世界で人気のウイスキー・響は種類も豊富!
近年のジャパニーズウイスキーの世界的な評価を象徴する存在ともいえる「響」。数々の国際コンペティションの常連でもあり、“ブレンデッドの最高峰”ともいわれています。今回は、「響」の歴史や誕生秘話、現在の製品ラインナップや近年の世界的評価など、響の全貌を紹介します。
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「響」とはどんなウイスキーか?
写真/PhotoAC
ジャパニーズウイスキー草創期から日本のウイスキー造りの先頭を走ってきたサントリー。創業者、鳥井信治郎氏は「白札」「角瓶」「トリス」「オールド」など数々のウイスキーを世に送り出し、常にジャパニーズウイスキー界を牽引してきました。
そのサントリーが創業90周年を記念して発売したのが「響17年」。信治郎氏の次男、佐治敬三氏が二代目マスターブレンダーとなり、“最高峰と呼ぶにふさわしい日本のウイスキーを”という思いを込めて同社が長年培ってきた技術を結集。“人と自然と響きあう”というサントリーの企業理念を込めて「響」と命名しました。
響に使われているのは、「山崎蒸留所」と「白州蒸留所」のモルト原酒。そしてモルトの個性を引き立てながら全体を調和するグレーン原酒は「知多蒸留所」から。サントリーは蒸留所ごとに仕込み、発酵・蒸留・熟成の各工程でさまざまな工夫を凝らし、個性豊かな原酒を造り分けていることでも有名。山崎蒸留所、白州蒸留所ともに8対16基の蒸留釜を使い分け、さらに熟成の際には材質や容量が異なる数タイプの樽を使って多彩な原酒を造り続けています。
そうした多彩な原酒は80万個以上にも。その中からマスターブレンダーが響のもととなる原酒を厳選。代々受け継がれてきた匠の技を駆使し、まさに“ジャパニーズブレンデッドの最高峰”と称されるウイスキーを造り続けています。
初心者も少し背伸びして飲む「響」の種類
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響の魅力は、なんといっても芳醇で華やかな香りです。スイートでクリーンな香りは誰からも好まれる上品さ。味わいはクリアな甘みと穏やかなスパイシーさのバランスが絶妙で、ストレートはもちろん、水割りやお湯割りでもその香りと甘みのバランスがくずれないといわれています。
現在のラインナップは、発売当初からの「響17年」のほか、モルト原酒もグレーン原酒も酒齢21年以上のものを入念に吟味してブレンドした「響21年」、年間数千本しか作れないというプレミアムボトル「響30年」。さらに、2015年には「響JAPANESE HARMONY」を発売。ソフトな味わいにジャパニーズウイスキーならではのバランスのとれたハーモニーで、「響」入門編としてもぴったり。初心者から通まで幅広くおすすめしたい1本です。
インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ最高賞!
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“最高峰と呼ぶにふさわしい日本のウイスキーを”という思いを込めて造られた「響」。その思いが世界のウイスキー通にも伝わり、2004年以降、世界の名だたる国際コンペティションにおいて数々受賞してきました。「響21年」は、イギリスの酒類専門出版社「ウィリアム・リード」社主催のコンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」において、“金賞”を受賞したウイスキーの中からとくに秀逸なウイスキーに与えられる最高賞“トロフィー”を2013年~2017年まで連続受賞中。サントリーのシングルモルト「山崎」や「白州」とともに、ジャパニーズウイスキーを代表する銘柄のひとつとなっています。