人気の「熱燗」で日本酒をたのしむなら、こう飲もう!

人気の「熱燗」で日本酒をたのしむなら、こう飲もう!
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熱燗の人気が日本酒ファンのあいだで改めて高まっています。温度や温め方によって味わいが変わる、燗酒の奥深さに魅了され、寒い季節だけでなく、年間を通して熱燗をたのしむ人もいるようです。そんな熱燗のたのしみ方について解説します。

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日本酒好きに人気の「熱燗」とは?

日本酒好きに人気の「熱燗」とは?

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人気高まる熱燗の日本酒

日本酒を熱燗でたのしむスタイルが、じわじわ人気を広げています。
日本酒を温めることを「燗をつける」「お燗する」と言いますが、この燗のつけ方ひとつで、日本酒の味わいが驚くほど変わってきます。こうした熱燗の奥深さに魅了される人が増えるなか、お燗をウリにしたお店や“燗の魔術師”“燗のプロ”と呼ばれる人たちも登場。熱燗人気がさらに高まる状況となっています。

「熱燗」は温めた日本酒の総称…ではない

私たちが「熱燗」と言う場合、温めた日本酒全般を指すことが多いかもしれません。本来、その場合は「お燗」「燗酒」と呼ぶべきで、「熱燗」と呼べるのは50度程度に温めたお酒のことです。
日本酒は、温めた温度によって、それぞれ呼び方が異なります。以下のように、おおむね30度から55度まで、約5度刻みで6段階に分かれています。

日向(ひなた)燗 :30度
人肌(ひとはだ)燗:35度
ぬる燗      :40度
上燗(じょうかん):45度
熱燗       :50度
飛び切り燗    :55度

いずれの呼び方も、日本らしい風流さがありますね。

日本酒の熱燗が人気の理由

日本酒の熱燗が人気の理由

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日本酒の温度と味の変化をたのしむ

日本酒の熱燗が人気を呼んでいる大きな理由が、燗をつけることで日本酒のよさが引き出されることにあります。
銘柄にもよりますが、一般的には、温めることで日本酒の香りが花開き、甘味と酸味、苦味のバランスがとれて、口あたりも柔らかになります。とくに酸度が強く、アミノ酸を多く含んでコクと旨味がある日本酒は、熱燗にオススメです。
同じ銘柄の日本酒でも適温があるので、少しずつ温度を変えて飲み比べると、味の変化が感じられておもしろいですよ。

熱燗の日本酒は“飲みすぎない”のが人気!?

日本酒の熱燗人気の理由として、「酔いが回りやすいので飲みすぎない」という意見もあるようです。
アルコールは、体温近くの温度ほど吸収されやすくなります。そのため、温かい日本酒は、飲んでから比較的早く酔いを感じ始めます。
冷酒の場合は、アルコールの吸収が遅いため、酔いを感じるのが遅れ、気づいたときには飲みすぎだったなんてこともありそうです。
また、温かい飲み物は体を温め、新陳代謝を高める効果もあります。適量ならば酒は百薬の長、体にやさしいというイメージが、熱燗人気につながっているのかもしれません。

熱燗にオススメの料理やおつまみとは?

熱燗にオススメの料理やおつまみとは?

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日本酒の熱燗は和食と好相性

日本酒の熱燗が人気なのは、料理にもよく合うためです。
日本酒に合う料理と言えば、やはり和食ですが、熱燗とお刺身の組み合わせも人気です。とくに脂がのったサバやブリ、トロサーモンなどのお刺身は、日本酒の温度で脂がほんのり溶け出し、甘さが口のなかに広がります。料理の素材が生なので、日本酒はあまり温度を上げすぎず、ぬる燗くらいがよいでしょう。

熱燗の日本酒はこってりした料理とも好相性

和食にも、煮物やすき焼きなど、味付けの濃いこってりした料理もありますが、そんな料理とも熱燗はよく合います。
熱燗の日本酒は、酸味のキレもよく、口のなかの脂を洗い流してくれるためです。こうした料理には、温度が高めの上燗や熱燗がオススメです。

日本酒の熱燗が合うのは和食だけじゃない

熱燗の日本酒は、和食だけでなく洋食、それも肉料理にもオススメです。とくにオススメしたいのが、生ハムと熱燗の組み合わせ。生ハムの燻製の香りと熟成酒系の熱燗は相性バッチリ。生ハムの香りや脂の甘さをひきたててくれます。
ローストビーフやローストポークにも、ぜひ熱燗を合わせてみてください。

日本酒の熱燗人気の理由は、その奥深い世界にあります。食わず嫌いならぬ“飲まず嫌い”にならないよう、ぜひ、熱燗などの「燗酒」を飲んでみてください。きっと日本酒の新たなたのしみ方が発見できると思います。

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