高級ウイスキー【シングルモルトウイスキー 山崎(やまざき)】 日本を代表するシングルモルトウイスキー
「山崎」といえば、ウイスキー好きの間では知らぬ者のない、日本を代表するシングルモルトウイスキーです。サントリーが誇る日本最古のモルトウイスキー蒸溜所、「山崎蒸溜所」の特徴とともに、「山崎」の魅力を紹介しましょう。
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山崎が世界的なウイスキーコンテストで「Noble(高貴な)」と讃えられる理由
出典:サントリー社サイト
「山崎」は1984年にサントリーから発売された、「日本のシングルモルトの代表格」とも呼ばれるジャパニーズウイスキーの逸品です。
シングルモルトとは、大麦麦芽だけを用いたモルトウイスキーのなかでも、単一の蒸溜所のみで造られたものを指します。
山崎は、日本初の国産ウイスキーを開発し、日本人の間にウイスキー文化を根づかせたサントリーが、「スコッチウイスキーとは異なる、日本のシングルモルトウイスキーとはどうあるべきか」を考え、生み出した銘柄です。
飲みやすさのなかに、深みと華やかさを兼ね備えた味わいは、「ジャパニーズウイスキーの真骨頂」として、日本人はもちろん、世界のウイスキー愛好家から高い評価を得ています。
山崎の存在が世界に知られるきっかけとなったのは、2003年、世界的な酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」において、ジャパニーズウイスキーとして初の金賞を受賞したこと。
このとき、会場の人々から贈られた「Noble!(何と高貴な!)」という賛辞は、山崎の味わいがいかに優雅なものかを物語っています。
さらに、2010年のISCでは、ウイスキーだけでなく、ジンやウオツカなども含めたスピリッツ全体での最高賞「シュプリーム・チャンピオン・スピリット」を受賞。その評価を不動のものとしたのです。
山崎の地で育まれた「世界に誇れるシングルモルト」
出典:サントリー社サイト
「山崎」という名はもちろん、サントリーが誇る日本最古のモルトウイスキー蒸溜所「山崎蒸溜所」に由来します。
山崎蒸溜所が産声を上げたのは1923年のこと。サントリーの創業者である鳥井信治郎氏が、国産ウイスキーをつくるためにふさわしい土地を探し求めた末にたどりついたのが、大阪と京都の府境にある山崎の地でした。
山崎は豊臣秀吉と明智光秀の合戦の地として有名ですが、古くから「名水の里」として知られてきました。
茶の湯の第一人者として知られる千利休が、この地に屋敷を構え、近隣の竹林から湧き出る水で茶を点てたといわれています。
山崎の水は硬度が高めの軟水で、ウイスキーづくりには絶好の水質です。加えて、霧が発生しやすい温暖湿潤な気候は、ウイスキーを樽で熟成させるにも打ってつけ。「日本のウイスキーのゆりかご」にふさわしい土地柄といえるでしょう。
以来、1世紀近くにわたってウイスキーづくりを続けてきた山崎の地は、その名を冠した「山崎」とともに、世界のウイスキー愛好家に知られるようになり、今では「ジャパニーズウイスキー発祥の地」として、多くの関係者や愛好家が訪れるようになっています。
山崎の魅力は、飲み方を問わないこと
出典:サントリー社サイト
山崎が多くのウイスキー愛好家から評価される理由のひとつが、ロック、ストレート、水割り、ハイボールなど、飲み方を問わずにたのしめること。
どんな飲み方をしても、豊潤で華やかな香りや、クセのないまろやかな口当たりなど、山崎の魅力が損なわれることがないのは、山崎の優れた品質の証といえるでしょう。
山崎ならではのリッチな香味を味わいたいのであれば、「トワイス・アップ」という飲み方がおすすめです。
これは氷を入れずに、ウイスキーを同量の水で割る飲み方のこと。ウイスキーの香りをもっとも華やかに花開かせるのは、アルコール度数が約20%といわれており、その適量となる比率がトワイス・アップです。
山崎のなかでも「山崎18年」や「山崎25年」など、長期熟成による複雑で深みのある香りをもった銘柄を味わう際は、ぜひ、この飲み方を試してもらえればと思います。
日本が世界に誇るシングルモルトの逸品、山崎。同じ日本に生まれた者として、一度は味わっておきたいものですね。
製造元:サントリー
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