獺祭(だっさい)を通して、人と人が結びつく場所…旭酒造が期間限定の「獺祭バー」をオープン

獺祭(だっさい)を通して、人と人が結びつく場所…旭酒造が期間限定の「獺祭バー」をオープン

「ここは、人が主役の空間です」…旭酒造(山口県岩国市)が、獺祭を通して人と人が結びつく場所「獺祭バー」を東京・丸の内 新丸ビル7階に10月1日オープン。

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元気な東京の夜を取り戻したい

東京・丸の内 新丸ビル7階の「丸の内ハウス」内に、獺祭に特化したコンセプトバー「獺祭バー」が10月1日から1年半の期間限定でオープンしました。
獺祭の代表作「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」のロックなどを中心とした各種獺祭が楽しめるほか、毎週末に旭酒造の社員や蔵人も参加し、ここでしか楽しめないお酒が提供されたり、イベントも企画される予定とのことです。
内装デザインには、「獺祭バー」をオープンさせるにあたり改装することになる「現バー」のインテリアデザインも手掛けた建築家・川添善行氏が所属する(株)空間構想の協力により、獺祭の世界観を表現したものとなっています。

当初、東京オリンピックで海外のお客様を迎えすることを想定し、東京のナイトシーンを楽しむ場にしようと、今年7月にオープンを予定していたそうですが、新型コロナウイルスの感染拡大によりオープンを見合わせられてしまったそうです。
しかし、「元気な東京の夜を取り戻したい」「飲食店さんに恩返ししたい」という強い思いからプロジェクトが再開され、今回のオープンに繋がったといいます。

元気な東京の夜を取り戻したい

空間コンセプトは「旭酒造がつくっているのは、お酒ではない」

デザインコンセプト担当した建築家・川添善行 氏のコメント(以下)
旭酒造がつくっているのは、お酒ではない。これがこの空間のコンセプトです。
どうやら、旭酒造は、獺祭というお酒を通して、人と人とが結びつく状況をつくろうとしています。そのことに気づいた時に、この「獺祭バー」のコンセプトが固まりました。ここは、人が主役の空間です。
今回のプロジェクトのために、特別な器を開発しました。獺祭を入れた器そのものが光ることで、はじめて店内の空間が成立します。時に静かに、時に優しく。獺祭が生み出す人の結びつき、そして、その人の存在が光となり、「獺祭バー」を成立させます。獺祭にとっても建築にとっても、あくまで主役は人である。そう考えた結果のデザインです。

デザインコンセプトを担当した建築家・川添善行 氏

デザインコンセプトを担当した建築家・川添善行 氏

「獺祭バー」への思い

旭酒造会長 桜井博志 氏のコメント
酒蔵のある山口県の山奥のネオンも何もない自然のままの風景を感じ取ってもらいながら獺祭を楽しんでもらうことを目的としています。日本の都市の形は西欧と違い、地方の集積として存在し決して別個のものであったり対立するものではありません。本来このBarはオリンピック観戦に来日する外国人に日本文化の魅力を伝えるため企画されたものです。コロナ禍でオリンピックは一年延期になりましたが、都市の象徴である東京丸の内から日本の多面的魅力を発信する場としてつくりました。ぜひ、皆様のご来店をお待ちしております。

旭酒造会長 桜井博志 氏

旭酒造会長 桜井博志 氏

旭酒造の純米大吟醸ブランド「獺祭」

旭酒造が1990年から展開している日本酒の純米大吟醸ブランド。日本酒の伝統的な製造体制である杜氏を置かず、「酔えばいい、売れればいい酒」ではなく、「おいしい酒・楽しむお酒」を目指し、社員が美味しさにこだわってお酒造りを行っているのが特徴です。美味しさを追求するため、ITや機械を使いつつも、12階建ての本社蔵では120名を超す製造スタッフが丁寧に手作業で獺祭を造っているそうです。伝統や手造りという言葉に安住することなく、変革と革新の中からより優れた酒を創り出そうとするのが、獺祭の姿勢となっています。

旭酒造の純米大吟醸ブランド「獺祭」

店舗概要

店舗概要

獺祭バー
住所:東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビル7F 
TEL(丸の内ハウス):03-3211-6999
営業時間:17:00-24:00
定休日:なし

関連記事:2021年より稼働予定、現在NYに酒蔵を建設中 〜「獺祭」蔵元・旭酒造の新たな挑戦〜

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