<J-CRAFT SAKEが飲めるお店>東京都西東京市「りすの道」 手作り燻製には『青墨おしどり』

<J-CRAFT SAKEが飲めるお店>東京都西東京市「りすの道」 手作り燻製には『青墨おしどり』

2018年春に誕生した『J-CRAFT SAKE』は、飲食店向けの“生酒(なまざけ)”ブランド。今回は『J-CRAFT SAKE』が飲めるお店第一弾として、東京都西東京市にある居酒屋『りすの道』にお伺いしてきました。

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“ふらっと寄って、ほろっと酔える”気楽なお店

“ふらっと寄って、ほろっと酔える”気楽なお店

西武池袋線ひばりが丘駅から歩いて数分。真っ赤な看板が目印です。

飲食店や商店が肩を寄せ合うように並ぶ通りの角地にある『りすの道』は、カウンターとテーブルが2つほど、20名あまりが着席できるアットホームなお店。独りで切り盛りしているのが、“マスター”こと古閑裕一郎(こが・ゆういちろう)さんです。

一風変わった店名について尋ねてみると、マスターがボーイスカウト活動をしていたことに由来しているとか。ボーイスカウトになる前段階にカブスカウトという組織がありますが、「カブスカウトに仮入隊している状態のことを“りすの道”と呼ぶんですよ。3年前に独立して開業。未知の世界に飛び込む自分にふさわしいと思ってつけました」。

独りで調理からサービスまでできる大きさとあって、決して広くはない店内ですが、窓も大きく取られてとても明るく開放的な造り。「自然界にあるものだけで店を作りたかったんです。その方がきっとお客様がリラックスして過ごせるはずなので」と内装に使用しているのは、ほぼ木材だけと徹底されています。

窓が大きいので外からも中の雰囲気はわかりやすく入りやすいという印象。でも、適度な高さに目隠し用のすりガラスが施されており、通りから顔が確認しづらいので、一目を気にせずに寛ぎたい女性一人客が多いというのも納得です。

「気軽にお財布にやさしい、しょっちゅう寄れる飲み屋さんでありたいと考えています」とマスター。まずはお酒のメニューから確認させていただきましょう。

お酒の定番メニューだけでこんなに。かなり迷ってしまう人もいるのでは。

お酒の定番メニューだけでこんなに。かなり迷ってしまう人もいるのでは。

毎日通っても飽きない、充実したドリンクメニュー

「囲まれていると安心するんです」というウイスキーは、メニューに載っている以外にレアな銘柄があることも。マスターは、ウイスキーに負けず劣らず『STAR WARS』も大好きで、基本的にユニフォームは『STAR WARS』のTシャツだとか。

「囲まれていると安心するんです」というウイスキーは、メニューに載っている以外にレアな銘柄があることも。マスターは、ウイスキーに負けず劣らず『STAR WARS』も大好きで、基本的にユニフォームは『STAR WARS』のTシャツだとか。

さて、乾杯のシュワシュワ系。生ビールは『サッポロ生ビール黒ラベル』。瓶ビールは、飲兵衛をくすぐる『サッポロラガー』、通称“赤星”。ハイボールは『デュワーズ・ハイボール』のほか、バーボンなどの炭酸ソーダ割りもオーダーできます。

ちなみに価格は、すべて税込表示です(2018年7月現在)

左から、『サッポロラガー』560円、『サッポロ生ビール黒ラベル』460円、『デュワーズ・ハイボール』400円。

左から、『サッポロラガー』560円、『サッポロ生ビール黒ラベル』460円、『デュワーズ・ハイボール』400円。

店でいちばんオーダーが多いというホッピーシリーズ。「低カロリー」「低糖質」「プリン体ゼロ」と三拍子そろっているので、現代の健康志向にもぴったりです。定番の『白』と『黒』に加えてホッピー誕生55周年記念で発売された『55ホッピー』も。中(焼酎)はやはり『金宮焼酎』ですね。

左から、『55ホッピー』310円、『黒』220円、『白』220円。金宮焼酎は『中』200円でボトルは1600円。

左から、『55ホッピー』310円、『黒』220円、『白』220円。金宮焼酎は『中』200円でボトルは1600円。

本格焼酎も芋、米、麦、泡盛、黒糖とバリエーション豊か。ボトルだけではなくグラス一杯から味わえるアイテムがたくさんあります。

本格焼酎のボトルは2100円~、グラスは420円~。

本格焼酎のボトルは2100円~、グラスは420円~。

ラストはお待ちかねの生酒『J-CRAFT SAKE』のラインナップ。以下の6本に、スパークリングタイプの『桔梗てんぐ』が加わることが決まっています。

「ライバル店にはあまりないお酒で、差別化するのに貢献してくれています。ラベルもユニークで女性や外国人の方にも評判。うちでは安くはない値段ですけど、とてもおいしいと何杯も飲んでくれるお客様もいるんですよ」とマスターはにっこり。

