焼酎ベースのリキュールが人気の理由

焼酎ベースのリキュールが人気の理由
出典 : Yuliia Kononenko/ Shutterstock.com

焼酎とリキュールという取り合わせは意外に思われるかもしれません。リキュールと言えば洋酒ベースのお酒を想像しがちですが、近年では焼酎ベースのリキュールにも注目が集まっています。今回は、焼酎ベースのリキュールが愛される理由や、人気の商品を紹介します。

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焼酎ベースのリキュールが人気の理由

焼酎ベースのリキュールが人気の理由

Rimma Bondarenko/ Shutterstock.com

そもそもリキュールとはどんなお酒?

リキュールとは、蒸溜酒(スピリッツ)にフルーツや花、ハーブなどの香味を移して、甘味料や着色料などを加えた混成酒のこと。
リキュールのベースにはウイスキーやウォッカ、ジン、テキーラ、ブランデー、ラムなど、世界各国の蒸溜酒が用いられますが、日本の焼酎もそのひとつです。
ここでは、数あるリキュールのなかでも、焼酎ベースのリキュールが愛される理由を紐といていきます。

焼酎ベースのリキュールはお酒に強くない人の味方

焼酎は蒸溜酒のため、アルコール度数が25度前後と高めですが、一般的な焼酎ベースのリキュールはアルコール度数が10%前後と抑えめです。
なかには25%程度のものもありますが、それらは水などで割って飲むことを前提に造られているケースが多く、お酒を飲み慣れていない人や、アルコールに強くない人でも比較的安心してたのしむことができます。

焼酎ベースのリキュールは甘党心をそそる

リキュールはその香味成分によって「果実系」「香草・薬草系」「ナッツ・種子系」「その他」に大別されますが、焼酎ベースのリキュールの多くは果実系です。
焼酎リキュールに使われるのは、焼酎のなかでも無色透明に近いクリアな味わいが特徴の甲類焼酎(ホワイトリカー)。果実本来の香りや甘味を邪魔しないため、豊かな味わいをたのしめます。なかでも地域ごとの名産品を使った果実系リキュールは、独特な風味が人気を呼んでいます。

焼酎リキュールの定番は梅酒&ゆず酒

焼酎リキュールの定番は梅酒&ゆず酒

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自宅で簡単に作れるのも焼酎リキュールの魅力

焼酎リキュールの魅力のひとつが、誰でも簡単に作れる手軽さにあります。なかでも代表格が、梅酒やゆず酒。かつては多くの家庭で、市販のホワイトリカーと果物、氷砂糖でオリジナルの梅酒やゆず酒を漬けてたのしんでいたものです。

梅酒とゆず酒は、古くから親しまれてきた焼酎リキュール

梅酒やゆず酒は、広口容器に果実と氷砂糖、そしてホワイトリカーを入れ、冷暗所に保存するだけで作ることができます。果実に含まれる栄養成分から、さまざまな効果が期待できると、古くから多くの家庭で親しまれてきました。
料理との相性もよく、飲みやすいこともあり、近年では酒販店やスーパーの棚にも多くの商品が並んでいます。ストレートはもちろん、ロックや水割り、お湯割り、ソーダ割りなど、飲み方を問わない手軽さも人気の秘密と言えそうです。

焼酎ベースのコーヒーリキュールが人気急上昇中

焼酎ベースのコーヒーリキュールが人気急上昇中

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果実系だけではない焼酎リキュール

焼酎リキュールの多くは果実系ですが、ナッツ・種子系に分類されるコーヒーリキュールも忘れてはなりません。コーヒーリキュールとは、副材料にコーヒー豆を採用したリキュールのこと。コーヒーの香味が好きな人はもちろんのこと、ミルク系の甘いお酒が好きな人にもおすすめです。

コーヒー系の焼酎リキュールのオススメはこれ!

コーヒー風味の焼酎リキュールの代表格が、大分県の焼酎蔵、八鹿(やつしか)酒造の「銀座のすずめガスライト珈琲」です。ブラジル産コーヒー豆を中心に、厳選した豆をていねいに焙煎し、大分麦焼酎に漬け込み甘味を加えた逸品です。アルコール度数は25度とやや高め。水割りはもちろん、牛乳で割ってもおいしくいただけます。

焼酎ベースのフルーツ酒おすすめ3選

焼酎ベースのフルーツ酒おすすめ3選

Tsuguliev/ Shutterstock.com

各地の特産品を活かしたフルーツ系の焼酎リキュール

焼酎リキュールのなかでも、幅広い魅力をもつのが果実系リキュール。国内各地の焼酎蔵で、さまざまな果実を用いた焼酎リキュールが開発されています。そのなかから、一度は飲みたい3銘柄を紹介します。

【Qdamon 博多あまおう】

福岡県の蔵元、若波酒造が、全国的な人気品種になった福岡産の苺「博多あまおう」を使用し、若波酒造オリジナル製品「あまおう紅茶」をブレンドして仕上げた、甘みもありながら大人な味わいの苺のリキュールです。アルコール度数5%で飲みやすくおすすめ!

製造元:若波酒造合名会社
公式サイトはこちら

【柚子小町(ゆずこまち)】

長崎県の壱岐の蔵酒造が手がける「柚子小町」は、フルーティーな味わいが特徴の本格麦焼酎「壱岐っ娘」をベースに、壱岐特産の天然ゆず果汁と上質の果糖をブレンド。「モンドセレクション」で最高金賞に輝いた人気リキュールです。

【小正のすもも酒】

芋の臭いを前面に押し出した焼酎「小鶴(こづる)」の造り手、鹿児島県の小正醸造が「桃源の郷」と呼ばれる奄美大島大和村のすももを本格米焼酎で仕込んだロゼ色のリキュール。甘酸っぱくさわやかな味わいが魅力です。

製造元:小正醸造株式会社
公式サイトはこちら

焼酎リキュールのおもしろさは、同じ果実を使っていても、ベースとなる焼酎や素材の産地によって、まったく異なる味わいがたのしめる点にあります。いろいろ試して、焼酎リキュールの奥深い魅力を堪能してください。

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