「混和焼酎」ってどんなお酒?その魅力や人気銘柄を紹介!
「混和焼酎」をご存知ですか?すっきりと飲みやすいものが多く、焼酎を飲み慣れていない人からも愛されているとか。今回は、ライトな味わいと豊かな風味を併せもつ、混和焼酎の魅力に迫ります。
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混和焼酎とはどんな焼酎? そのメリットとは?
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混和焼酎は甲類焼酎と乙類焼酎の“いいとこ取り”
混和焼酎とは、甲類焼酎と乙類焼酎をブレンドした焼酎のこと。
連続式蒸溜機を使って蒸溜を繰り返すことで、クセの少ないクリアな味わいに仕上げた甲類焼酎と、単式蒸溜によって原料由来の香りや風味を存分に抽出した乙類焼酎(本格焼酎)。混和焼酎は、この両者の“いいとこ取り”をした焼酎として、近年、脚光を浴びつつあります。
混和焼酎はすっきりとした飲みやすさが魅力
混和焼酎は、甲類焼酎と乙類焼酎の魅力を兼ね備えた、飲みやすい焼酎として、家飲み派を中心に支持を集めています。
すっきりと飲みやすいものが多いため、食中酒としても最適で、焼酎好きはもちろんのこと、焼酎を飲み慣れていない人や、お酒に強くない人、焼酎カクテル好きからも愛されています。
混和焼酎が支持を集める理由はリーズナブルさ
飲みやすさはもちろんですが、混和焼酎の人気の秘密はなんといってもコスパのよさにあります。
「いいちこ」や「二階堂」が麦焼酎ブームを牽引した時代は、多くの焼酎蔵が乙類焼酎ならではの素材の香味を残しつつ、いかにしてクセのない味わいを実現するかと試行錯誤したものでしたが、そのためには多くの設備投資を必要としました。
これに比べて、甲類焼酎とブレンドすれば、コストを抑えつつ、すっきりした味わいを実現できることから、混和焼酎へと舵を切る焼酎蔵が登場。コスパのよさが人気に火をつけ、今では多くのメーカーが安くておいしい混和焼酎を手がけるようになりました。
混和焼酎の製造方法
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混和焼酎は数種類の焼酎をブレンドして製造
混和焼酎は、前述のように、甲類焼酎と乙類焼酎をブレンドして造りますが、使用する焼酎は2種類とは決まってなく、蔵によっては3種類以上の焼酎を混ぜ合わせることもあるといいます。
混和焼酎は組み合わせる割合によって大別される
混和焼酎は、甲類焼酎と乙類焼酎の割合により2種類に分けられます。甲類焼酎の割合が高いものを「焼酎甲類乙類混和」、乙類焼酎の割合が高いものを「焼酎乙類甲類混和」と呼びます。
2種類の混和焼酎にはそれぞれの持ち味が
大きな傾向としては、焼酎甲類乙類混和はすっきりとした味わいに、焼酎乙類甲類混和は風味豊かに仕上がります。
とはいえ、もちろん造り手ごとに独自の味わいを追求しているため、豊かな香りやコクがたのしめる焼酎甲類乙類混和もあれば、飲みやすさを追求した焼酎乙類甲類混和も存在します。
また、麦や芋などの原料によっても異なる味わいが生まれます。コスパのよさでは焼酎甲類乙類混和に軍配が上がりますが、味重視で選びたい人はいろいろ飲み比べてみるとよいでしょう。
混和焼酎の一度は飲みたい銘柄
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混和焼酎のなかでもとくに人気の高い銘柄を紹介します。
【アサヒビール 麦焼酎かのか】
「香り蒸溜仕上げ原酒」をはじめとする3種のこだわり原酒と甲類焼酎をブレンドした甲類乙類混和の麦焼酎。麦本来の味わいときれいな後味がクセになります。
製造元:アサヒビール
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【サッポロビール 芋焼酎こくいも 黒】
甲類焼酎と芋焼酎をブレンドし、かめ貯蔵酒を一部使用した、焼酎甲類乙類混和。飲みやすさのなかにも、芋焼酎ならではの芳醇な香りとまろやかな味わいが生きた大人気の1本です。
製造元:サッポロビール
公式サイトはこちら
【しそ焼酎 鍛高譚(たんたかたん)】
北海道白糠町で栽培された赤しそと旭川の清冽な水を使用した甲類乙類混和のしそ焼酎。ほのかなしその香りがたのしめるだけでなく、どんな料理とも合わせやすい、女性におすすめの逸品です。
混和焼酎は、組み合わせる甲類焼酎と乙類焼酎の選び方や比率によって、さまざまな魅力を引き出せる可能性があります。いろいろ飲み比べて、お気に入りを見つけてください。