「鍋島」など佐賀の日本酒を飲む!
九州というと一般的には焼酎のイメージが強いかもしれませんね。でも、日本酒の酒蔵も多数あるのを知っていますか? 今回は日本酒通の中でも注目をあびている佐賀の日本酒を紹介します。
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佐賀の日本酒
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佐賀も焼酎のイメージが強いですが、じつは日本酒がよく飲まれている地域でもあります。それは、江戸時代末期、佐賀藩、鍋島直正公が藩の財政再建のために酒造りを奨励したことから始まっているようです。最盛期には酒蔵が700もあったそう。現在でも肥前浜宿には酒蔵通りと呼ばれる通りが残っています。
また、吉野ケ里遺跡があることからもわかるように佐賀は古代から米の産地でした。現在でも、佐賀平野は良質な米の産地であり、水源も豊富エリアです。
佐賀を代表する日本酒
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米どころでもある佐賀の日本酒は、米の旨味と芳醇な甘味を感じる味わいが特徴です。全国的にも注目を集めるきっかけになった日本酒が富久千代酒造の「鍋島」。2011年に世界的なワインコンテストインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)「SAKE部門」で頂点にたったことです。ここでは、鍋島をはじめ人気銘柄を紹介します。
◆鍋島/富久千代酒造
富久千代酒造は、大正末期から日本酒を醸造しているおよそ90年の歴史を持つ老舗蔵。多良岳山から流れてくる良質な水と厳選された米で造られる日本酒はどれもバランスがよく味わい深い。「鍋島 大吟醸」は米の上品な甘味と旨味、フルーティーな味で飽きずに飲み進められると評判です。
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◆東一(あずまいち)/五町田酒造
酒造好適米の山田錦を蔵自ら栽培している五町田酒造。「人、米、造りが一体となって良酒を醸す」を信念に栽培から醸造まで一貫した酒造りを行っています。1990年には、自家栽培の山田錦で醸した大吟醸「東一」が全国新酒鑑評会で金賞を受賞しています。フルーティーでフレッシュな香り、ほんのり甘味を感じさせる味わいです。
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◆七田(しちだ)/天山酒造
1875年に酒造業をはじめ、国の有形登録文化財に登録される歴史ある蔵で酒造りが行われています。仕込み水は、天山の伏流水でミネラル分が豊富な硬水を使用し、佐賀県産米で醸造しています。「七田」は蔵元の六代目が自分の理想とする味わいを求めて立ち上げた銘柄。とくに無濾過大吟醸「七田」は、フルーティーな香りとどしっとしたボリューム感のある味わいが人気です。
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各蔵でそれぞれ強いこだわりを持った佐賀のお酒。これからも、注目したいですね。