ウイスキー「バランタイン」は、スコッチの代名詞的な銘柄!
「バランタイン」といえば、ウイスキー愛好家ならずとも、誰もが知っているウイスキーの銘柄。スコッチウイスキーの代名詞的な存在として“ザ・スコッチ”とも呼ばれるバランタインとは、どんなウイスキーなのか。その歴史と魅力を紹介します。
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「バランタイン」を生んだジョージ・バランタインのブレンディング技術
出典:サントリーサイト
「バランタイン」は、世界5大ウイスキーの筆頭に挙げられるスコッチウイスキーのなかでも、世界的な知名度をもつ銘柄です。
スコッチの故郷、スコットランドには「ハイランド」「スペイサイド」「アイラ」など、生産地ごとの特徴をもった多種多様なウイスキーが揃っています。
バランタインは、スコットランド各地から選りすぐった40種類以上の原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキー。多彩な原酒の個性を融合させた複雑で厚みのある味わいながら、軽やかで飲みやすい口当たりも兼ね備えた、まさにブレンデッド・スコッチの最高峰として、世界中のウイスキーファンをとりこにしています。
バランタインの魅力を支えているのは、多彩な原酒を絶妙のバランスで組み合わせるブレンデッド技術。その原点といえるのが、バランタインの創業者であるジョージ・バランタイン氏(1809~1891年)です。
ジョージ・バランタイン氏がブレンデッドウイスキー造りに取り組み始めたときは、すでに40代半ばでしたが、その後の人生を理想のブレンドを追求することに捧げました。
バランタインの礎を築いた偉大な創始者であると同時に、ブレンディング技術によって、スコッチウイスキーを世界的な存在にした立役者でもあるのです。
「バランタイン」の実力を世界に知らしめた王室御用達の名誉
出典:サントリーサイト
「バランタイン」は、それまでになかった良質なウイスキーとして、当時の英国の富裕層や上流階級の人々のあいだで評判を呼びます。
ジョージ・バランタイン氏が60歳を迎えた1869年には、スコットランド最大の都市、グラスゴーに進出。ウイスキー販売業を軌道に乗せましたが、ビジネスは息子に任せて、本人はブレンディング技術に磨きをかけることに没頭したのだとか。
ジョージ氏の死後も、息子たちが事業を受け継ぎ、バランタインの名は英国全土に広がっていきます。
1895年には、その評判を聞いたヴィクトリア女王がグラスゴーを訪れ、バランタイン社に王室御用達の称号を授与しました。この快挙によって、バランタイン社の名声がさらに高まり、その後の世界的な人気へとつながったのです。
「バランタイン17年」の80年間変わらぬレシピ
出典:サントリーサイト
「バランタイン」には、スタンダードとされる「バランタイン ファイネスト」や、熟成年数12年以上の原酒をブレンドした「バランタイン12年」など、多彩なラインナップがあります。
なかでも“不朽の一本”と呼ばれるのが、17年以上熟成させた原酒だけを使った「バランタイン17年」です。
「バランタイン17年」が誕生したのは、ジョージ・バランタイン氏の死後、半世紀を経た1937年のこと。2代目のマスター・ブレンダーであるジョージ・ロバートソン氏が中心となって“究極のブレンデッド・スコッチ”を生み出そうとの想いを込めて造られました。
40種類以上ものモルト原酒、グレーン原酒を組み合わせて造られる「バランタイン17年」は、長期熟成ならではの深みのある味わいと、その稀少性から、世界中のウイスキーファンにとって垂涎の的となり、いまも“ザ・スコッチ”と称えられています。
誕生から約80年を経た現在も、そのレシピはほとんど変わっていないといわれており、世界屈指の銘柄を生み出したブレンダーのプライドがうかがわれます。
「バランタイン」は、スコッチウイスキーの代名詞的な存在として、ウイスキーマニアなら一度は飲んでみたい銘柄です。ブレンデッドウイスキーの真骨頂ともいえる、その豊かな味わいを、ぜひ、たのしんでみてください。
国内販売元:サントリースピリッツ株式会社
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