ウイスキー検定にチャレンジして、より深くウイスキーをたのしもう!

ウイスキー検定にチャレンジして、より深くウイスキーをたのしもう!
出典 : Jarek Fethke/ Shutterstock.com

ウイスキー検定は、ウイスキーの歴史や製造方法、おいしい飲み方など、ウイスキーに関する幅広い知識を得るための検定試験です。ウイスキー初心者からマニアまで、ウイスキー好きなら誰もが気軽に挑戦できるウイスキー検定について、関連するさまざまな検定も含めて紹介しましょう。

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ウイスキー検定とはどんな検定?

ウイスキー検定とはどんな検定?

Lora liu/ Shutterstock.com

ウイスキー検定は、ウイスキーをもっとたのしむための検定

ウイスキー検定は、多くの人々にウイスキーをたのしむための知識を身につけてもらうことを目的に、ウイスキー文化研究所が2014年に始めた検定試験です。
ウイスキー検定が対象とするのは、世界中のウイスキーについての歴史や原料、製造方法、飲み方、さらにはウイスキーにまつわるうんちくまで。ウイスキーの世界をたのしむための幅広い知識が問われます。
当初は年1回の開催でしたが、好評を受けて2017年から年2回の開催に。2019年は2月と9月に実施され、2020年2月には記念すべき第10回試験が予定されています。

ウイスキー検定には1~3級の常設級と特別級がある

ウイスキー検定の試験は、難易度によって1~3級に分かれています。
3級は入門レベルで、初心者向けの基礎的な問題が中心です。2級は中級者、1級は上級者向けで、合格するためには、より専門的な知識が求められます。
1~3級は毎回、試験が行われる「常設級」ですが、加えて不定期で試験が実施される「特別級」があります。ジャパニーズウイスキー(JW)級、シングルモルト(SM)級、バーボンウイスキー(BW)、そしてアイリッシュウイスキー(IW)級と、各ジャンルに特化した知識が問われます。

ウイスキー検定は誰もが気軽に受験できる

ウイスキー検定は、ウイスキーに関する知識を広めることが目的のため、20歳以上なら誰でも受験できます(ただし、1級検定のみ、2級合格、もしくはウイスキーコニサー資格を取得済みであることが条件になります)。
ウイスキー検定は、資格のための試験ではなく、ウイスキーにより親しみ、よりおいしく飲むために、「ウイスキーって何?」というところから始められる検定です。
興味のある人は、公式サイトをチェックして、試験会場や日程、申し込み手続きなどを確認してください。

ウイスキー検定公式サイト

ウイスキー検定を運営する、ウイスキー文化研究所とは?

ウイスキー検定を運営する、ウイスキー文化研究所とは?

Alexey Lysenko/ Shutterstock.com

ウイスキー検定はウイスキー文化の普及・啓発の一環

ウイスキー検定を運営するウイスキー文化研究所は、ウイスキー評論家の土屋守氏を代表とする会員制の愛好家団体として、2001年3月に発足しました。
活動目的は、その名のとおりウイスキー文化の研究ですが、それだけにとどまらず、ウイスキー文化の普及に向けて、ウイスキーに関する情報発信や啓発活動、愛好家の育成などにも取り組んでいます。ウイスキー検定をはじめとした各種の資格認定制度の運営は、こうしたウイスキー文化の普及・啓発の一環であり、ウイスキーの魅力をより多くの人々に伝える一助となっています。

ウイスキー検定の生みの親、土屋 守氏

ウイスキー検定の生みの親とも言えるのが、ウイスキー文化研究所の代表である土屋守氏です。
土屋氏は、1954年に新潟県の佐渡で生まれ、学習院大学文学部国文学科を卒業後、ジャーナリストとして活躍。1987年に取材で訪れたスコットランドでスコッチのシングルモルトに出会い、その魅力に目覚めました。
帰国後は、英国での経験を活かし、ウイスキーに関する著書を多数発表するとともに、日本発のウイスキー専門誌を立ち上げました。
1998年には、ハイランド・ディスティラーズ社から「世界のウイスキーライター5人」に選ばれるなど、まさに日本におけるウイスキー評論家の第一人者と言えます。

株式会社ウイスキー文化研究所
公式サイトはこちら

ウイスキー検定の過去問に挑戦してみよう!

ウイスキー検定の過去問に挑戦してみよう!

