千葉の日本酒【福祝(ふくいわい)】名水の里で育まれた、まっすぐな酒

千葉の日本酒【福祝(ふくいわい)】名水の里で育まれた、まっすぐな酒
出典 : 藤平酒造Facebook

「福祝」は、千葉県上総の老舗、藤平酒造が、地元・久留里の名水をふんだんに使って醸される日本酒。ていねいな仕込みが生み出すその味わいに、多くの人が魅了されています。「福祝」のおいしさの秘密は、どこにあるのでしょうか? 「福祝」の魅力を探ります。

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「福祝」は年間約300石の小規模な蔵元がていねいに造る酒

「福祝」は年間約300石の小規模な蔵元がていねいに造る酒

出典:藤平酒造サイト

「福祝」は先代が生み出し、その息子たちが仕込む日本酒

「福祝」を造る藤平(とうへい)酒造は、江戸時代中期の享保元年(1716年)創業という老舗蔵。千葉県上総(かずさ)の地で、200年を超える歴史を刻んできましたが、代表銘柄である「福祝」は平成になって先代蔵元が生み出したもの。
現在はその子息である3兄弟が、亡き父の力をあわせ、1本1本心を込めて仕込んでいます。

「福祝」は少量生産ならではのていねいな酒造りが魅力

藤平酒造は現在、年間総生産量が約300石(一升瓶で3万本)という小さな蔵元。「福祝」は少量生産だからこそできる、手作業でのていねいな酒造りを徹底することで、全国の地酒ファンから注目を集めています。
なかでも大切にしているのが洗米。「洗いに始まり、洗いに終わる」と謳っているように、選び抜き、磨き上げた米を手作業でていねいに洗うことで、「福祝」の魅力である「キレ」を生み出しています。

「福祝」は名だたるコンテストで受賞歴を誇る酒

手間暇を惜しまず、ていねいに醸される「福祝」は「全国新酒鑑評会」や「SAKE COMPETITION」など、名だたる日本酒のコンペで数々の受賞歴を誇り、その品質はまさに折り紙つき。
飲む人の日々を祝福するような、めでたい文字を重ねた銘柄名もあって、贈り物にも最適な日本酒と言えるでしょう。

「福祝」を生んだ上総・久留里の名水

「福祝」を生んだ上総・久留里の名水

Claudia Knopf /Shutterstock.com

「福祝」の上品な香りは「久留里の名水」に由来から

「福祝」は、雑味のない、ふくよかで上品な香りにも定評があります。その香りの決め手となるのが「仕込み水」です。
藤平酒造が蔵を構える君津市久留里(くるり)は、古くから「名水の里」として知られ、「久留里の名水」は千葉県で唯一「平成の名水百選」に選ばれています。

地域で愛されてきた名水が、キレのよさを生む

久留里の名水は、「上総堀り」という独自の手法による井戸水で、この地の人々の飲料水として大切にされてきました。
水質は地域によって異なりますが、「福祝」に用いられるのは、藤平酒造の蔵にある井戸水から汲み出される中硬水。ミネラルをほどよく含んだ清々しい味わいが、「福祝」ならではの親しみ深いキレのよさを引き出しています。

「福祝」の原料米にこだわったラインナップ

「福祝」の原料米にこだわったラインナップ

出典:藤平酒造Facebook

「福祝」は酒造好適米ごとの特徴を活かした酒

「福祝」を醸す藤平酒造の強みのひとつに、原料米を使い分けるセンスが挙げられます。米の品種ごとの特徴に精通していなければ、酒米の持ち味を活かした日本酒造りはできません。
「福祝」では、“酒造好適米の王様”と言われる「山田錦」を中心に、スッキリした味わいで知られる北海道産の「彗星」、ふくよかで野性味のある「雄町」などを使い分け、それぞれ異なる趣をたのしめます。

「福祝」ブランドでも最高峰の贅沢な1本

なかでも「福祝 純米大吟醸 特A山田錦29%磨き」は、最高峰と評される兵庫県特A地域の山田錦を精米歩合29%まで磨き上げた希少品。生産数は少なく入手困難ですが、「福祝」という名にふさわしく、めでたい日にいただきたい1本です。

「福祝」は、一貫して手造りにこだわる藤平酒造が醸す希少酒。手間を惜しまずに酒造りを行うからこそ誕生する味わいは、多くの人を魅了してやみません。蔵元では、将来的に原料米の自社栽培をめざしているそうで、今後「福祝」がさらに輝きを増すことが予想されます。

製造元: 藤平酒造合資会社
公式サイトはこちら

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