「甲州」はウイスキー初心者でも安心の味わいと価格
「甲州」は日本人にも親しみやすい控えめなスモーキーフレーバーと、和食にあったやわらかな味わいが特徴のウイスキー。ふるさと納税の返礼品にも選ばれる品質をもちつつ、リーズナブルな価格のため、ウイスキー初心者にも安心しておすすめできます。
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「甲州」の味わいは価格を凌駕する
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「甲州」を製造する株式会社サン・フーズは、昭和51年(1976年)に山梨県甲州市に誕生。山梨産の果実を活かしたワインやリキュールを中心に、酒類や調味料などの製造・販売を行ってきましたが、2014年にはウイスキーの製造免許を取得。緑豊かな甲州韮崎の地で、こだわりのウイスキー造りに取り組んでいます。
「甲州」の最大の特徴は、その価格かもしれません。代表商品である「甲州 韮崎オリジナル」は、700ミリリットル入りが800円前後で販売されています。
なぜかサン・フーズの公式サイトには掲載されていないため、その詳細は謎に包まれていますが、実際に「甲州」を飲んだ感想がネット上で数多く紹介されており、それらの感想を総合すると、決して“安かろう、悪かろう”ではありません。
「甲州」は「韮崎オリジナル」でアルコール度数が37度と少し低い分、口当たりがまろやか。モルトとグレーン・ウイスキーの芳醇な香りも十分たのしむことができ、とくにウイスキー初心者にはおすすめの銘柄といえそうです。
※商品価格は記事執筆時点のものとなります。ご購入の際には価格が異なる場合がありますのでご注意ください。
「甲州」のラインナップを紹介
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「甲州」は、2018年12月現在、「韮崎オリジナル」「韮崎ゴールド」「韮崎ピュアモルト」の3種類が販売されています。
それぞれのラベルで原材料名やアルコール度数を調べてみると、オリジナルが「モルト・グレーン・スピリッツ、37度」、ゴールドが「モルト・グレーン、37度」、ピュアモルトが「モルト、40度」と表示されています。
このなかでは最高級のピュアモルトでも価格は2,000円前後となっており、財布と相談しながら家飲みウイスキーの選択肢が増えるのはうれしいかぎり。では、それぞれの味わいをかんたんに説明します。
※商品価格は記事執筆時点のものとなります。ご購入の際には価格が異なる場合がありますのでご注意ください。
【甲州 韮崎オリジナル】
ナッツやカラメル香が強く、アルコールの強さは感じません。味わいも甘さがあり、若干の酸味も感じられます。
【甲州 韮崎ゴールド】
木材由来のスパイス感と甘さがあり、樽の香りが前面に出ています。まろやかな奥深い味わいが特徴。
【甲州 韮崎ピュアモルト】
力強いピート香とライムなどの柑橘(かんきつ)系の香りを放ちます。なめらかな口当たりがたのしめ、若い原酒を用いた樽由来の香りが主体で、アルコールの刺激がやや強い感触です。
この価格でこれだけのラインナップをそろえているのは大健闘といえそうです。
「甲州」のおすすめの飲み方
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「甲州」のラインナップ3種類について、それぞれおすすめの飲み方を紹介します。
【甲州 韮崎オリジナル】
嫌味のない甘さが特徴で、アルコール度数が低い分、飲みやすいタイプ。水割りやオンザロックだと全体に薄く感じられ、甘味と香りが弱くなってしまいます。ハイボールにすると香りや味が落ち着くため、大人数でワイワイたのしみながら飲むには最適です。
「オリジナル」はハイボール専用に造られているのではないかと思ってしまうほどです。
【甲州 韮崎ゴールド】
37度というアルコール度数から、ストレートで飲んでもアルコールの刺激は少なく、飲みやすいタイプです。
水割りやオンザロックにすると、さらに香りやアルコールの刺激が少なくなるので、初心者におすすめです。こちらもハイボールにすると爽快感が感じられ、おすすめの飲み方といえるでしょう。
【甲州 韮崎ピュアモルト】
熟成感があまりないので、ストレートで飲むとアルコールの刺激がやや強く感じられます。
水割りにするとピート香が少しやわらかくなり、フルーティな香りが沸き立ち、オンザロックでは麦芽のプレーンな甘味を感じることができます。
ハイボールにすると淡い樽の香りが感じられ、飲みやすくなるので初心者にはおすすめかもしれません。
「甲州」は価格以上の品質と味わいを提供してくれるウイスキーです。ウイスキー初心者はもちろん、ウイスキーの飲み方をいろいろと試してみたい人や、ハイボールが大好きな人もたのしめる、コストパフォーマンスに優れたウイスキーのひとつではないでしょうか。
製造元:株式会社サン・フーズ
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