DMZ001/shutterstock.com

ウイスキー検定で出題された問題を知ろう

ウイスキー検定に興味を持った人のために、過去のウイスキー検定で実際に出題された問題を紹介しましょう。

【ウイスキー検定過去問:3級】

問題1:酒は醸造酒(発酵酒)、蒸留酒、混成酒の3つに分類できるが、ウイスキーと同じ蒸留酒に分類される酒はどれか。
(1)ビール
(2)ジン
(3)シェリー
(4)ワイン

問題2:発酵槽のことを英語で何というか。
(1)サラディンバック
(2)ウォッシュバック
(3)グリストホッパー
(4)セットバック

【ウイスキー検定過去問:2級】

問題3:ウイスキーについて述べた次の文章で正しいのはどれか。
(1)穀物、水、酵母を基本の原料とする。
(2)大麦麦芽に含まれる酵母の力によって発酵させる。
(3)銅製の蒸留器の使用が義務づけられている。
(3)歴史は醸造酒より古く、混成酒より新しい。

問題4:「修道士ジョン・コーに8ボルの麦芽を与え…」というスコッチ最古の文献が書かれたのはいつのことか。
(1)1263年
(2)1320年
(3)1404年
(4)1494年

【ウイスキー検定過去問:1級】

問題5:アイラ島の蒸留所と、そこが出している製品の組み合わせで間違っているものはどれか。
(1)ブルックラディ ―― X4
(2)ボウモア ―― テンペスト
(3)アードベッグ ―― コリーヴレッカン
(4)ラフロイグ ―― クォーターカスク
(5)ブナハーブン ―― キルダルトン

ウイスキー検定過去問の正解と解説

問題1の正解は(2)ジン。ビール、シェリー、ワインはいずれも醸造酒で、蒸留は行っていません。

問題2の正解は(2)ウォッシュバック。発酵槽は、ウイスキーのもととなる醪(もろみ/ウォッシュ)を造る際に使う巨大な桶のような容器のことです。

問題3の正解は(1)。(2)は大麦麦芽に酵母が含まれていないため、(3)は銅製でないものもあるため、(4)は醸造酒よりも新しいと考えられるため、それぞれ不正解です。

問題4の正解は(4)。1494年に書かれたスコットランド王室財務省の記録にこの記述があります。

問題5の正解は(5)。「キルダントン」はブナハーブン蒸留所ではなくアードベッグ蒸留所のブランドです。

ウイスキー検定の次は、ウイスキーコニサー資格認定試験にも挑戦しては?

ウイスキー検定の次は、ウイスキーコニサー資格認定試験にも挑戦しては?

Boldyshev/ Shutterstock.com

ウイスキー検定よりもワンランク上のウイスキーコニサー資格認定試験

ウイスキー検定に合格し、もっとウイスキーの知識を身につけたいと言う人は、「ウイスキーコニサー資格認定試験」にチャレンジしてはいかがでしょう?
コニサー(connoisseur)とは「鑑定家、目利き、玄人」を意味する言葉で、ウイスキーコニサーとは、まさに“ウイスキーの玄人”と言える資格。その歴史はウイスキー検定よりも古く、ウイスキーを普遍的なものにするための教育の一環として2004年にスタートしました。
受験資格があるのはウイスキー文化研究所の会員に限られていますが、20歳以上であれば誰でも入会できます。

ウイスキー検定よりも難易度は高め

ウイスキーコニサーの資格は3段階に分かれています。
第1段階は「ウイスキーエキスパート」。ウイスキーの専門知識を身につけたい人を広く対象とし、試験は筆記のみです。
第2段階は「ウイスキープロフェッショナル」。ウイスキーエキスパートの資格所有者を対象に、より深い知識を問うもので、この段階から官能試験(テイスティング)が加わります。
第3段階は「マスター・オブ・ウイスキー」。オリジナル論文による1次審査を経て、2次試験では筆記試験、口頭試問、官能試験が行われます。難易度は非常に高く、2010年の試験開始以来、合格者はまだ9人しかいないのだとか(2019年9月現在)。

ウイスキー検定だけでなく、スピリッツ全般についての検定も

ウイスキー検定だけでなく、スピリッツ全般についての検定も

Kondor83/ Shutterstock.com

ウイスキー検定の次は、スピリッツ検定にも挑戦しては?

ウイスキー検定はウイスキーに特化した検定試験ですが、ウイスキーを含むスピリッツ(蒸溜酒)全般に対象を広げた検定試験もあります。それがビア&スピリッツアドバイザー協会(BSA)が運営する「スピリッツ検定」です。
ウイスキーをはじめ、ブランデー、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラなど、多種多様なスピリッツの魅力を知ってもらう機会を広く提供し、もっとたのしんでもらうことを目的としています。
ウイスキー検定と同様、難易度によって1~3級に分かれていますので、興味のある人は、まずは3級から挑戦してみましょう。

ビア&スピリッツアドバイザー協会(BSA)
公式サイトはこちら

ウイスキー検定への挑戦は、ウイスキーに関する知識を深め、ウイスキーの奥深い魅力に触れるきっかけとなるでしょう。上手に活用して、ウイスキー生活の充実に役立ててみては。

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