『J-CRAFT SAKE』はどれも1合990円。

『J-CRAFT SAKE』はどれも1合990円。

イチオシ料理は、厨房で仕込む自家製の燻製

例えばチーズ。素材に“燻す”というひと手間をかけることで、味わいに複雑さと奥行きが加わります。

例えばチーズ。素材に“燻す”というひと手間をかけることで、味わいに複雑さと奥行きが加わります。

続いて料理。酒がついつい進んでしまう肴が数多くオンメニューされていますが、『りすの道』でぜひ食べておきたいのが燻製。お店で提供するとなると本格的なスモーカーが置いてあるのかと思えば、それらしきものは見当たらず…。

すると「百均でも手に入るような、調理器具を組み合せたりして“スモーカー”代わりにしているんですよ」とマスター。聞けばボーイスカウト時代に手持ちの道具で燻製を作ったりしていたそうで、開店時から名物料理として出してみようと閃いたのだそうです。

チーズ以外に魚介や肉の燻製と種類も多く、チーズにはサクラ、ほかにはリンゴとスモークチップを使い分けているそう。どれも鼻腔から抜ける燻製のスモーキーな香りで、空腹をぐいぐいと刺激してきます。

さば塩450円。凝縮感がたまりません。

さば塩450円。凝縮感がたまりません。

サーモン650円。燻すことで味わいにコクが。

サーモン650円。燻すことで味わいにコクが。

豚バラ450円。青いハーブが効いています。

豚バラ450円。青いハーブが効いています。

チーズ330円。お酒がぐいぐい進むフレーバー。

チーズ330円。お酒がぐいぐい進むフレーバー。

もちろん燻製以外にもおすすめがたくさん。例えば注文してすぐに出てくるのが嬉しい『山芋ワサビ醤油漬』。シャキシャキとした歯応えに、つんとワサビが利いて後を引きます。じつはこの山芋は、締めにおすすめの『たまごかけごはん』にもカツオ節やアオサとともにトッピングされているんですよ。

煮物や揚げ物もあり、ちょっと飲みたい時、がっつり食べたい時などシチュエーションを選ばずに利用しやすいのが、いつも賑わっている秘訣のようです。

ダイス状で食べやすい『山芋ワサビ醤油漬』450円。

ダイス状で食べやすい『山芋ワサビ醤油漬』450円。

お腹いっぱいでもペロリといける『たまごかけごはん』500円。

お腹いっぱいでもペロリといける『たまごかけごはん』500円。

サーモンの燻製とのベストマリアージュは、J-CRAFT『青墨おしどり』

『青墨おしどり』1合990円×『サーモンの燻製』650円。

『青墨おしどり』1合990円×『サーモンの燻製』650円。

今回味わった料理と酒のおすすめマリアージュはこちら。『青墨おしどり』は、山形県・月山の雪解け水を用いて醸した生酒。そのフレッシュで爽やかな香りと、サーモンに搾ったレモンの清涼感がベストマッチ。米の旨味と甘味も料理のスモーキーさと重なって、長い余韻を演出してくれます。ぜひリピートして、『J-CRAFT SAKE』の別銘柄とのマリアージュも試してみたくなりました。

古閑マスター、おいしい料理とお酒をごちそうさまでした。

J-CRAFT『青墨おしどり』

J-CRAFT『青墨おしどり』
■特別純米 無濾過生酒
■使用米/麹:出羽燦々 掛:はえぬき
■精米歩合/60%
■アルコール度数/16度
■香りの特徴/爽やか
■蔵元/月山酒造㈱

一切の加熱処理を行わない生酒『J-CRAFT SAKE』。和モダンのスタイリッシュな9銘柄が発売開始

取材協力:りすの道
☎042-439-9574
東京都西東京市ひばりが丘北4-5-2
西武池袋線ひばりヶ丘駅徒歩4分
りすの道

ライタープロフィール

とがみ淳志

(一社)日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート/SAKE DIPLOMA。温泉ソムリエ。温泉観光実践士。日本旅のペンクラブ会員。日本旅行記者クラブ会員。国内外を旅して回る自称「酒仙ライター」。

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