焼酎はすぐに飲みきらなくてもよい? 開封後の保存方法や余った焼酎の使い道を考える

焼酎はすぐに飲みきらなくてもよい? 開封後の保存方法や余った焼酎の使い道を考える
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開封前の焼酎には賞味期限がないといわれていますが、開封後はどうなのでしょうか。そして、どのように保存すればおいしく飲み続けられるのでしょうか。今回は開封前と開封後の賞味期限や正しい保存方法を紹介しつつ、余った焼酎の使い道について考えていきます。

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焼酎を開封する前の賞味期限と保存方法

焼酎を開封する前の賞味期限と保存方法

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焼酎に賞味期限がない理由

焼酎のボトルやラベルには賞味期限や消費期限に関する記載がありません。箱や包装紙などにも書かれていません。それもそのはずで、焼酎は以下のような理由から、賞味期限の記載義務が免除されているお酒なのです。

販売されている焼酎は、加水によってアルコール調整されていますが、それでも20度や25度、高いもので40度以上と、アルコール度数の高いお酒です。アルコールには抗菌作用があるため、焼酎は腐りにくいといわれています。

また、焼酎は製造過程で細菌のエサとなる不純物が取り除かれています。そのため、未開封の状態では細菌が繁殖しにくく、品質が変化しにくいとされているのです。

ちなみに、焼酎のラベルには日付を表す数字が印字されていますが、こちらは蔵元で瓶詰めが行われた製造年月日。賞味期限ではないので、安心して開封してください。

焼酎を開封する前の正しい保存方法

焼酎に賞味期限がないとはいえ、造り手が想定しない環境下で保存・保管すると、品質の劣化を招くおそれがあります。開封前の焼酎の品質を左右するのは、日光と温度。直射日光を避け、一定の温度を保てる「暗所」で保存するのが鉄則です。

また、ラベルや蔵元のサイトに「冷暗所に保管」と書かれていることもありますが、温度が低ければよいというわけではありません。冷やしすぎると焼酎の旨味成分が凝固してオリ(澱)が生じたり、油分が浮いてきたりする可能性があります。

短期間の保存なら冷蔵庫の野菜室を、長期保管には床下収納や押入れの奥など、直射日光が当たらず高温になりにくい場所を選ぶとよいでしょう。

焼酎は開封後もおいしく飲める

焼酎は開封後もおいしく飲める

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焼酎を開封したら賞味期限はどう変わる?

焼酎の銘柄によっては、ラベルに「開封後/開栓後はなるべく早めにお召しあがりください」などと記載されていることがありますが、どのくらいの期間ならおいしくいただけるのかと気になる人もいることでしょう。

前述したように、焼酎には賞味期限がありません。正しく保存していれば、半年程度は変わらぬ味わいをたのしむことができるといわれています。開封すると日光や温度、外気などさまざまな要因によって香りや味に多少の変化が生じてくることはありますが、だからといって飲めなくなるわけではないのです。

焼酎開封後もおいしく飲むために知っておきたい保存方法

開封後の焼酎をおいしく飲み続けるために、ぜひ覚えておきたい保存上の工夫を紹介します。

【直射日光を避ける】

開封前と同様、開封後の焼酎にも直射日光は大敵。多くの銘柄が遮光ボトルを採用しているのも、日光による品質劣化を防ぐためです。焼酎は涼しい暗所に保存するのが鉄則。定期的に飲む人は、焼酎用の保管場所を決めておくとよいでしょう。

【温度は一定に保つ】

温度変化も品質変化の一要因。極端に寒い場所や高温にさらされる場所は避け、一定の温度に保てるスペースを確保しましょう。理想は10度前後。冷蔵庫の機種にもよりますが、5~8度前後に保てる野菜室もおすすめです。

【ニオイ移りに注意】

ニオイの強い食材などが近くにあると焼酎にニオイが移り、風味が落ちる可能性があります。強いニオイを発するものから極力離れた場所に、ボトルのキャップがしっかり閉まっていることを確認したうえで保存してください。

【空気に触れさせない】

開封後、空気に触れると焼酎の風味は変化します。多少の空気の出入りは熟成作用を生み、酒質をなめらかにする一方、品質劣化の要因にもなり得ます。保存する際、ボトルのキャップがゆるんで隙間があるように感じたら、ラップをぐるぐると巻いて密閉させるのも手です。

余った焼酎の便利な使い道

余った焼酎の便利な使い道

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料理に使う

焼酎には賞味期限がないので、保存状態がよければ最後までおいしく飲めますが、もし余った場合には、肉や魚の臭み消しとして活用することができます。

また、料理酒として使いたいときは、焼酎のクセを感じにくい濃い味付けの料理がおすすめです。焼酎は日本酒と比べて旨味が少ないものの、たとえば煮物や生姜焼き、牛スジの煮込み、豚の角煮、魚の煮付けなどにはよく合います。

防虫剤として再利用

開封したまま長期間放置されていた焼酎があれば、唐辛子を加えて、家庭菜園用の防虫剤を手作りしてみてはいかがでしょう。

作り方はかんたんです。余った焼酎のボトルに唐辛子を数本入れて、1週間ほど寝かせます。薄っすらとオレンジ色がついたら、300倍程度に水で希釈して、霧吹きに移して完成。希釈を150倍程度にすると効果が高まるようですが、濃度が濃すぎると植物が枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

手作り防虫剤を、ぜひアブラムシなどの害虫駆除に役立ててみてください。

本格焼酎は、時間の経過とともに風味が変化して「ロックや水割りで飲むには物足りない」と感じても、甲類焼酎のようにハイボールやサワーのベースとして問題なくたのしめる場合が多いです。甲類も本格焼酎も、開封して時間が経ったものは、まず沈殿物の有無や香りを確認してから、使い道を吟味するとよいでしょう。

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