、船上から大分県の無形民俗文化財「鵜飼(うかい)」を見物できるなど、水と文化が融合する「水郷ひた」のシンボルとなっています。

その三隈川の支流・大肥川(おおひがわ)のそばに建つのが老松酒造です。蔵元は、豊かな伏流水に恵まれた水の郷・日田の清冽な水を使い、「純米大吟醸 山水」などの日本酒や焼酎を醸しています。

「山水」は国内外の品評会で高評価を得ている日本酒

「山水」は国内外の品評会で高評価を得ている日本酒

出典:老松酒造公式フェイスブック

「山水」は国内外で認められた良酒

「山水」のなかでも、とりわけ「大吟醸酒 山水」は、国内外で高く評価されている日本酒として知られています。

平成29年(2017年)の全国新酒鑑評会では金賞を受賞。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」でもたびたび金賞に輝き、令和2年(2020年)にもプレミアム大吟醸部門で受賞を果たしています。

また、イギリスのロンドンで開催されている品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」のSAKE部門で、シルバーメダルとブロンズメダルを各2度ずつ獲得するなど、「大吟醸酒 山水」の品質は世界でも認められています。

「山水」ブランドのほかの特定名称酒も、「全国燗酒コンテスト」などで高評価を得ているものが多く、老松酒造の実力の高さがうかがえます。

「山水」のラインナップ紹介

「山水」は、特定名称酒を中心とする日本酒ブランドです。数量限定のものが多いので、気になる銘柄は早めに購入することをおすすめします。

【純米大吟醸 山水】

契約栽培の日田産「山田錦」を使用。華やかさとさわやかさが調和した、ふくらみのあるやさしい味わいの純米大吟醸です。

【大吟醸酒 山水】

蔵人が丹精込めて醸した大吟醸酒。華やかな吟醸香と滑らかで品のよい味わいが特徴で、キレのよいのどごしもたのしめます。

【純米吟醸 山水】

低温でじっくり醸したていねいな造りの純米吟醸酒。やさしい香りが特徴で、広がりのある甘味と酸味が感じられます。

【特別純米酒 山水】

山清水を思わせるキレのよいすっきりとした特別純米酒。滑らかなのどごしが特徴で、冷やして飲んでも燗につけてもたのしめます。

【生貯蔵酒 山水】

300ミリリットル瓶入りの生貯蔵酒で、アルコール度数は14度。1回火入れのため、フレッシュ感があるすっきりとした味わいに仕上がっています。

【山水にごり酒】(季節限定商品)

ほのかな甘味と酸味のバランスがよい生貯蔵にごり酒。ロックか冷やしてそのまま飲むのがおすすめです。

老松酒造の「山水」は国内外で評価の高い日本酒ですが、ほかにも、麦焼酎「閻魔」の原酒を使った「本格梅酒 閻魔梅酒」や、地元特産の「日田梨」を使った「梨リキュール 梨園」などのリキュール類も人気があります。ぜひ「山水」とともにたのしんでみてください。


製造元:老松酒造株式会社
公式サイトはこちら


大分に行って飲んでみたい! おすすめの日本酒(地酒)【九州編】

おすすめ情報

関連情報

日本酒の基礎知識

イベント情報

おすすめ情報

Ranking ランキング

おすすめの記事