熊本の焼酎【文蔵(ぶんぞう)】民謡に残る創業者の名を冠した歴史ある球磨焼酎

熊本の焼酎【文蔵(ぶんぞう)】民謡に残る創業者の名を冠した歴史ある球磨焼酎
出典 : David Tran Photo / Shutterstock.com

「文蔵」は「球磨(くま)焼酎」の蔵元のなかでもとくに長い歴史をもつ、木下醸造所が造る米焼酎です。コクがある深い味わいは、伝統として受け継がれた昔ながらの製法により生まれます。今回は「文蔵」の人気の秘密を探っていきましょう。

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「文蔵」は、米焼酎発祥の地「球磨地方」に根づく焼酎

「文蔵」は、米焼酎発祥の地「球磨地方」に根づく焼酎

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「文蔵」は、球磨(くま)川の清流の恵みのもと、ていねいに造られている米焼酎です。球磨川が流れる熊本県人吉地方は、米焼酎の、そして日本の焼酎造りの元祖ともいわれる「球磨焼酎」の産地として知られています。
歴史ある焼酎蔵が多いこの地にあって、「文蔵」の蔵元である木下醸造所は、文久2年(1862年)の創業という指折りの老舗蔵。250年にわたる歴史のなかで、米焼酎ひとすじにこだわり続けてきました。

蔵元が積み重ねてきた年輪は、「文蔵」という銘柄の由来からもうかがうことができます。熊本に伝わる民謡「六調子」には「文蔵じい」という人物が登場します。この「文蔵じい」こそ、木下醸造所の創業者であり、「文蔵」という銘柄には、この地で歌い継がれた民謡のように、地域に根づく焼酎となるようにとの想いが込められているのでしょう。

「文蔵」のコクと深みは伝統的な製法から生まれる

「文蔵」のコクと深みは伝統的な製法から生まれる

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「文蔵」を造る木下醸造所では、「手造り麹」「かめ壺仕込み」そして「常圧蒸溜」という昔ながらの製法を守り続けています。
常圧蒸溜とは、自然の気圧のまま、もろみを沸騰させ、成分の化学変化を繰り返させながら蒸溜する方法です。これにより、米本来の甘味や旨味を活かすとともに、豊かで厚みのあるコクも含ませることができます。

こうして造られた原酒は、じっくりと熟成された末に、割り水を加えて味を調え、ようやく出荷されます。時間を惜しまず造られることで、より厚みのある風味をたのしむことができるわけです。

「文蔵」のレギュラー商品は2年熟成ものですが、ほかにも10年熟成ものの「古酒」や、5年熟成ものを割り水せずに瓶詰めした「原酒」もラインナップしています。熟成を経た「文蔵」は、より深みがあり角が取れたまろやかな味わいがたのしめる、まさに絶品です。

「文蔵」は球磨焼酎の作法に従ってたのしんで

「文蔵」は球磨焼酎の作法に従ってたのしんで

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「文蔵」は球磨焼酎のなかでも、とくにコクがあり、厚みのある味わいが特徴です。これは、球磨焼酎の発祥から脈々と受け継がれてきた常圧蒸溜により引き出されるもの。こうした伝統製法で造られる球磨焼酎は、たのしみ方が幅広く、さまざまな飲み方に適しています。

たとえば、球磨焼酎のスタンダードな飲み方とされるお湯割りでは、「文蔵」の魅力である甘味やまろやかさが引き立ちます。常温でそのまま飲めば、焼酎の味わいをストレートに堪能でき、水割りやロックにするとコクはそのままに、さわやかな飲み口に変化します。

また、割り水をしていない「文蔵」の原酒は、その類まれなる濃厚なコクや香り高さをたのしむために、オン・ザ・ロックで飲むのがおすすめです。

「文蔵」は、数ある球磨焼酎の蔵元のなかでも長い歴史を誇る木下醸造所が伝統にのっとり造った味わい深い米焼酎。小さな蔵で丹精込めて造られる焼酎は、蔵元が重ねた年月のように、深みを感じさせる味わいに仕上がっています。

製造元:木下醸造所
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