神奈川のビール【TDM 1874 BREWERY】 老舗の酒屋さんが造るクラフトビール
「TDM 1874 BREWERY」は、明治7年(1874年)創業の老舗の酒屋さんが、地域に根づいた取り組みとして2017年1月に醸造をスタートしたばかりのブルワリーです。今回はそんな「TDM 1874 BREWERY」について紹介します。
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「TDM 1874 BREWERY」は老舗酒販店の新たなチャレンジ
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「TDM 1874 BREWERY」は、JR横浜線「十日市場駅」から徒歩7分の場所にある、2017年1月にスタートしたばかりの新しいブルワリー兼ブルーパブです。
「TDM 1874 BREWERY」を運営するのは、神奈川や東京など、関東エリアで800店にもおよぶ飲食店に酒類を卸している老舗の酒販店「坂口屋」です。
明治7年(1874年)創業という歴史をもつ坂口屋は、その伝統を守りつつ、つねに新たなことにチャレンジする新進気鋭の精神を大切にしています。その一環として、自社オリジナルのクラフトビール造りに挑戦することを決意したのが2016年のこと。本店の向かいにあったコンビニ跡地に、クラフトビールの醸造設備と飲食スペースを併設した新店舗を開設し、2017年1月にクラフトビールの醸造を開始しました。
「TDM 1874 BREWERY」という名称は、地元の地名「十日市場」を英語にした「Ten Days Market」の頭文字に創業年を加えたもの。古くから定期的に市場が催された十日市場のように、「TDM 1874 BREWERY」も多くの人々が集い、コミュニケーションの輪を広げる場になってほしいという想いが込められています。
その名の通り、オープン後、すぐに地域の人々を中心に話題となり、週末には多くの人々で賑わっています。
「TDM 1874 BREWERY」ではイギリス人ブルワーを招聘
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「TDM 1874 BREWERY」では、クラフトビール造りに挑戦することを決意したものの、運営元の坂口屋の本業はあくまで酒類の卸売り。社内の誰もビール造りの経験や知識がなく、まったくのゼロからのスタートとなりました。
そこで、坂口屋では、醸造責任者としてビール造りの経験豊富なイギリス人ブルワー・ジョージ・ジュニパー氏を招聘しました。
ジュニパー氏は、13歳のころからビール造りを学び、本場イギリスや日本でビール造りの実務に携わってきたベテラン・ブルワー。「TDM 1874 BREWERY」の醸造設備の選定からクラフトビールの仕込みまで、ジュニパー氏が培ってきたビール造りのノウハウが随所に活かされています。
ジュニパー氏が造るクラフトビールのこだわりのポイントは「バランスのよさ」。香り、甘味、苦味、旨味、酸味、アルコールなどの要素がバランスよく調和したビール造りを心がけているのだとか。個性が強すぎる1杯よりも、何杯でも飲み続けることができる、飲みやすくて飽きのこないビール造りこそ、「TDM 1874 BREWERY」の大きな魅力といえます。
「TDM 1874 BREWERY」ならではの魅力的な日替わりビール
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「TDM 1874 BREWERY」の店内では、常時5種類のビールをたのしむことができます。このうちのひとつは、定番の「アサヒスーパードライ」ですが、注ぎ方に工夫を凝らし、泡の異なる2種類の飲み方ができます。
残り4種類が「TDM 1874 BREWERY」オリジナルのビールで、ココナッツの甘さが香る「ココ夏」や、柑橘系の香りがさわやかな「ペールエール」、ゆるゆると飲み続けていられる「BBB(ブリティッシュ・ベスト・ビター)」、地元特産の浜なしを使った「浜なしごーぜ」など、不定期で種類が入れ替わり、さまざまなクラフトビールがたのしめます。
さらに、運営元が酒屋さんだけに、店内では世界各国のビールに加えて、日本酒や焼酎、ワイン、ウォッカ、ジンなどお好きなお酒を存分にたのしめます。
「TDM 1874 BREWERY」は、「酒屋さんがプロデュースするブルワリー」という珍しいスタイルのお店。気になった人は、お店を訪れてみてはいかがですか。
運営元:株式会社坂口屋
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製造元:TDM 1874 BREWERY
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