自宅でたのしむ香り高い「コーヒー焼酎」作り方ガイド
香り豊かなコーヒーと焼酎のハーモニーを自宅でもたのしんでみませんか?この記事では、人気のコーヒー焼酎の魅力、初心者でも簡単に作れるレシピを詳しく解説します。
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コーヒー好きに朗報! 「コーヒー焼酎」とはどんなお酒?
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焼酎にコーヒー豆を漬け込んだ「コーヒー焼酎」が話題になっています。意外な組み合わせのように思えますが、じつはコーヒーはアルコールとの相性がいい飲み物。コーヒーとウィスキーを合わせた「アイリッシュコーヒー」というホットカクテルや、ブランデーをしみ込ませた角砂糖に火を点けて、その後にコーヒーに入れて飲む「カフェ・ロワイヤル」なども昔から親しまれてきました。
コーヒー焼酎は、焼酎本来の味や香りに加えて、コーヒーの風味がしっかりとついているので、ロックやソーダ割り、牛乳割りなど、いろいろな飲み方がたのしめます。
最近では、飲食店などで自家製のコーヒー焼酎を提供するケースも増えており、たまたま入ったお店でコーヒー焼酎の味を知って、その魅力にハマったという人も少なくないようです。
とても簡単!コーヒー焼酎の作り方
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コーヒー焼酎の作り方はとても簡単。焼酎100ミリリットルに対して10グラム程度の焙煎されたコーヒー豆を入れて、3~10日間ほど漬けておくだけ。一升瓶(1.8リットル)サイズで作る場合には、180グラム程度の豆を入れることになりますから、満杯の焼酎に入れるとあふれてしまいます。先にボトルに入っている焼酎を少し減らしてから入れるようにしましょう。
最初のうちはコーヒー豆が焼酎に浮いていますが、次第に豆が水分を吸って、少しずつ沈んでいきます。豆が沈んだ3日目あたりに一度味見をして、後は自分の好みに応じて漬け込む期間を調整してみてください。
自分の好みの味になったら、フィルターなどを使ってコーヒー豆をとり出しながら、ほかの瓶に移しましょう。コーヒー豆を漬けたままにしておくと、どんどん味が濃くなってしまうので注意してください。
コーヒー焼酎は、コーヒー豆を入れて作るのが基本ですが、コーヒー豆を挽いた粉でも作れます。その場合には、コーヒー豆の場合と同量(100ミリリットルに対して10グラム程度)を入れて1日ほど漬け込み、色がついたらコーヒーフィルターでこしましょう。コーヒー豆は深煎りのものの方が、風味のある味わいになるのだとか。
梅酒作りなど、お酒にほかの飲み物や材料を混ぜ合わせる「混和」という作業は、日本の法律ではお酒の製造とみなされ、酒税法違反になります。なお、以下のような条件を満たしている場合に限って例外的に認められています。
◇自分で飲むためのお酒であること
◇アルコール分20度以上、かつ酒税が課税済みの酒類を用いること
◇お酒に混和する物品が以下の物品に該当しないこと
(1)米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ、もしくはでん粉またはこれらのこうじ
(2)ぶどう(やまぶどうを含む)
(3)アミノ酸もしくはその塩類、ビタミン類、核酸分解物もしくはその塩類、有機酸もしくはその塩類、無機塩類、色素、香料または酒類のかす
国税庁「お酒に関するQ&A(よくある質問)」/自家醸造
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htm
コーヒー焼酎によく合う焼酎の選び方のポイント
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コーヒー焼酎に適した焼酎は、好みにもよりますが、初めて作るなら甲類焼酎を選ぶのが無難です。甲類焼酎は糖蜜やトウモロコシなどを連続式蒸溜機で蒸溜した原酒に水を加えて造った焼酎。クセがなく飲みやすいのが特徴です。無色透明でピュアな味わいがコーヒーの香りを引きたててくれます。
何度か作って自分の好みがわかってきたら、芋焼酎や麦焼酎など、独特の香りがあるもので挑戦してみるのもいいかもしれません。
焼酎だけでなく、コーヒー豆の種類によっても味わいが変化するので、いろいろ試してオリジナルのコーヒー焼酎を作ってみましょう。
コーヒー焼酎は口当たりがよく飲みやすいため、ついつい飲みすぎてしまう人もいるので注意してください。